法輪功のチラシ1枚を配布した蔡華興さん 不当に懲役3年
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 【明慧日本2023年5月7日】広州市白雲区の法輪功学習者・蔡華興さん(43歳男性)は、今年4月6日、法輪功迫害の真相が書かれたチラシ1枚を配布したとして、広州市茘湾区裁判所から懲役3年、罰金1万元(約20万円)の判決を下された。判決を不服とした蔡さんはその場で、控訴することと、迫害に関与した裁判官や検察官を告訴・告発することを表明した。

'蔡华兴'

蔡華興さん

 蔡さんは、広東省茂名市電白区馬踏鎮の出身で、実家に60代の両親がいる。蔡さんには15歳の息子がいるが、息子は幼いころ、事故に遭って脳性まひになり、知的障害になってしまった。苦難に直面しても、蔡さんは家族を支えながら、息子を特殊学校に通わせ、懸命に働いた。2012年、蔡さんは広州市に行き、白雲区均禾街道にある工場で働き、夢崗村に引っ越した。

 2022年3月19日夜、蔡さんは、羅崗村のある家の前に法輪功迫害についての資料1部を置いたところ、中国共産党(以下、中共)による法輪功への誹謗中傷を信じた住民に通報された。3月21日午後4時、蔡さんは白雲区公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と均禾派出所の警官により自宅から連行され、白雲区留置場に拘束された。

 4月26日、白雲区検察庁は蔡さんに逮捕許可を出した。6月22日、白雲区公安支局は蔡さんを白雲区検察庁に書類送検した。その後、その書類が茘湾区検察庁に移された。8月18日、茘湾区検察庁は蔡さんを同区裁判所に提訴した。

 2022年11月2日、蔡さんに対する不当判決は、オンラインで茘湾区裁判所の第4法廷で行われた。裁判は午後2時30分に始まり、午後4時ごろに終了した。法廷で、公訴人・熊一華は、蔡さんに「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という罪を被せたが、法的根拠がなく、証拠も出さなかった。弁護士が[2000年第39号通達]で特定された邪教組織に法輪功が含まれていないと指摘すると、熊一華は「他の通達文に書いてある」と言った。弁護士は、国家出版総署が法輪功書籍の出版禁止令を解除したことを指摘したが、熊一華は「法輪功書籍の出版禁止令を解除したのは、出版総署の内部通達であり、法的効力はない」と言ってごまかした。

 法廷で、蔡さんは「法輪功は人々に良い人になることを教え、社会に有益である」と述べ、自ら無罪を主張した。

 今年4月6日、茘湾区裁判所は蔡さんに懲役3年、罰金1万元の判決を言い渡した。蔡さんはその場で、控訴すると言った。その後、蔡さんは迫害に関与した裁判官と検察官を広東省監察委員会と省人民代表大会に告訴・告発した。

 蔡さんは訴状で「法輪功への信仰は合法であり、刑法300条と最高検察庁、最高裁判所による司法解釈は邪教事件に適応しているだけで、法輪功には適用できません。法輪功学習者による法輪功を宣伝する資料の制作と配布は、数量に関係なく合法的な行為です。私は加害者に対して、法に基づき告訴・告発を行い、刑事責任を問うことを求めます。彼らは法の実施を破壊する者だからです」と書いた。

 1999年7.20、中共の江沢民グループが法輪功への迫害を開始したとき、蔡さんはまだ19歳にもなっていなかった。20年以上にわたる法輪功迫害の中で、蔡さんは労働教養処分を受けたことがあり、教養所や洗脳班に拘禁されて迫害された。

 蔡さんが広東省三水労働教養所に拘禁されていたとき、看守は冬の寒風の中、誰もいないグランドで蔡さんを薄着で長時間立たせた。2002年の旧正月、蔡さんは茂名市の洗脳班に入れられた。旧正月15日の朝、洗脳班の人が突然、法輪功学習者の部屋に入り、持ち物を検査しようとしたが、蔡さんはその違法行為に抵抗したため、手錠をかけられて吊るし上げられ、激しく殴られた。その結果、蔡さんは話すことも困難になったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/14/458791.html)
 
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