文/中国の大法弟子
【明慧日本2011年12月28日】博士の話を聞いて社長は、不可解そうに「名、利、情は一文の値打ちもないと言ったが、患者から贈られた感謝状はどういうことなのか」と聞きました。
「それを知りたいのなら説明しよう。感謝状は、私が法輪大法を修煉したために贈られたものだ。今日、患者のために考える病院と医者はまだいるのか? 医者も自分の名利のために手段を選ばず、患者に危害を及ぼすことまでする。私は法輪大法を修煉してから、師父の教えに従ってしっかり働いて良い人になり、より良い人に、さらに良い人になるように頑張っている。仕事の中で、私は名を求めず患者の病状を考慮して、実際の効果を重視して手術の案を決める。利を求めず患者から手土産と謝礼金をもらわない。私の担当の患者ならば入院から退院まで、私が責任を持って治療する。治療するだけでなく、彼ら一人一人に大法の真相を伝えて『三退』を勧め、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を念じるように教える。そのように念じた患者は、早く回復し、不治の病が全快した人もいる。患者は感激して銅の額(以前は旗が多いが、今はほとんど銅の額)を贈ってくる。名を求めない私でさえ断るわけにはいかない。病院側はそれを立派な看板、生きている広告とみて病棟に掛けるように指示した。法輪大法を修煉していなかったら、私の医徳と医術はここまで到達できない。大法は私の知恵をも開いてくださり、修煉はこれほど超常的で神聖だ」
社長は夢中に聞いてとても感激しました。博士は「社長さん、私もあなたも40代だが、私の健康状況はどうか?」と聞くと、社長は「私よりずいぶん若く見える」と答えました。
博士は続いて「あなたは私より金を持っており、金があって大病院に入院でき、医学の専門家に診てもらえる。しかし、大病院でも医学の専門家でも万病を治療できるとは限らず、金は貴重な薬を買えるが健康は買えない。しかし、修煉したら病気も治療でき健康も手に入れられる。あなたは、法輪大法が迫害されている真相を知っただろう? あなたはどんな判断と立場を取るのか?」と聞きました。
社長は続けて話しました。「分かる、分かる。彼(私を指す)から以前聞いた。共産党が法輪功を弾圧した当初、私はまだ北京にいた。中央テレビが放送した画面を見た途端に、それはどこかおかしいと思った。その後いわゆる『天安門焼身自殺事件』を見た時、これは嘘だ、共産党は法輪功に罪を被せていると私はすぐ見抜いた。 1989年『天安門事件』の鎮圧に私は自ら参加した。恐ろしいことだ! 当時中国のテレビに報道されたいわゆる『暴徒が軍用車と装備を猛撃』などはみな嘘だ。考えてみてほしい、機関銃を持っている軍人の前で、徒手空拳の市民と大学生が軍用車を猛撃するなんて、できるだろうか? それは自殺行為ではない か? 私が知った真実はこのようなものだ。各部隊は上層から『古い軍用車と装備を指定場所に運ぶように、その数は後日新品で補充する』との命令を受け、それから兵士は普段着に着替えて、相手の軍用車と装備を打ち砕いて燃やした(例えば第1部隊は第6部隊の軍用車を、第6部隊は第3部隊の軍用車を猛撃。すべての任務は夜間に実行された)。病院の霊安室から運んできた名のない死体を軍用車に並べて掛け、全国の視聴者向けに放送される『6.4暴行』事件となった」
「また、任務執行の部隊はテレビを見てはならないとの命令があった。実際には、部隊は駐在地から緊急に北京まで移動した時にテレビを携帯する余裕がなかった。携帯しても見る時間がなかった。そのた めほとんどの兵士はどんな任務を実行するか、まったく分からなかった。当時、私は指揮部で将校の運転手を務めていたために内部事情を知ったが、秘密を漏らさないようにと厳重に警告されていた。『天安門事件』が過ぎた後、私の部隊は『首都の市民と親睦を深め、市民にサービスする』任務を実行した。表面上は市民と親睦を深めるための仕事だが、実質は暴動に参加した人および彼らの家族、親戚と交友関係を調査する任務だった。参加者は知らないうちに私たちに調べられて記録され、その後、長年にわたって迫害を受けた」
「私の部隊は首都の安全と安定を守るために重大な貢献をしたと中央政府に表彰され、将校全員が北京市の公安部門に転職して、各級の指導者になった。その人たちは 『6.4天安門事件』の鎮圧の『功績』からとても傲慢で、権力を濫用した。とても皮肉なことに、『困ったら警官に助けを求めよう』というスローガンがその時から中国全域に流行り始めた」
「部隊の旧友らがやったことは善良な人の想像を大いに超える。1999年「7.20」以前、私と一緒に食事をした彼らは、法輪功はもうすぐ災いに遭う、中央の一部の指導者は法輪功の弾圧を考えていると言った。彼らの多くは法輪功に対する迫害に関与して、手柄を立てて金を儲ける機会がやってきたと言った。彼らから聞いた迫害の規模と手段は「6.4天安門事件」より何倍もひどくて残忍で、聞いたらぞっとする。このような私が、法輪功を修煉する勇気があるわけがないだろう。私は恐れている! 今持っている金は十分あり、子孫の分まで足りるので、平穏な生活を送り続けたい。もし私が煉功すると邪悪な輩に知られて、レッテルを貼られて財産も奪われたら、どこに訴えても返してもらえないだろう!」
博士は、「今の中国では道理が通るところもない。『天災も人生の禍福も予測し難いもの』、私の診断を信じてすぐ退院してほしい。そして、法輪功の真相をちゃんと聞いて、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を信じて、しっかり念じれば、きっと健康を保てるだろう」と教えました。
「博士、あなたは信用できる人で、尊敬できる人だ。金があっても知識は買えない。あなたが言う通り、私はすぐ退院する!」と、社長は決心しました。
博士は「では、これからは友達のように、よく会って交流しよう」と言いました。
(完)