2023年7~8月、法輪功学習者1082人の連行、嫌がらせが判明(二)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年9月26日】(前文に続き)

 三、60歳以上の年配学習者180人が連行、嫌がらせをされる

2023年7~8月、迫害を受けた60歳以上の学習者の年齢層別人数統計

 迫害の実例

 1、廖玉英さん(85)は不当に連行されるも 入所の条件を満たさず帰宅

 広東省茂名市電白区林頭鎮派出所、茂南区検察庁、裁判所の関係者らは、学習者・廖玉英さん(85)を迫害することを意図的に計画した。今年8月15日、林頭鎮派出所の所長らが救急車で廖さんを連行した。数回の身体検査の後、第一留置場は、廖さんの血圧が高く、歩くのに松葉杖が必要であることで、入所の基準に達していないと判断した。翌日の朝、廖さんは帰宅した。今年の最初の4カ月間、廖さんは公安局と検察庁による繰り返しの嫌がらせを受けた。 

 廖さんはかつて胃病で20年以上苦しめられ、多くのものを食べられず、病院で診てもらい、たくさんの薬を飲んでも治らなかったが、1998年、法輪功を学び始め、全ての病気が完治し、法輪功への感謝の気持ちでいっぱいである。

 2、河北省の呉学章さん 留置場に不当に拘束される

 河北省曲州県の学習者・呉学章さん(70)は8月15日、法輪功迫害の実態を暴露する資料を配布したと村の党書記に通報された。地元の警官に連行された呉さんは留置場に拘束された。当初、留置場は高齢者のため受け入れるつもりはなかったが、派出所の警官が呉さんをそこに投げ込んで立ち去った。

 邯鄲市曲州県南里岳鎮北馬店村に在住する呉さんは、8月14日、人々が法輪功迫害の実態を理解し、災難を避けることを願い、炒寨村を訪れ村民に資料を配布した。

 呉さんが炒寨村の党書記・陳振の家に配布する時、陳が出てきて、「どこの村から来たか?」と尋ねた。呉さんは自分が住んでいる村を告げ、善意で村民たちに迫害の実態を伝えに来たと説明した。しかし、陳はまったく話を聞かず、呉さんを村委員会に引きずり込み、南里岳鎮派出所に電話した。南里岳鎮派出所の警官がやって来て、呉さんを連行した後、呉さんの自宅に行き、法輪功創始者の写真、法輪功の書籍、携帯電話、プリンター2台、パソコン、現金1万元以上を押収した。

 3、不当な裁判に直面する黄明芳さん 放浪生活を余儀なくされる

 湖北省安陸市の学習者・黄明芳さん(80代)は7月20日、警官により安陸市裁判所に連行された。裁判所関係者は、そろそろ裁判を行うと告げた。黄さんは現在、放浪生活を余儀なくされている。

 昨年12月6日、安陸府城派出所の副所長・黄亜軍は、公安局、検察庁、政法委、610弁公室、地域関係者など計13人を引率して黄さんの自宅に侵入し、数千元の現金、法輪功の書籍61冊、ノートパソコン、プリンターなど私有物を押収し、ビデオ撮影した。黄さんは派出所で尋問され、夕方10時頃帰宅した。

 今年7月20日、黄亜軍らは再び黄さんの自宅に侵入し、黄さんを安陸市裁判所まで連行し、もうすぐ裁判が始まると告げた。7月27日、黄さんの家の階下にパトカーが止まっているのを目撃した住民がいたがその日、黄さんは在宅していなかった。 翌日、黄さんは家を離れた。

 4、湖北省黄梅県の沈金叶さん 嫌がらせ、拷問を受ける

 湖北省黄梅県の邢圩村に住む沈金叶さん(82)は7月20日、自宅に侵入してきた孔壟鎮派出所の警官4らにより連行された。警官らはいかなる証明書も提示せず、寝たきりの沈さんを外に引きずり出してパトカーに押し込んだ。

 警官は玄関に入ると、「私たちは公務を行っているのだ。口を閉じて何も言うな、特に法輪功について話すことは禁止されている。写真を撮ることに協力せよ」と言った。

 警官らは一日拷問した後、夕方に沈さんを自宅に送った。

 四、31人の学習者が強制的に洗脳班に送られる

7~8月に新たに判明した、洗脳班に送られた31人の学習者の地域別統計表
区域 洗脳班に送られた人数
安徽省 2
湖北省 6
吉林省 4
山東省 13
四川省 6
合計 31

