人のための一念で迫害が雲散霧消した
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2025年3月25日】同修が困難に直面しているのを目にしたとき、大法弟子として、自分を守るために傍観者に徹するべきか、それとも自我を捨て、正念をもって邪悪の悪行を制止すべきか、修煉者の心性や境地の違いによってその対応は異なります。もし自分を守るために傍観者でいるなら、それはまさに邪悪の思う壺であり、邪悪はさらに手加減なしで大法弟子を迫害して修煉者の外的状況を悪化させるでしょう。一方で、自我を捨てて正念で悪行を制止すれば、事態は次第に好転し、邪悪の迫害は跡形もなく消え去り、迫害を受けている同修は困難を乗り越え、正念で行動した自らも法を正す修煉の中で向上することができます。

 私の地域では、困難に直面している同修を助ける際に、良くできた時もあれば、うまくいかなかった時もあります。以下に、地域の同修に関する私の知っている良い事例をいくつか挙げ、大法と師父の偉大さを証明したいと思います。

 人のための一念が3人の同修を救う

 2000年代のある年の春、私の地域の3人の女性同修・Aさん、Bさん、Cさんが自転車に乗って田舎へ資料を配りに行きました。しかし、中国共産党の虚言を信じ込んだある若者が密かに派出所に通報してしまいました。パトカーに乗った警官が現場にやってきました。

 3人の同修が村を出ようとして帰り道に出た時、その若者が道路に現れて通せんぼをし、同修にいくつかの質問をして、意図的に3人が帰るのをパトカーが到着するまで引き止めようとしました。同修3人はパトカーが約100メートル先に近づいてきたのを発見するや否や、すぐに細いコンクリート舗装の村道を自宅の方向に向かって自転車を漕ぎ出しました。AさんとBさんが前を走り、Cさんが後ろからついて行きました。パトカーはすぐ後ろまで追ってきています。

 危機を察したCさんは、わざと道路の真ん中をのろのろと自転車を走らせ、パトカーを遮りました。(道路が狭いため、パトカーはCさんを追い越せませんでした)。Cさんはその時、「警察から同修を逃がそう。AさんとBさんだけでも早く逃げさせよう。たとえ警官に追いつかれたとしても、捕まるのは自分1人だけにくい止めよう」と心の中で考えました。

 パトカーはCさんの真後ろでクラクションを何度も鳴らし、道を譲るよう迫ってきましたが、Cさんは相変わらずゆっくりと自転車を漕ぎ続けました。AさんとBさんがすでに見えなくなると、パトカーは停車し、1人の男性警察官が急いでパトカーから出てきて、Cさんに向かって猛スピードで駆け寄ってきました。

 Cさんは背後から足音が近づいてくるのを聞き、警察官が追いかけてきたことを知ると、今度は自転車のスピードを猛烈に上げました。警察官がもう少しでCさんに追いつきそうになったその時、ちょうどCさんは鉄道のアーチ下を通る坂道に差しかかりました。それは下り坂で自転車のスピードはさらに上がり、警察官との距離を大きく引き離すことに成功したのです。

 その当時、鉄道のアーチ下は大規模な修理中で、アーチの最も低い部分(鉄道の真下)は、幅約1.5メートル、長さ約3メートル、深さ約0.5メートルの溝が道を横切るように掘られており、その溝には約30センチメートルの深さの水が溜まっていました。水の溜まった溝を渡ったとしてもその先には高さ約3メートルの急斜面の工事用盛土があります。

 Cさんはその時、「この溝と盛土を越えられるのは私だけで、警察は越えられない!」と心の中で思いました。靴を脱ぐ余裕もなく、Cさんは自転車を押しながら水の中に入り溝を進んで越えました。そして溝の向こう側に着くと今度は、約50斤(約25キログラム)ほどの重さの自転車を手で持ち上げながら、盛土の急斜面をよじ登り始めました。

 途中でどうしてもそれ以上は登れなくなったCさんは声を出して「師父、助けてください! 師父、助けてください!」と叫びました。そして師父のご加持の下、Cさんはついに盛土の頂上にまでたどり着くことができました。そして振り返ることなく、自転車を押しながら反対側の斜面を下りて盛土を乗り越え、帰り道に戻って自転車を漕ぎ、無事に家に帰り着きました。

