日本の議員 中共に対して法輪功学習者・劉聰さんの即時釈放を求める
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 【明慧日本2024年8月8日】遼寧省葫蘆島市で複数の法輪功学習者(以下、学習者)が7月12日、不当に逮捕され、劉聡(りゅうそう)さんも留置場に拘束された。日本在住の学習者で、劉聡さんの姉・劉月(通用名:劉希月)さんが中国大使館前でその現状を訴えた。

 SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)代表である逗子市議会議員・丸山治章氏、茅ヶ崎市議会議員・水島誠司氏、四日市市議会議員・荻須智之氏が中国大使館前で忠告書を読み上げた後、忠告書を中国大使館のポストに投函した。

'图1:宣读劝告信的丸山治章议员(中)'

忠告書を読み上げる丸山治章議員(中央)

 7月20日で、中共による学習者への弾圧から25年が経過した。カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏らの調査によると、中国で学習者からの強制的な生体臓器収奪が行われており、年間6万から10万件の不当な臓器移植が行われており、その中で強制的に臓器を摘出される対象の大多数を学習者が占めているという。英国ロンドンで開かれた「中国臓器収奪法廷」は、中国は法輪功学習者に対して、「人道に対する罪」を犯していると結論付けた。

 国連特別報告者と専門家は強制的な生体臓器収奪に対し、非常に危機感を募らせていると声明を発表した。欧州議会は1月18日、中共による法輪功学習者への迫害を非難する決議を採択した。米国下院は6月25日、「法輪功保護法案」を全会一致で可決した。

 調査によると、昨年5月12日、山東省日照市で70人以上の学習者が不当に逮捕された。その中には丁元徳(ディン・ユアンデ)さんも含まれ、現在も拘禁されており、家族は元徳さんに会うことができない。ドイツに住む元徳さんの息子・丁楽斌(ディン・ラビン)さんは、中共による迫害を制止するよう、国際社会に呼びかけている。

 陝西省宝鶏市在住の王乖彦(おうかいげん)さんは、4月11日に法輪功学習者であることを理由に地元警察に強制連行され、第2留置場に拘束された。王乖彦さんの娘・張一文さんは、5月28日に中国大使館前で、母や同じく強制収容された劉另擲さん、羅翠蓮さん、肖兵さん、霍桂蘭さんの即時釈放を訴えた。

 忠告書では、中共に対し、法輪功学習者に対する弾圧を即刻中止することを強く要求した。そして、不当に拘禁されているすべての学習者の即時解放、強制的な生体臓器収奪の即刻中止、そして丁元徳さん、王乖彦さん、劉聰さんの無条件かつ即時の釈放を求めた。

'图2:宣读劝告信的水岛议员(中)。'

忠告書を読み上げる水島議員

 水島議員は「法輪功が迫害されている実態は、ずいぶん前から聞かされていたことなので、何とかしなければいけないと思っています。これは世界に発信していかなければいけないことで、私たちも協力をさせていただきますので、精一杯頑張っていきたいと思います」と語った。

'图3:宣读劝告信的荻须议员(中)。'

忠告書を読み上げる荻須議員

 荻須議員は次のように語った。

 中共が法輪功学習者から強制的な生体臓器収奪を行っているという深刻な人権侵害問題が明らかになっており、この行為は殺人に等しい残虐な行為であり、許されるものではない。デービッド・マタス氏をはじめとする国際的な調査により、この問題の証拠が積み重ねられている。しかし、日本は日中記者交換協定などの影響もあり、この問題に関する情報を国民に十分に伝えていない。

 法輪功が1億人規模の大きな団体であることを日本人は認識する必要がある、と荻須議員は語った。

 姉が国際社会に向けて、中国にいる妹の救出を訴える

'图4:宣读劝告信的刘希月(右一)'

抗議文を読み上げる劉希月さん

忠告書全文

 7月12日、中国遼寧省葫芦島市の学習者、劉聰さんが自宅から警察に連行され、葫芦島市留置場に拘留された。逮捕の理由は、平和的な功法である法輪功を学んでいるということだけである。

 劉聰さんの逮捕は、中共による法輪功に対する激しい迫害の一端を如実に示している。法輪功は、真・善・忍を原則とする平和的な修煉法であり、世界中で多くの人々の心身に良い影響を与えている。しかし、中共は法輪功を誹謗中傷し、長年にわたり、学習者に対する大規模な迫害を続けてきた。

 劉聡さんは法輪功を修煉し始めてから性格が穏やかになり、職場でも高く評価されていたが、中共が法輪功を不当に迫害し始めてから、繰り返し嫌がらせや拘留、虐待を受けてきた。

 劉聰さんはこれまでずっと、迫害された他の学習者に対し、法的支援など、積極的に支援活動を行ってきた。

 劉聰さんの夫、欒長輝さんも法輪功を学んでいるという理由だけで、2021年7月に逮捕され、不当に4年の刑を宣告された。劉聰さん一家は、法輪功を学んでいるとして、家族の絆を断ち切られ、自由を奪われている。

 姉の劉希月さんはこの事態を受け、中共に対し、劉聰さんを含むすべての学習者の即時釈放を求めた。劉聰さんは拘留中、身体的・精神的な拷問を受けている可能性があり、生命の危険すら懸念される。また、劉聰さんは拘留後、断食による抗議を続けているという。

 劉希月さんは、国際社会が中共に圧力を加えることによって、劉聰さんをはじめとするすべての学習者が釈放されることを強く願っている。

 劉希月さんは中国大使館前で抗議文を読み上げ、劉聰さんの一刻も早い釈放と、中共による法輪功迫害の即時停止を要求した。そして、世界中のすべての人々が、信仰の自由を享受できる、より平和な社会の実現に向けて共に歩んでいくことを希望した。

 丸山議員は、劉聰さんの心の強さと正義感を称賛するとともに、大きな不安を抱いている、と語った。中共による学習者への迫害は、人権侵害であり、ジェノサイドに当たる行為であると強く批判し、法輪功が迫害されている状況は、人類の歴史に対する暴力であり、常任理事国としての人権状況に反する行為であるとして、国際社会が中共による学習者への迫害に対して声を上げるべきだと主張した。

 参議院議員「頑張ってください、応援します」

 中国大使館前で抗議文を読み上げた後、劉希月さんは丸山議員・水島議員・荻須議員と共に参議員議員会館に向かい、複数の議員と面談して、法輪功が迫害されている実態を説明した。

 丸山議員は劉聰さんが拘留されている状況について深く懸念を示し「中国で学習者が厳しい迫害を受けている現状にどう向き合っていけば良いのか、日本政府は何をすべきなのか、ということを国会議員と一緒に考えていきたい」と語った。

 劉希月さんは、中国大使館前での抗議活動と、議員からの支援を通じて、中国で現在行われている学習者に対する残虐な迫害に対して、国際社会が関心を持つことで、国際的な圧力を強め、中国における人権状況の改善を促したいと願った。そして、多くの善良な人々に、中共の邪悪な本質、そして長年にわたる学習者に対する残虐な迫害の実態を、より深く理解してもらいたいと願った。

'图6:片山皐月议员(左一)接受刘希月递交的资料。'

片山さつき参議院議員(左)に資料を渡す劉希月さん

 劉希月さんが法輪功が迫害されている実態を片山さつき参議院議員に伝えると、片山議員は次のように語った。

 「四半世紀にわたる迫害が続いていることを知り、その状況が報道されない国が隣にあることを認識しておきます。あってはならないことが起きていることを受け止めますので、ぜひ頑張ってください。応援します」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/8/7/480585.html)
 
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