迫害または度重なる迫害を受ける理由について(一)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2024年8月12日】法輪功学習者(以下、学習者)が迫害されたり、または複数回にわたって迫害されたりする事例を目にして、迫害される原因について個人的な見解を共有したいと思います。目的は、皆さんが不足を見つけ、教訓を学び、これからの道をよりしっかりと歩むためです。ここでの「迫害」とは、主に中国当局による不当な拘束や洗脳のことを指します。

 初期段階では皆がまだ未熟で、大法を実証するために逮捕されることを正当だと認めてしまい、逮捕された場合、迫害を否定するのではなく、身柄拘束後の対応について考えてしまうことが、多くの学習者が迫害される原因になりました。修煉が深まるにつれて、このように考える人が減りました。

 次に、長期にわたる迫害、特に拘留期間が長いケースについて話します。その原因の一つが色欲です。師父は『各地での説法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」で「色欲は修煉者にとって最も乗り越えがたい関であると私は随分前に既に言いました」と説いておられます。

 色欲を放下できない人、例えば性的妄想や想像をしたり、ないし実質の行為に移ったりする人の多くは邪悪の直接の迫害を受け、重い刑罰を受ける人も少なくありません。このような状況で迫害された学習者の多くは自分の過ちを認識しているので、投獄された後、反省し再びそのような過ちを犯さないと決心すれば、邪悪の勢いが弱まります。後は、信念を強く持ち続けることが重要です。つまり、迫害を認めないことです。強い意志を持っていれば、通常はすぐに釈放されます。但し、学習者同士で色欲の過ちを犯したら、状況は複雑になります。なぜなら、常人と不正な性行為をするのは色欲の関を乗り越えていないだけになりますが、学習者同士で色欲の過ちを犯すと、相手の修煉を妨げることでもあり、これは二重の過ちになります。迫害を乗り越える方法とは、まず過ちを認識し、そしてより強い正念で迫害を否定することです。

 もう一つの原因は「法を乱す」ことです。多くの修煉者が迫害され、または複数回にわたって迫害される原因は周りに様々な例が多すぎます。中に、正見ネットで輪廻転生についての記事を長期にわたり投稿している学習者が迫害される例も挙げられています。天目で見たものは本当のことであるかどうかの判断が難しく、文章に書くのは慎重にしないといけません。私の周囲に、「歴史上の人物〇〇は現世、〇〇同修に転生した」とか「あなたは前世で○○をした」と伝える人がいます。

 このような話は不注意で1回ぐらい喋れば、旧勢力は許してくれるかもしれませんが、繰り返すと目を付けられます。この行為は、聞く側の修煉を干渉してしまいます。自分の過去を知ることで、聞く側は「自分は以前そんなにすごかったのか、歴史上の有名人だったのか」と思い、その有名人の生涯に強く執着する人もいます。

 一つの執着心は一つの関をもたらします。これらの執着心は天目が開いた修煉者によって引き起こされたものです。修煉者の修煉を妨げることは大きな罪であり、これが旧勢力による迫害の口実にもなっています。もう一つ、天目で見たのが本当の事実であればまだ問題ありませんが、見たのは旧勢力が作り出した虚像だったら問題です。正見ネットに出た一部の文章には問題があると思います。なぜそれを掲載しますか。正見ネットの編集者が文章を選択する際に厳しく正しく把握できなければ、その責任は重いもので、法を乱す行為の助けになったといえます。

 修煉は非常に厳粛なことで、よく行うとそれは威徳となり、よく行わないと罪になるので、慎重にしなければなりません。輪廻に関する文章を書くこと自体は間違いではなく、法を得ることの難しさや、師父がかつて苦労されたことを証明することができますし、善と悪が報われることを人々に示し、修煉の機会を大切にしてもらうこともできます。しかし、冷静である必要があり、神秘めいた内容や自分を誇示する内容を書くべきではありません。他の修煉者の好奇心と執着心を刺激したり、修煉者が前世の「〇〇」だという具体的な名前を公表したり、その情報を利用して同修に招待されて各地に旅行、交流をしたりするのは駄目です。