 Cさんは家に帰ってから、AさんとBさんも無事に家に戻っていることを知りました。師父のご加護のおかげで、警官は水の溜まった溝を越えられずCさんに追いつくことができませんでした。師父のご加護がなければあの重い自転車を持ち急斜面で立ち往生するCさんに、警官は簡単に追いつけたはずです。

 Cさんはその時、ただAさんとBさんを早く逃がそうという一心でした。この「人を思いやる一念」は、真・善・忍の法理に合致しており、師父が3人の同修全員を救い、邪悪が大法弟子を迫害する陰謀を打ち砕きました。そして、警察がさらなる罪業を積むことも防ぎ得たのです。

 正念で迫害を消し去る

 ある年の夕方、私たちの地域の10人以上の女性同修たちが、法輪功を伝える資料を持って、他の地域から私たちの地域に出稼ぎに来た人たちに真相を伝えに行きました。出稼ぎの人たちは数百人おり、皆一棟の建物に住んでいました。

 同修たちは建物の中に入り、真相を伝え始めました。すると10分も経たないうちに、建物の安全管理者に見つかり、大声で怒鳴られました。それに続いて出稼ぎの人たちも騒ぎ始めました。同修たちは外に出ようとしましたが、1階のロビーでは、10人余りの男性が数人の同修を取り囲み、外に出られないよう行く手を塞いでいる状況でした。さらに彼らは警察に通報すると脅していました。

 そこに、上階に残っていた同修たちが降りてきて、このロビーを通って建物の外に出ようとしました。そのうちのひとり、60代の女性同修・Dさんも上の階から降りてきて、数人の同修が取り囲まれている様を目にしました。Dさんはその場でひとたび足を止めてから、堂々と前に進み、取り囲んでいる人々に大声で法輪功について伝え、善を勧めたのです。

 彼女は彼らに次のように話しました。「法輪大法は佛法であり、人々に真・善・忍に従って良い人になることを教えています。テレビや新聞で報道されていることは、すべて法輪功を中傷し、誹謗する嘘ばかりです。私たちは真相を伝え、あなたたちに福をもたらすために来たのです。私たちは皆、良い人であり、良いことをしているだけで、何も違法なことをしていません」。取り囲んでいた人々は、Dさんのこの言葉を聞くと、皆静かに立ち去りました。そして、数人の同修に降りかかっていた魔難は解消されました。

 その時、建物の外側のドアのところでは、10数人の男性が1人の女性同修を取り囲み、警察に通報すると脅していました。建物の外で正念を発していた男性同修Eさんが前に歩み出て、雷のような大声で堂々と言いました。

 「男が大勢で1人の女性を取り囲んで何をしているんだ? お前たちは痴漢でもするつもりか? 私たちは皆この地元の者だぞ。地元の人間に顔を覚えられてもいいのか?」。その言葉を聞いた男性らはすぐに散り、女性同修は無事にその場を離れることができました。

 2人の同修が無私の心で他人を助けようとした行為により、邪悪を解体することができました。

 全ての同修が「法輪大法好(法輪大法は素晴らしい)」と声を揃え、邪悪を解体する

 2012年7月のある日、地元のFさんとGさんという2人の女性同修が、法輪功を紹介する貼り紙をしたために派出所の警官に連行され、拘置所に10日間不当に拘束されていました。警官らは11日目の朝、Gさんを労働教養所に移送して迫害を続けようと企てました。

 この知らせを聞いた地元の50人以上の同修たちは、早朝3時過ぎから7時過ぎまで次々と拘置所の近くに集まり、正念を発していました。朝7時過ぎ、派出所の警察車両が拘置所の敷地内に入ってGさんを労働教養所へ移送しようとしました。その時、敷地外に集まっていた同修たちは皆、拘置所の門や鉄柵の塀際に集まり、一斉に「法輪大法は素晴らしい!」と大きな声で叫びました。Fさんの夫(60代)は拘置所の門の前の地面に横たわり、警察車両が外に出られないようにしました。

