教師の職場で法を実証し、衆生を救う(二)
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文/イタリアの大法弟子

 【明慧日本2023年11月6日】(前文に続く)

 二、高校で法を広め、生徒に法輪功を教える

 私の高校での勤務年数は比較的長いです。高校と大学の教育環境は異なり、母国語の教師としては、私はイタリア語の教師と同時に授業を行い、生徒との会話やその他の言語練習を手伝います。自分は授業をコントロールすることができません。

 中国語を教えるイタリア人教師は、大学在学中は中国出版物や孔子学院が用意した教科書を使用し、卒業後は皆、孔子学院の奨学金を利用して中国に長年留学した経験がありますので、ある程度、中共の洗脳プロパガンダの影響を受けており、中国滞在中に目にした表面的な繁栄と相まって、中共による法輪功への残酷な迫害を受け入れることが感情的にも精神的にも一般のイタリア人より困難でした。

 学校は通常、学期が始まる前に授業時間割に基づいて設定され、教育計画に厳密に従って授業が行われます。授業で法輪功を紹介し、法輪功のビデオ資料を放映し、生徒が師父の功法ビデオに従って功法を学ぶのは、授業時間を使うことになります。まず、同じクラスを担当するイタリアの教師から同意を得ることです。これには、真相を伝え、彼らに真相を理解させることで、教育活動をスムーズに進めることができます。師父のご加持をお願いするために正念を発し、日常の修煉にも大いに役立ちます。したがって、法輪功を紹介しようと提案したときに反対の声がなく、その日の全ての授業時間を譲ってくれたのです。

 また、異なる高校で勤務するたびに、私は大法の資料を持って校長室を訪れ、校長や副校長に真相を伝えました。ある高校では、私が入った時、校長が退職する前の最後の年でした。校長は説明を聞いた後に感動し「これらのことを教えてくれてありがとうございます。それらはとても重要なことだと思います。また、これらのことを私たちの生徒たちに伝えて下さい。イタリアの若者、特に中国語を学んでいる生徒たちは、これが非常に重要であることを知っておくべきです」と話しました。

 私は最初、生徒に法輪大法を紹介し、法輪功を充分に理解させ、その後、中国での迫害について説明し、最後にクラス全体が功法のビデオを参考にして五式の功法を学ぶように指導します。生徒たちは非常に真剣に取り組んでおり、真・善・忍の原則に共感しているようです。一部の教師は当日中に自分のソーシャルメディアプロフィールを「真・善・忍」の言葉に変更し、同じクラスの教師も真剣に生徒と共に学び、授業中に行った煉功ビデオをFacebookなどに投稿しました。

 また、中国語のクラスでない生徒にも機会を提供するために、体育教師に積極的にアプローチし、法輪功が世界中で広まっている状況を紹介し、法輪功が身体と心に良い影響を与え、生徒の大きな助けになることを説明しました。体育の授業に法輪功を教えることを提案した時、彼は喜んで了承しました。

 このようにして、私は自分の授業がない休憩時間を活用し、他のクラスの生徒に法輪功を教え、法輪功のパンフレットを生徒に渡しました。このような授業を受ける度に、生徒たちは静かに真剣に功法を勉強し、効果は非常に良かったです。体育の先生でさえも「生徒たちは体育の授業をリラックスの時間と考え、楽しみながら騒ぎ立てていますが、あなたの授業を受ける時は非常に真剣で、厳粛になります。これは良いことです」と言いました。そして体育の先生は法輪大法について深く理解するために法輪大法の著作『轉法輪』」を購入しました。

 体育の先生は授業で法輪功を学んでいる動画と大法を紹介するパンフレットを学校のホームページに掲載したところ、全校の教師や保護者たちの注目を集め、校長もこの取り組みを高く評価し「生徒たちが功法を学ぶ様子はとても良いです。生徒たちが心静かに、穏やかで美しい動作を学び、心身に良い影響を与えることを見てとても嬉しく思います」と述べました。

 しばらく法輪功を教えた後、複数のクラスの担任教師は、生徒たちが授業中により楽しく、静かで落ち着くようになり、集中力が高まったという声がありました。多くの教師は法輪功の功法を教える時間を設けて、教えるようにと声をかけてくれました。

 通常の授業では、私は中国の伝統文化に重点を置き、生徒たちに漢字の意味など中国の神伝文化を説明し、神韻の演目や新唐人テレビの関連番組を見せ、生徒たちから大いに好評を得ました。

 神韻の公演がイタリアに巡回した際、学校の教師は生徒たちを連れて神韻を鑑賞しました。生徒たちは神韻の公演の美しさに感銘を受け、近距離で中国の伝統文化の魅力と音楽に触れて、深い印象を受け、中国語を学ぶ機会を得たことを誇りに思いました。

 オンライン授業が終了して学校に戻った後、生徒たちの中には多少鬱になったかのように、消極的な考えを持っている生徒もいました。そこで、彼らに「つむじ風にのって」という実話に基づく映画を見せました。この映画は、法輪功学習者が中共の迫害の中で成長していく過程を描いており、苦境に立ち向かい、生きる信念や未来に自信を持ち、積極的で健康な心構えで生活に臨む話です。

 高校の5年生は国家の卒業試験に臨み、中国語科目の卒業プレゼンテーションのテーマは中国の近代史または現代史の出来事です。高校の中国語教師は、言語の指導に専念し、5年生の卒業生に対してプレゼンテーションのテーマを編集し、準備するのはイタリアの教師の仕事で、私の本職ではありません。ただし、既存の教材から必要な部分を抜粋し、生徒に準備資料として提供しました。

 常人ならば、自分の仕事でない仕事を無償で行おうと思う人はいないはずです。師父は「中共邪党の現在の教科書はいずれも党文化のものです。中国語を習うときに中国の教材を使ったら、生徒が全部邪党文化に染められるのではありませんか? 大法弟子にははっきりと分かっているので」と説かれています。(『各地での説法八』「二〇〇七年ニューヨーク法会での説法」)

 生徒がこれらの孔子学院や、中国関連部門が提供した教材に惑わされないように、私は積極的に彼らの卒業プレゼンテーションのテーマを編集し、資料を作成しました。例えば、文化大革命については、生徒に『共産党について九つの論評』を見せました。そして三反五反、大躍進、反右派運動から天安門事件、そして法輪功の迫害に至るまでの中共による中国国民への迫害歴史を生徒たちに説明しました。

 今年、学校で行われた1週間の公民教育の授業では、私の提案の下で、法輪大法の内容と法輪功の功法が取り上げられました。生徒たちの天性が簡単に呼び覚まされることがあり、一部の生徒は煉功音楽を聞いただけで涙を流しました。授業が終了すると、生徒たちはグループに分かれて授業の感想を書きました。一部の生徒は非常に深みのあるコメントをし、真・善・忍は貴重な生命の価値であり、生命の成長の重要な基盤であり、現代社会で欠如しているものであると語りました。

 徐々に、私は教師としての仕事が本当に重要であることを認識しました。何十年も経った後、彼らはこの国のさまざまな分野で中堅となるでしょう。彼らが心に何を持っているかは非常に重要です。法輪大法について聞いたり、中共の残酷さや邪悪さを理解したりすることは重要です。なぜなら彼らはこの国の未来であり、希望だからです。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/21/464612.html)
 
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