自分を着実に修め 利益に執着する心を取り除く
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文/中国河北省の大法弟子

   【明慧日本2025年3月29日】最近、国は農村部の住宅に太陽光発電パネルを設置する政策を推進しています。自分で費用を負担する必要はなく、業者が自宅の屋根や庭を借りて設置する仕組みです。私の田舎の実家でも、この政策が実施されています。この話を聞いたとき、ふと思いました。我が家の庭は約3ムー(約2000平方メートル)あり、何もしないのはもったいない。ちょうど活用できるではないか。計算してみると、庭に200枚以上のパネルを設置できそうです。1枚あたり400元の収入が得られるとすると、総額で10万元以上になりそうです。この収益を使えば、息子の住宅購入資金の足しになり、私の差し迫った問題も解決できます。この機会は本当に貴重だと思いました。

 人の紹介を介して業者はすぐに見つかり、私たちに詳しく説明してくれました。そのとき、私は完全に人間としての基点に立って考えていました。「このお金は、お金持ちにとってわずかな金額しか過ぎないが、私のような普通の家庭にとっては、とても大きな金額です」と考えていました。この利益への執着に駆られ、私たちはすぐに設置に同意しました。その後、商談、審査と順調に進み、すぐにでも施工できる段階に入りました。

 ところが、その時になって問題が発生しました。北側の庭の西側に住む隣人が、太陽光発電パネルの設置を許可しないと言い出したのです。これを聞いた瞬間、私は少し腹を立てました。「私の家の庭に設置するのに、あなたの家に何の関係があるのでしょうか?」と思いました(実は、この考えが法に符合していない)。

  私は車を走らせ、隣人のお兄さんの家へ向かい、設置の理由を説明しました。すると、そのお兄さんは「まあ、設置してもいいが ただ、あまり高くしないでくれ」と言いました。私は「分かりました」と答え、話はまとまりました。ところが、ちょうどその時、彼の息子が帰宅しました。家に入るなり、「ダメだ、絶対に設置させない。もし設置を強行するなら、俺は邪魔してやる」と言い出しました。

 私は「なぜそんなことを言うの?」と尋ねると、彼は怒りながら言いました。「なぜって? 昔、お前の家の老人が生きていたとき、この壁のことで俺たちを散々困らせたんだ。あの時、うちの母親は病気にまでなったんだぞ。俺はずっとこの時を待っていた。やっと仕返しできる機会が来たんだ。何もいらない。ただ復讐する。それだけだ。絶対に設置は許さない!」。彼はさらに多くの辛辣な言葉を浴びせました。私はそれ以上言い返すことはしませんでした。しかし、正直なところ、心の中ではモヤモヤしていました。

 私は業者に連絡し、「北側の庭には設置しないことにしました。では、南側の庭に設置しましょう」と伝えました。しかし、施工が始まってしばらくすると、業者から電話がありました。「南側の隣人も設置を許可しない。太陽光パネルからの放射線が人体に悪影響を及ぼすと言っています」とのことでした。これで工事は中断せざるを得なくなりました。

 この知らせを聞いた私は、焦りと怒りでいっぱいになりました。「どうしてこんなことになったのか? 彼らには十分なスペースがあるのに、欲張ってどこまでも要求を押し通すつもりなのか?」と、心の中で不満が渦巻きました。「こんなの理不尽だ。もう訴えるしかない。常人の法律を使って解決してやる!」と考え、電動バイクに乗って出発しました。

 しかし、気がつけば、私は無意識のうちに同修の家へ向かっていました。そこで、一連の出来事をすべて話しました。話を聞いた同修は、私にいくつかの質問を投げかけました。「もし一銭ももらえなかったら、それでも設置する?」。私は即座に答えました。「絶対にしない」。「あなたは相手の立場に立って考えたことがある? 隣人が受ける影響について思いやったことは?」「この問題を考えるとき、あなたはどのような基点に立っていた?」と続けて聞いてきました。私ははっとしました。私はうなずきながら、そうだ、私はこれらのことを全く考えていなかったのです。

 そして同修は師父の新経文『目覚めなさい』を取り出し、私に読み聞かせました。師父はこのようにおっしゃいました。「誰に対しても慈悲深く、愛の心を持ち、これは本当に普通の人にできることではありません。特にどのような場合でも、衆生を慈悲深く思う心で行動することはなおさら難しいのです。しかし、大法弟子は必ずこのようにしなければなりません! 修煉には過程がありますが、新しい学習者は今それができなくても、修煉するにつれ徐々に必ずできるようにならなければなりません。古い学習者は今、このように行動しなければなりません。これはあなたの歴史的使命によって決められており、神聖なる大法弟子の修煉で必ずやり遂げなければならないことなのです!」

 師父のご啓示に感謝いたします。師父の法を聞くことで、私は人間的な観念を速やかに正し、法に基づいて向上することができました。その結果、不要な訴訟を避けることができました。同時に、これは旧勢力が私に仕掛けた罠であることもはっきりと認識しました。彼らは、私がまだ完全に取り除けていない利益を執着する心を利用し、私を陥れ、破滅させようとしていたのです。私は旧勢力のいかなる按配も決して認めません! 私のすべては大法の師父に委ね、それ以外の誰にも支配させません。私は立ち上がり、同修に別れを告げるとき、はっきりと言いました。「もうどうすべきか分かりました。衆生が救われるのを決して遅らせるわけにはいきません!」

 家に戻ると、私は「一刻も早く行動しなければ」と思いました。すぐにお守りと真相資料を持ち、娘に車を運転してもらい、すぐに故郷へ向かいました。道中、私は強い正念を発しました。「師父、どうか弟子を加持してください。真相を伝え、衆生を救うことを妨害するすべての邪悪・黒い手・卑しい鬼・悪霊・悪魔・共産邪霊を解体し、取り除きます。法は乾坤を正し、邪悪は全滅する!」

 故郷に着くと、私は近所の人たちを集め、穏やかにこう言いました。「皆さん、私が太陽光パネルを設置することに対して、もう心配したり怒ったりしないでください。安心してください私はもう設置しないことに決めました。私は法輪大法を修煉しています。私たちの師父は、何事も他人のことを考えなければならないと教えています。自分の利益のために他人を傷つけることはできません。もし私が大法を学んでいなかったら、このような決断はできなかったでしょう。どうか皆さん、『法輪大法は素晴らしい』『真・善・忍は素晴らしい』ということを心に刻んでください」

 そして、私はお守りを一人ひとりに手渡しました。皆、とても喜んで受け取ってくれ、中には三退をした人もいました。彼らは「ありがとう!」と言いましたが、私はこう答えました。「私ではなく、師父に感謝してください」。また、私に恨みを抱いていたあの青年にも言いました。「あなたも『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と覚えてください。心からの九文字の言葉はあなたを守り、災難を避けてくれます」。すると彼は、すぐに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱えたのです。

 この出来事を通じて、私は大きな利益に対する執着を取り除くことができました。また、すべての生命に真相を理解させ、素晴らしい未来をもたらすことができました。私は思います。これこそが師父が望んでおられることです。

 師父の済度に跪いて感謝します!

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/12/491258.html
 
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