 午前8時頃、派出所の警官はGさんを監房から庭に引きずり出し、警察車両に押し込もうとしました。数人の警官が何度もGさんを引っ張りましたが、Gさんは一切警察に協力せず、警察車両に乗せられないように踏ん張り続けました。その時、敷地外の同修たちは再び「良い人を迫害してはいけない!」と大声を上げました。

 警官らは衆人環視のなかでは悪事を働くことができず、Gさんが地面に座り、立掌で正念を発するのをただ見つめるしかありませんでした。その時、外の同修たちはさらに大きな声で「法輪大法は素晴らしい!」と叫び、警察の背後にいる邪悪な存在を浄化し、彼らにGさんへの迫害の意志を放棄させようとしました。

 Gさんは地面に座って約2時間正念を発し続けた後、3人の警官に持ち上げられて監房に戻されました。この時、拘置所の看守は派出所の警官らに「どうすることもできないなら、釈放しなさい。こんなことは初めてだ。拘置所の門を塞がれているじゃないか。彼女たちは悪い人でもなく、拘留しておけばそれで済むのに、どうして労働教養所に送ろうとするんだ?」と言いました。

 派出所の警官は、Fさんの夫が門の下で地面に横たわっているのを見て、Fさんを釈放しました。しかし、Fさんの夫は依然として門の前で横になったまま動こうとせず、「Gさんが釈放されるまでここを離れない」と言いました。

 派出所の警察は困り果て、公安局管轄の国内安全保衛部門(以下、国保)に電話をかけて、助けを求めました。結果、国保の警官数人と、黒い制服を着た十数人の男たちが車でやってきました。国保の警官は敷地内に入ると、外で「法輪大法は素晴らしい」と叫んでいる同修の写真を撮り始め、彼らを脅そうとしました。一部の同修は傘を取り出して警察の写真撮影を遮りながら、依然として「法輪大法は素晴らしい」と叫び続けました。ほかの同修たちは敷地外から「法輪大法は素晴らしい」と叫び、警官の写真撮影を無視しました。

 また、別の同修は正念を発し続けていました。黒い制服を着た10数人の男らは、法輪功学習者の近くに立っているだけで、手を出すことはありませんでした。

 外の同修は「法輪大法は素晴らしい」を2時間以上叫び続け、最後には口が乾き、声がかすれたものの、なおも叫び続けました。邪悪はついに解体されました。午前10時過ぎ、警官は仕方なくGさんも釈放しました。

 全員が心を一つにして正念を発し、邪悪を解体

 2000年代のある秋の日、地元の派出所の警官数人が私たちの地区の男性同修Hさんの家に押し入って彼を連行しようとしましたが、Hさんと家族に抗議されました。何人かの同修がその知らせを聞いて、現場に駆けつけました。その時、Hさんの家の前には数十人が集まっていました。威勢を張る警察官が来ており、そこに法輪功修煉者、近隣の住民もいました。現場の同修と、Hさんの家の中にいる他の同修たちは、邪悪を取り除くために正念を発していました。

 警官はHさんの家に突入しようとしましたが、Hさんの従妹が家の玄関口で警官を止めました。ある私服を着た、体が少し太めで、大きな体格をした男(おそらく地元の警官)が、従妹の後ろから従妹を抱えて外に引きずり出そうとしましたが、Hさんの従妹は必死に抵抗しました。

 その時、人々の中にいた女性同修Jさんが、手に持っていた荷物を近くにいた人に預けて、大きな声をあげながらその男性警官に向かって走り寄り、警官の手を引っ張って堂々と彼に問いかけました。「あなたは男でしょう。どうして女性をいじめるのですか」。悪行を働いていた警官は振り返ってJさんを見た途端、従妹から手を放しました。邪悪な者は、皆が見ている前でそれ以上の悪事を行うことができず、手を引くしかなかったのです。Hさんの従妹が数分間、玄関口を塞いでいるその間に、Hさんは家の中にいた同修の助けを借りて、家の裏の窓から無事、外に逃げ出しました。

 全員が正しい考えを持ち正しい行いをし、心を一つにして正念を発すれば邪悪を解体でき、その力は本当に大きいのです!

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/14/488547.html
 
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