【明慧日本2025年1月28日】神韻芸術団は2006年2月、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで初めて7回の公演を行った。アメリカのブロードウェイ誌『Billboard・ビルボード』は、この公演がエンターテインメント業界に与えた影響に敏感に注目した。この華麗で純粋な公演は、全米優秀大型舞台劇の第7位に選ばれ、その年に同誌のアメリカランキングトップ10に入った唯一の中国系パフォーマンス団体となった。
それから20年が経った。風雨を経て、神韻芸術団は当初の1つの団体から、同規模の8つの公演団体に拡大した。2024年のシーズンでは、神韻の8つの芸術団が同時に巡回公演を行い、世界20か国以上の約200都市で800回以上の公演を行い、観客数は100万人を超えた。神韻芸術団はアメリカの「民間文化大使」としての地位を確立した。
では、中国の伝統文化を主題とする神韻の公演が、どのようにしてアメリカ文化の一部となったのだろうか?
1. 「中国5000年の文明」を体現する公演が、なぜ「アメリカ発」なのか?
「中国5000年の文明」を体現する公演が、なぜ「中国発」ではなく「アメリカ発」なのかという疑問を持つ人もいるかもしれない。
神韻は2006年、法輪功学習者(以下、学習者)によってニューヨークで設立された。彼らの多くは1999年前後に中国本土からアメリカに渡った人々だ。1999年以降、中国共産党(以下、中共)は法輪功に対して残酷な弾圧を行い、数百万人が不当拘束、居住監視、労働教養、判決、さらには生体臓器収奪といった迫害を受けた。江沢民政権は「天安門焼身自殺」を捏造し、学習者を陥れた。そのため、一部の学習者は海を越えてアメリカという未知の地に移住せざるを得なかった。
アメリカには神を信仰する伝統がある。1620年、宗教迫害を逃れるため、数十人の清教徒が「メイフラワー号」に乗り、北米大陸に上陸した。1787年、フィラデルフィアで憲法制定会議が開かれ、建国の父たちは「神がアメリカを建てた」と宣言した。「In God We Trust(我々は神を信じる)」という言葉は、アメリカのすべての通貨に刻まれている。
もし中国で法輪功への迫害が起きていなければ、神韻は間違いなく中国本土で最も人気のある公演となっていただろう。しかし、残酷な信仰迫害が起きたため、神韻芸術団は中共の公式団体を超え、全世界で最も人気のある公演団体となった。神韻は芸術公演を通じて美を広め、真の中国伝統文化を伝え、「真・善・忍」という普遍的な真理を広めている。そして、神韻の発祥地は中国ではなく、アメリカとなったのだ。
2. 神韻が伝える価値観はアメリカ文化の地平を広げた
2006年の巡回公演以来、神韻芸術団は全世界で1万回以上の公演を行った。ある観客は10回以上観賞し、さらに多くの友人や家族に観賞を勧めている。ある人は心を震わせ、涙を流し、またある人は「最高水準の音楽と芸術」と評価している。神韻の公演とアメリカ文化の価値観の関連性を見てみよう。
(1)自立(Self-reliance)
神韻芸術団は、荒れ地から発展を遂げた。芸術団の芸術監督であり、法輪功の創始者でもある李洪志氏は、「意志力が卓越しており、生活は質素、目標は明確」と評されている。経済的には、李氏は「倹約」をモットーにし、団員たちと共に苦楽を共にしてきた。1つの団体から8つの団体へと成長する中で、彼らは自らの稽古場、劇場、生活区を一つ一つ築き上げた。
芸術的な成果として、神韻芸術団の中国舞踊は失われた古典舞踊の技術を再現し、「中共以前の中国」の美を世界一流の技術で表現している。
(2)精神的高揚(Elevation of Spirituality)
現代社会では物質文化が高度に発展している一方で、精神的な面では貧困が広がり、うつ病や自殺率が高まっている。神韻の公演は、こうした状況において人々に希望を与え、創造主の恩恵を感じさせるものだ。
2024年2月11日、オーストリアのザルツブルク州副知事ステファン・シュノール氏は、神韻の公演で久しぶりに神性を感じたと述べた。「現代社会では神性があまり表現されていない。神韻の舞台では神性が真に表現されており、これこそが私が社会で本当に懐かしく思っているものです」と語った。
3. 純善純美、天からの贈り物
神韻の公演は、混沌とした世の中における清流であり、天からの光明である。アリストテレスは「美は神が与えた贈り物」と言った。神韻はまさにそのような美しい贈り物であり、アメリカ文化に強力な正のエネルギーを注入した。神韻はアメリカの多文化主義と精神文化における輝かしい星であり、アメリカの幸福であり、人類全体の幸福でもある。