文/中国の大法弟子
【明慧日本2025年1月16日】私は今年50歳を超えますが、20年以上修煉を続けています。夫は数年前に他界し、娘は遠く離れた場所で働いており、私はずっと一人暮らしをしています。6年前、修煉に精進できていなかったため、ネット小説を読んでしまい、色情の悪霊や思想業の深刻な干渉を受けました。ここではその経験を書き出し、同修の皆さんが遠回りをしないようにと願っています。
一、ネット小説への執着で病業の偽りの現象が現れる
私は10年以上テレビを見ておらず、普段もスマートフォンを使わないため、考え方は単純で心が清らかで欲も少なく、法の中で充実し幸せに過ごしていました。しかし、家を改装する際に分からないことがあり、スマートフォンで調べてみようと思いました。ある日、偶然に目にした記事のタイトルに興味を引かれて開いてみると、それが小説だったのです。その小説は毎日1〜2話更新され、結末が気になってしまい、毎日少しずつ読むようになりました。「そんなに時間がかからないから大丈夫」と思っていましたが、結果的に3カ月以上も読み続けてしまいました。
この間に、月経不順の症状が現れました。「50代なら閉経が始まるのは当然だ」と思い込み、法の上で考えずに放置してしまい、そのまま小説を読み続けました。その後、目がかすんで文字が見えにくくなった時に、ようやく小説を読んでいたことが原因だと気づきました。同修からの助言もあり、すぐに読むのをやめました。
学法を強化し、修煉の状態を正し、正念を発して脳に入り込んだ良くない物質を浄化すると、月経は正常に戻りました。その後、下半身にかゆみを感じるようになり、さらに正念を強化し、三つのことをしっかり行いましたが、この状態が完全に消えるまでにはかなりの時間がかかりました。
時折、心の中に「あの小説のあの二人はその後どうなったのだろう」という考えが浮かぶこともありましたが、必死に我慢し、見ることを止めました。その後はもう見る気も起こらなくなりました。
二、正念を保ち浄化を続けたことで、色情の悪霊の干渉が消滅
小説を読むのをやめたものの、頭の中にはしばしば小説のストーリーが浮かび、少し気を抜くとその情景を思い出してしまいました。まるで映画を見ているかのように、半日もぼんやりしてしまうことがありました。そのたびに気づいて慌てて思考を止めました。また、数十年も前に偶然耳にした普通でない男女関係の話を思い出してしまうこともありました。中には名前さえ忘れた人のことまで浮かんできました。
学法や正念を発している時に邪念が特に強く反応することがありました。そこでまず、これらの邪念を取り除こうとしましたが、除去をしている最中にも次々と邪念が湧き出てきました。「自分は何も考えていないのに、なぜこんなことが出てくるのだろう? もしかして、初期に修煉を始めた時に病業の関を乗り越えたように、これらも表面化して消える必要があるのだろうか?」と不思議に思いました。そして、あの小説を書いた作者に対しても恨みを抱きました。「あの人は大きな業を作り、どれだけ多くの人を害したことか」と思ったのです。
しかし、よく考えると、もし自分に執着心がなく、小説を読まなければ、こんな面倒を引き寄せることはなかったのではないでしょうか? 師父は『轉法輪』の中で「あなたはなぜ行ったのですか。聞きに行って、求めていたのではありませんか? 耳に入れようと思わなければ、それがどうやって耳に入ったのでしょうか?」と説かれています。私は深く後悔し、ネット小説を読むべきではなかったと痛感しました。それが色情の悪霊の干渉を招いたのです。
私は固定した時間を設け、毎日その時間に、自分が幼少期から今まで耳にした情や色情、欲望に関する物質や小説の中で見たこれらの堕落したものを取り除くことにしました。
しかし、取り込むのは簡単でも、排除するのは難しいものでした。これらの物質は狂ったように、今日はこれが湧き出し、明日はまた別のものが浮かんできました。それでも私は挫けず、毎日正念を発して情欲に関する悪霊や堕落した物質を解体し続けました。長い時間をかけて努力を続けた結果、ようやく心が清らかになりました。
三、心身を法に溶け込ませ、思想業力に打ち勝つ
しばらくして、また別の邪念が頭に浮かぶようになりました。それは抑えようとしても抑えられず、排除しようとしても取り除けませんでした。正念を発してもまるで効果がなく、私は非常に苦しみ、途方に暮れてしまいました。強い罪悪感に苛まれ、「自分は法を学ぶ資格がない」という思いさえ抱き、精神的に耐えられなくなりそうでした。一時は苦しみと絶望の中に陥り、私は泣きながら師父に、「この邪念を取り除いてください」とお願いしました。
