【明慧日本2024年4月1日】(前文に続く)
五、監視、尾行、嫌がらせなどの迫害
◎当局が「冬季五輪」を口実に、学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行う
2022年、中国の伝統的な大晦日の前や「春節」、北京で開催された冬季五輪の期間中、上海市楊浦区公安局に属する派出所は警官を出動させ、学習者の自宅に行き、嫌がらせを行った。学習者・陳菊妹さん、王翠珍さん、陳福君さんは冬季五輪の関係で、自宅で殷行派出所の警官・石磊からの嫌がらせを受けた。長海派出所の警官は、2月20日の冬季五輪が終わるまで、呉扣テイさんと叢培喜さんを監視していた。その期間、学習者・周美娟さん、王亜萍さん、周玲さん、陳傑さんも監視、尾行、嫌がらせを受けていた。
◎当局が「両会」と「パラリンピック」を口実に、学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行う
2022年の中共の「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会会議)と北京で開催された「パラリンピック大会」の期間中、上海市楊浦区公安局に属する派出所は警官を出動させ、学習者の自宅で嫌がらせを行った。市光一村の学習者・郭鳳蓮さんは、自宅に来た殷行派出所の警官に嫌がらせをされた。長海派出所の警官は、3月5日から20日まで、学習者・銭美霞さんの自宅へ行き、嫌がらせを行った。3月5日から20日まで、数人の警官は学習者・呉扣テイさんと叢培喜さんを24時間監視した。その期間、監視、尾行、嫌がらせを受けた学習者は、劉順明さん、周玲さん、陳傑さんもいた。
◎当局が「共産党の党大会」と「7月1日」を口実に、学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行う
2022年6月23日から、上海市宝山区の学習者・范晩霞さんと王秋菊さんは、劉行派出所の警官に24時間監視された。2021年7月1日から、共産党当局が何らかの会を開くたびに、劉行派出所の警官は范さんと王さんを24時間監視することになった。
2022年6月22日午前、上海市嘉定区嘉城派出所の警官・陳永良は、金沙小区に住む学習者・王亜萍さんに嫌がらせをするため、王さんの家のドアを叩いた。しかし、王さんはドアを開けず、陳は王さんの家の前に立って、「上海で党大会があるから、用事がなければ、この数日間外に出るな」と言った。その時期に、学習者・孟繫珍さん親子、徐鳳卿さんも監視、尾行、嫌がらせを受けた。
◎当局が「共産党第20回大会」と「10月1日」を口実に、学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行う
共産党の「第20回大会」が開催される前、上海市各区の「610弁公室」は、2022年9月30日に警官を出動させ、学習者の家の前や近くに見張ったりし、「第20回大会」が終わるまで続けた。姚玉花さん、龔乃芳さん、銭秀娟さん、邵鴻珍さん、倪静珍さんなどの学習者の家の前に警官が見張っていた。その期間、監視、尾行、嫌がらせを受けた学習者は、劉順明さん、周玲さん、陳傑さん、王秋菊さん、范晩霞さん、孟繫珍さん親子、呉扣テイさん、周美娟さん、闞朝華さん、李福菊さん、徐鳳卿さんである。
◎当局が「中国国際輸入博覧会」と「アジア競技大会」を口実に、学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行う
「共産党第20回大会」の直後、毎年恒例の上海の「中国国際輸入博覧会」(CIIE)があった。2022年11月5日から10日まで開催され、その期間中の11月1日から11月12日まで、当局が、私服警官や税金を使って雇った一般人は、学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行ったりした。例えば、上海浦東新区で高齢の学習者・張銀テイさんと顧宝珍さんは、顧路派出所が雇った人に24時間監視された。その期間、劉美英さん、呉扣テイさんも監視、尾行、嫌がらせを受けた。
2023年の「中国国際輸入博覧会」の際、中共当局は同じ手口を繰り返した。2023年10月31日から11月8日まで、上海でパラリンピックの開催から「中国国際輸入博覧会」の開催までの期間中、国保の警官は林秋芃さんと蔡玉芳さんを尾行し、24時間体制で監視した。その期間、同じ迫害を受けた学習者は、馮興雷さん、劉順明さん、尤秀英さん、踪訓勇さん、湯愛紅さん、呉新度さんである。
2023年10月28日午後3時、警官・宋興華ともう1人は、学習者・馮興雷さんの家に行き、馮さんに2日以内に引っ越すよう要求した。馮さんは、「なぜ私に引っ越せと言うのですか?」と聞くと、宋は「中国国際輸入博覧会」があるからだと言った。馮さんは、その会があることを知らなかったが、宋に「2日間あるから、早くしなさい」と言われた。
2023年年9月16日から、上海市宝山区の学習者・王秋菊さんは、劉行派出所から派遣された人に監視をされた。監視役の人から「杭州でアジア競技大会が開催されるためだ」と言われた。
◎当局が法輪功迫害を引き起こした江沢民の死亡を発表した後、学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行う
上海市閔行区公安局虹橋派出所と610弁公室は、2022年11月30日に江沢民の死亡が発表された後、一般人を雇って、12月5日まで学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行った。その期間、迫害を受けたのは、陳傑さん、周玲さん、周美娟である。
◎「4.25」と「7.20」の期間、当局が学習者に対する監視、尾行、嫌がらせを行う
2023年「4.25」期間中、上海市の学習者・呉扣テイさんは、4月22日午後から4月25日まで監視された。その間、裴珊珍さん、陳傑さん、周玲さん、劉順明さんは監視、尾行、嫌がらせの迫害を受けた。
2023年「7.20」の敏感日に、上海浦東新区の滬東派出所とコミュニティは、「610弁公室」の指示によって、監視役を派遣し、学習者・周玲さんと陳傑さんの住む小区の入り口の監視室で2人を監視した。
◎上海の政法機関による学習者への監視、尾行の手段
2023年「中国国際輸入博覧会」の期間中、上海市の学習者は様々な迫害に遭った。電話での嫌がらせや家まできて嫌がらせ、マンションの前での監視(24時間2人交代制)、尾行などの手段だった。上海市で大規模な会議が開催される際や敏感日、杭州でのアジア競技大会など、政法機関に「重点人物」としたリスト(権利を守るために陳情した人々を含む)に載せられた人がみんな、同じ迫害を受けた。
上海の政法機関は、ほかの地方から来た一般人を雇い、監視、尾行を担当させた。彼らは普通の人と見分けることができない。学習者が外出する場合、例え自家用車や地下鉄、バス、自転車を利用して出かけても、監視、尾行される。尾行役と監視役が同一人物ではないことが多い。頻繁に担当者が変わり、複数の人員が監視を担当しているため、監視されている学習者はそれに気づくことが難しいのである。
(続く)