滕淑麗さん 黒竜江省女子刑務所の迫害により死亡
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 【明慧日本2023年4月10日】黒竜江省鶏西市の法輪功学習者・滕淑麗さんは2020年10月12日、警官によって連行された。その後、黒竜江省鶏東県裁判所は滕さんに懲役7年の判決を下し、黒竜江省女子刑務所に送った。刑務所で心身ともに迫害を加えられた滕さんは、今年1月10日、死亡した。享年53歳。

 2020年10月12日、鶏西市鶏冠区公安分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と永昌派出所の警官は滕さんの自宅に押し入り、家宅捜索をして、滕さんを連行した。警官は滕さんの財布にあった3000元も押収した。

 当日、東北地方はすでに寒くなっていたが、警官は、滕さんに長袖の服も着させないまま連行し鶏冠区公安分局に送った。その日、警官に監視された滕さんは一晩中睡眠を許されず、生理中にもかかわらず、トイレに行くことも許されなかった。その後、滕さんは鶏東県検察丁に送検されて、同県裁判所に提訴された。

 2021年4月23日午後、鶏東県裁判所はオンラインで滕さんに対して裁判を行った。滕さんは「法輪功を信仰していることは合法で、法輪功への迫害は違法です」と自己弁護し、鶏冠区公安分局の国保の警官からの虐待を受けたことを訴えた。

 裁判中、鶏東県検察庁と裁判所の職員の態度は非常に悪く、裁判長は滕さんの自己弁護を阻止するなど、見せかけのような裁判だった。鶏東県検察庁の公訴人は、法廷でいわゆる「証拠」を列挙し、滕さんに対する刑を求めた。

 そして、鶏東県検察庁と裁判所は結託して、2021年6月2日、鶏東県裁判所は第33号(2021年)黒321号刑の刑事判決書を出した。滕さんに懲役7年、罰金8万元の判決を下した。

酷刑演示:码坐

拷問の再現:掌大の椅子に座らされる

 滕さんは黒竜江省女子刑務所の8監区に拘禁された。刑務所で滕さんは法輪功に対する誹謗中傷な文章を読まされ、睡眠を奪われ、小さな椅子に座らされ、信仰の放棄を強要された。時々刻々苦痛に耐えながら、滕さんは精神的にも肉体的にもダメージを受けた。

 その結果、健康だった滕さんの体は極度に痩せ、腹部に腫瘍ができ、血便の状態になってしまった。食事は1日に数口しか食べられず、1日中ベッドに横になっていた。

 刑務所の上層機関が「検査」しに来たとき、滕さんは起き上がれず、ベッドに横たわるしかできなかった。同じ部屋にいる受刑者らが痩せすぎた滕さんをみて、怖がるほどだった。それを知った滕さんの夫は、滕さんに会いに行ったが、刑務所側に面会を断られた。

 滕さんは迫害で息も絶え絶えとなっていた。夫は治療のための「仮釈放」を申請したが、刑務所側に拒まれた。

 今年1月10日、迫害で亡くなった滕さんに、刑務所側は死因は末期肝臓癌と直腸癌だと言った。

 滕さんと同時に連行され、同時に裁判を受けた法輪功学習者・包万明さんは懲役9年、罰金10万元、周克銘さんは懲役4年、罰金5万元の不当判決を受けた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/8/458584.html)
 
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