私は自分自身を責めました。「どうしてこんな考えが浮かぶのだろう? 若い頃、法を得る前から欲望には無関心で、夫とそのことでしょっちゅう喧嘩になっていたくらいだったのに…。法を学び修煉を始めた後はさらに心が平静になっていた。それなのに、修煉をこれほど長く続けている今、どうしてこんな邪念が出てくるのだろう?」
私はこのことを同修と話し合い、「自分には法を学ぶ資格がない」という考えを持ってしまったことを打ち明けました。
同修はこう言いました。「それはあなたが考えたことではありません。それを認めてはいけません。それは旧勢力があなたに強制的に押し付けた念頭です。旧勢力は、あなたの頭に取り込まれた堕落した物質を利用して邪念を反映させ、あなたに『自分は法を学ぶ資格がない』と思わせています。それによってあなたの意志を挫き、修煉が成し遂げられないようにしているのです。絶対に旧勢力の罠にはまらないでください! あなたがそれを認めなければ、その罪は旧勢力が犯したものであり、あなたとは関係ありません」
同修の話を聞いて、私は突然目が覚めました。「そうだ!『法を学ぶ資格がない』なんて思うべきではなかった。その考えを解体して無効にしよう。それは旧勢力が私に押し付けたものであって、私は受け入れない!」
私は、『主意識を強くもつべし』(『轉法輪』)という法を何度も学びました。そして、その邪念が自分で考えたものではなく、頭に取り込んだ情や色情、欲望に関する物質が形成した思想業だと分かりました。「私は絶対にそれを受け入れない!」と強い意志を持ちました。それによって精神的な負担が軽くなり、思想業を取り除く自信を持つようになりました。
私は学法し、法を聴き、法の暗唱、法を書き写すことを強化しました。そして、頭の中を法で満たすように努めました。約1年をかけて『轉法輪』を一通り書き写し、同時に暗唱しました。その後さらに約2年かけて、ようやくこの思想業を取り除くことができました。これは、私が悔い改め、より良く行おうとする心を持っていたため、師父が私の中にある良くない物質を取り除いてくださったのだと感じています。
この過程を振り返ると、私が修煉に精進できていなかったことが原因でした。「三つのこと」をやっているというだけで満足し、安逸心や衣服の完璧さを求めるといった人心が生まれていました。そして好奇心からスマートフォンを使い、堕落した物質を頭に取り込んでしまいました。その後、旧勢力がその堕落した物質を利用して何度も隙を突き、私の修煉の意志を消耗させ、修煉を成し遂げさせないようにしていました。
私は自分で余計な困難を招いてしまい、貴重な時間を浪費しました。色情の悪霊による干渉を必死に取り除き、思想業の攻撃に耐え続ける日々は、本当に苦しいものでした。
私は夢にも自分が、色情の問題でつまずくとは思っていませんでした。若い頃、私は色情をこれほどまでに嫌悪し、純粋に「人が30歳を過ぎたら自然と色情がなくなり、夫婦が兄妹のように生活し、助け合えるようになれば、どれだけ世界が純潔で美しいだろう」と思ったこともありました。しかし、まだ修煉を成し遂げていない段階では、どれほど自分が清らかで欲が少ないと思っていても、一度スマートフォンやネットの誘惑に落ちてしまえば、色情の悪霊の干渉を招くのです。一思一念を守り抜かなければなりません。決して、自分の定力を試そうとする「浙江の僧」のような真似をして、色情の悪霊に近づくことを許してはいけません。そうしないと、制御が効かなくなり、これまでの努力が水の泡になる可能性があります。
これまで風雨を乗り越えて歩んできたのですから、最後の大事な時期にスマートフォンによって敗北してはいけません。この深刻な教訓を心に刻み、時間を惜しんで大量に法を学び、実修に努めました。そして、多くの新しい法理を悟り、短期間で大きな向上を感じました。学法をしている時は、文字がはっきりと見えるのですが、スマートフォンで天気予報を調べたり、料理のレシピを見たりすると、文字がぼやけて刺すように感じます。これは師父が私を見守り、再び過ちを犯さないようにしてくださっているのだと感じます。今では天気予報さえ見ず、微信(WeChat)もずっと前にアンインストールしました。スマートフォンは通話にしか使わず、普段はスマートフォンの存在を思い出すことさえありません。充電が切れていても気づかないほどです。スマートフォンへの執着がなくなったことで、本当に心が軽くなりました。
この体験を書き出して同修と交流しようと思ったのは2年前のことですが、外的な妨害や困難を恐れる心、同修に笑われることを心配する心があり、何度も書こうとしては諦めていました。しかし、これは面子への心や私心ではないでしょうか? 私は他人の体験を聞いてばかりで、自分は少しも貢献しないというのではいけないと考えました。そして今日、ようやくこの文章を書き上げました。同修の皆さんにとって戒めとなれば幸いです。
以上は私個人の体験です。不適切な部分がありましたら、同修の慈悲深いご指摘をお願いします。