 師父は『各地での説法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」に「それらのことを顕示してしまえば、何者でもなくなります。これらのことに執着しないでください。更に見えたことを人心をもって学習者の中で言いふらさないでください。実は修煉者の中で言ってはいけないのではなく、功能を持ってはいけないということでもありませんが、ただどういう心で行っているのかが大事です。正しく行うことができれば、大法弟子にメリットがあるのですが、顕示していれば妨害の作用が働いてしまいます」と話しておられます。

 多くの修煉者が法を乱す行為で逮捕されても、自分の過ちがどこにあるか分からないため、内に向けて探しても問題の本質を見極めることができず、その結果、迫害を否定することができません。釈放されてから、「法を乱す行為があった」と教えてあげても、納得しない人がいます。それで、問題の解決に至らず、旧勢力が去らない状態が続いています。

 同修のAさんは法を乱すことをやって迫害を招き、拘束されている間、毎日内に向けて探すことで、自分の色欲が原因だと思いました。釈放された後、Aさんに「どんな色欲の念頭と行為があったのか」と尋ねましたが、答えられません。Aさんは問題の本質を見極めていないと思います。実際には、他の修煉者の修煉を妨害したことが迫害の原因であり、色欲ではないと思います。

 師父は次のように述べられています。「今日大法弟子は皆法を実証する中で自らこの上ない栄光と果位を圓満成就させており、いかなることも割り込んできてはいけません。割り込んでしまった人はつまり罪を犯しています。これは絶対許されないことです。一回指摘されても二回指摘されても聞き入れず、長く続くと、きっと旧勢力から対立の立場に立たされたからこのようにしたのです。あなたはこのような作用を働いています。もし本当にここまでに至ったら、救いようも残しようもない人になります」(『各地での説法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」)。

 同修のBさんは、数年間の拘留を経て釈放されたあと、当時は〇〇同修の家に行ったことが原因で巻き込まれたと主張しました。Bさんに、田舎に住んでいる修煉者たちの家をみだりに駆け回って混乱を招いたことが原因だと伝えましたが、Bさんはどうしても納得しません。他の修煉者との接触が原因だと思っていたため、釈放されてから誰とも接触しないと決めました。しかし、当時一緒に駆け回って法を乱した修煉者らがBさんに接触しているため、結局、Bさんはその人たちだけと接触するようになりました。私は仕方なく、大法の法理しかBさんを助ける方法がないと考え、『精進要旨』一冊を渡して、「これを暗記してみてください」と言いました。

 同修のCさんは、1年間の迫害を受けました。迫害される前、同じ修煉者である夫に対して非常に態度が悪く、金も渡さず、夫は貧乏で親戚に頼って暮らすという窮地に追い込みました。その行為は夫の修煉を深刻に妨害しましたが、Cさんは自分の過ちを認めず詭弁しました。学法グループの同修たちはCさんの夫に小遣いを渡したりして、Cさんにも改めるよう助言しましたが、全く耳を貸しませんでした。結局、Cさんは真相を伝えている時に告発され、逮捕されて実刑判決を受けました。これは大したことでないと考える修煉者もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。師父はそれに関連する法を説いておられます。

 また、こういうケースもあります。Dグループの数人があちこちに行って交流や講演を行って法を乱すことをしていますが、Eグループはそれに反対しています。通常、Dたちのやり方に反対するなら、無視して相手にしなければいいのですが、Eは人心に駆られて、同じ人心を持つ人を集めて一つのグループを形成し、あちこちに行ってDたちの悪口を言いふらしています。目的は法を乱す行為を破るためですが、しかし取った手段も法を乱す手段でした。暫くしてEグループも当局に逮捕され、中には迫害によって亡くなった修煉者もいるようで、非常に悲しいことです。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/29/478121.html)
 
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