人材起用の問題について私も一言
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文/ニューヨークの大法弟子

  【明慧日本2024年12月19日】先日掲載された文章の「トランプ政権の組閣をきっかけに考える」を読んで、大変啓発されました。私たちのいくつかのプロジェクトは、当初の計画が不十分だったため、人材選びにあまり選択肢がありませんでした。現在は同修の数も増えたので、人材の起用について考慮する時期に来ているのではないかと思います。私が特に指摘したい問題の一つは、「人情」を基準にして人を起用することです。

 十数年前、各プロジェクトで人手が不足していた頃は、確かに皆が師に手伝って法を正すために協力しており、トラブルがあっても法に対する認識の違いが原因であると感じられました。しかし、海外の修煉者が増えるにつれ、プロジェクトが次第に常人化し、人情に流されるような雰囲気になってきました。それに、多くのやり方がすでに常人社会の基準を下回っていることに気付いていないようです。特に目立つのは、コーディネーターの家族に関する問題です。まるでコーディネーターが官職に就いたかのような状態になり、自分が「ナンバー2」であるかのような振る舞いをし、それを周囲も無意識のうちに容認している状況です。

 歴史を振り返ると、例えば「ある人物を人事担当の官職に任命する」と言っても、大臣たちがその人事担当の官職の夫人の指示に従うことはあり得ませんでした。ところが、現在の人員が多いプロジェクトでは、このような現象が非常に顕著になっています。具体的には、一部の人がコーディネーターではないコーディネーターの家族と勝手に連絡を取り合い、表面的には一時的に便利になったように見えても、実際には礼儀や倫理に反するだけでなく、より悪い状況を引き起こしています。十数年前、コーディネーターが人材を起用する際には、法を基準にし、同修の修煉を考慮したものでした。しかし現在では、コーディネーターの家族を通じて人材を決定することがあり、その多くが人情的な要素によるものであるため、プロジェクトでの人材起用が正しい方向から外れてしまっています。その結果、トラブルがますます深まり、皆の時間とエネルギーが人を救う効果を高めることに使われずに浪費されているのです。

 いつになったら、皆が冷静かつ理性的にプロジェクトの人材起用の問題に向き合えるようになるのでしょうか。師父にお会いしたり、小規模範囲での講法を聞いたり、重要な役職に就いたりすることをまるで利益や特典のように奪い合うのではなく、本当に合理的な人材起用の仕組みを取り戻し、プロジェクトがますます良い方向に進むようにできるのでしょうか。それとも、このまま欠陥が次々と露呈する状況が続くのでしょうか。

 この問題は、おそらく国内から来た大法弟子の党文化の影響と大いに関係しているのかもしれません。「何かを手に入れさえすれば良い」と考え、他人のことは気にかけずに行動する傾向です。さらに、一部のコーディネーターですら同じような行動を取る場合があります。また、これは中共のスパイが採用する一種の策略なのかもしれません。重要な資源やポジションを奪取し、本当に修煉している大法弟子を排除するという方法です。そして、スパイがこれを可能にする一因は、大法弟子自身が修煉によって取り除くべきでありながら、取り除きたくない人情を利用されているからではないでしょうか。

 最終的に、私たち一人一人が師に手伝い法を正す使命をどれだけ果たしたのか、どれだけ果たせなかったのか、そして師父や衆生にどう説明するのかを考えるべきです。もしかすると、この瞬間、生と死は私たちの一念にかかっているのかもしれません。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/3/485660.html