 迫害の実例

 1、武漢市の胡艶華さん 秘密裏に精神病院に閉じ込められ2カ月後また洗脳班へ

 湖北省武漢市の学習者・胡艶華さん(57)は5月31日に連行され、10日間拘束された。6月11日、胡さんは再び警官らにより連行され、秘密裏に精神病院に閉じ込められた。2カ月後の8月8日、胡さんはまた洗脳班に送られ、引き続き拘禁されている。

 胡さんは武漢第二印刷染色工場の元従業員である。「真・善・忍」の信念を貫いているため、何度も中共関係者に連行され、家宅捜索を受け、恐喝され、拘禁された。迫害の中で、胡さんは離婚を余儀なくされ、一人で転々と放浪生活を送っていた。

 地元の学習者の統計によると、1999年末から現在まで、少なくとも数百人の学習者が江漢区610弁公室の洗脳班に拘禁されたことがあり、拘禁期間が1年、2年に及ぶ学習者もいた。うち、少なくとも17人が江漢区洗脳班によって直接的または間接的に迫害されて死亡し、少なくとも 5 人が精神喪失になり、負傷し、障がいを負った学習者は数えきれないほどいるという。

 2、山東省諸城市の多数の学習者が洗脳班に連行される

 山東省濰坊市諸城の学習者・孫玉花さん、王文芹さん、孫立さん、汪学斌さん、劉淑花さん、林金秀さん、藏運春さんの7人が7月24日の夕方5時頃、警官により連行された。

 7月25日午前10時頃、学習者の陳学芬さんは自宅で諸城市人民路派出所の警官に連行され、家宅捜索された。学習者の任成菊さんは、住民の家から壁を飛び越えた人民路派出所の警官に連行され、家宅捜索された。

 連行された学習者は全員、洗脳班に拘束された。詳しいことは今調査中である。

 五、経済による迫害

 明慧ネットの統計によると、7月と8月、中共の関係者が学習者から強要した現金の総金額は42万9820元に上り、2人の学習者が年金を差し引かれた。陝西省漢中市南鄭区在住の肖艶萍さんは年金を15万元差し引かれた。

7~8月に判明した、警官による1万元以上押収された学習者の被害状況統計表
名前 県区 家宅捜索 不当に押収された現金(元) 年齢
肖艶萍 陝西省 漢中市 南鄭区   15万 60歳以上
劉淑芳 四川省 成都市 温江区 家宅捜索 10万  
李翠玲 吉林省 吉林市 竜潭区 家宅捜索 2万8000  
馬玉蘭 山東省 菏沢市 単県 家宅捜索 2万  
孫さん 黒龍江 大慶市 譲胡路区 家宅捜索 2万 64
鄭小華 青海省 西寧市   家宅捜索 2万  
李錦秋 遼寧省 錦州市 凌海市 家宅捜索 1万8000 72
戦桂英 吉林省 吉林市   家宅捜索 1万6700 81
武学章 河北省 邯鄲市 曲周県 家宅捜索 1万 70
張佳佳の夫 河北省 邯鄲市     1万  

 迫害の実例

 1、陝西省漢中市の肖艶萍さん 15万元以上の年金を差し引かれる

 今年8月22日に5年間の冤罪を終えた陝西省漢中市の肖艶萍さんを家族は連れ帰った。地元の年金管理センターは、肖さんの不当拘禁期間の年金15万元以上を差し引き、家族が受け取った3万元以上の年金も返還を余儀なくされた。

 2、成都市の劉淑芳さんの退職金10万元以上が警官に押収される

 明慧ネット2023年8月4日の報道によると、四川省成都市温江区公安局が5月24日、大勢の警察官を出動させ、8人の学習者を連行し、家宅捜索を行った。当日の午前9時頃、警官が劉淑芳さんの自宅に侵入し、パソコン、プリンター、劉さんの退職金10万元以上を押収した。劉さんは翌日の午後、洗脳班から帰宅した。

 (完)

 付録:
 2023年、連行された中国国内の学習者の状況統計(202KB.xlsx)
 2023年、嫌がらせを受けた中国国内の学習者の状況統計(130KB.xlsx)
 2023年、洗脳班に送られた中国国内の学習者の状況統計(18KB.xlsx) 

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/20/465525.html)
 
関連文章