延辺:師父の伝授班に参加した時のわずかな思い出
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文/延辺大法弟子

(明慧日本)2007年8月20日は、偉大なる師父が延辺で法を伝えて13周年になる。当時、伝授班は延吉体育館で開かれ、約4000人が参加した。私の後ろには山東省からやってきた夫婦が坐っていて、5歳と2歳の2人の子供を連れてきていた。私が彼らに、どうやって来たかと聞くと、自分達は山東省の田舎に住んでいるが、この伝授班に参加するために、汽車に乗り、スプリングのない硬い座席に坐ってきたと答えた。

 私は法輪大法伝授班に参加する前に、他の気功班に参加したことがなく、佛、道、神についてほとんど知らず、天目も反応がなかった。しかし伝授班で毎回師父が入ってこられる度に、私は光が四方に放たれるのを感じた。師父は背が高くてたくましく、微笑んでそこに坐っておられ、とても大佛に似ていた。師父は毎日説法される時、原稿を持たず、ポケットから一枚のカードみたいな紙を取り出して、見ておられた。説法を始められると弁舌が優れて巧みだった。浅いことから深いことへと弁舌さわやかに語られ、こうして博大で奥深い法理を一人一人のごく普通の世人に伝えてくださった。これらの人は心身ともに巨大な変化が起きた。

 1994年8月はひどく暑かった。延辺体育館は締め切っていたが、慈悲なる師父は説法される間、なんと水を一口も飲まれず(講壇にはミネラルウォータが置かれていた)、汗を1度も拭かれないことに気づいた。私ははっきりと覚えているが、4000人近い人の中には、ちょうど一歳になった赤ちゃんと70、80歳の年寄りもいたが、師父が説法されるとき、会場は針が一本地面に落ちても聞こえるほどの静かさだった。私は当時十分に震撼した。師父が会場にいらっしゃると、秩序を維持する必要もなく、会場全体は直ちにしんと静まり返った。これは今の中国社会でほかのいかなる場合もありえないことである。これこそ大法の場であり、最も正しい場であり、それは一切の良くない思想と考えを抑制した。

 最後の質疑応答の際に、ある人が非常に意地悪い問題を提出した。私は、これは師父に難題を吹っかけることではないか、と思っていた。しかしわれわれの師父は大覚者の態度で、きわめて辛抱強く、真面目に学習者の質問に答え、いくら聞いても飽きなかった。師父は宇宙の中のすべてのすべてを説くことができ、また説かれたそのすべての言葉を人の心に刻むことができる。学習者たちは、師父の慈愛深さは父親と同じだと感じ、心服しない人はいなかった。

 最後になって、私は初めて師父が演壇で手を高くあげて、大きな法輪を回していらっしゃるのを見た。その時、私は涙が出てきた。その光り輝く尊さ、威厳と偉大さを私は言葉で語ることができない。私の心、私の生命は全部すくい上げられ、この宇宙の回転の中に溶け込んだ。

 今回の伝授班では、もう一つ忘れられない出来事があった。師父が延吉市で法輪大法を伝授される間(8日間)は、ちょうど雨季で、つねに長雨が続いていた。しかし、われわれは1度も雨にぬれたことがなかった。どんな情況下で雨が降っていたのか? みなが体育館に坐った後、師父の説法が始まると、外では雨が降り始め、説法が終わると外の雨は止んだ。歩いて家に着くとまた雨が降り始めた。伝授班の間、毎回雨が降る時はいつもこうだった。現在思い出しても、不可思に思う。

 もともと法輪大法伝授班の参加費用は全国で最も低かった。延吉伝授班の閉幕式で、師父はその場で延吉赤十字協会に7000元を寄付され、伝授班に参加したすべての学習者はとても感動した。師父は説法の中で常にわれわれに、一人の良い人になるよう、完全に人のために生きる人になるまで、ずっと良い人、更に良い人になるよう教えられた。ここで師父の一言一動はみなわれわれに最もよい手本を残してくださった。

 8月28日師父は延吉での伝授を終えられた。夜に私は上海へ帰る親戚の見送りに汽車の駅に行ったとき、ちょうど師父にお逢いした。プラットホームにはまた朝鮮族の民族衣装をきた女性も師父を歓送していた。私は師父が私から遠くないところにいらっしゃり、非常に穏やかであるのをみて、とても感動した。師父に額づきたく、師父に挨拶をしたかったが、一瞬頭の中が真っ白になり、何を言えば良いか分らなくなった。プラットホームで汽車を待っている間、師父は慈悲深くて優しく、だまって微笑んでおられた。列車が延吉駅に入った時、師父は手をふり、みなに「みなさんは帰ってください!」と言われた後、力強く車両の中に歩いて行かれた。

 師父のうしろ姿をみて、私は涙が出てきた。これこそ私の見た師父であり、静かで、真面目で、粛然と襟を正せる方であった。師父はまたひとりの親族みたいで、それほど親しく、それほど人柄が真面目で、質朴だった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/8/29/161706.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2007/9/11/89445.html)     更新日:2012年1月2日
 
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