(明慧日本)甘粛省蘭州市の元医師・路玉英さん(48歳女性)は2011年11月21日、自分で開設した診療所で、同市610弁公室の警官によって法的手続きもなく龔家湾洗脳班まで不当に連行された。家族には全く知らされなかった。
同年7月以来、5カ月近くの間、路さんは当局による嫌がらせを受け続けてきた。上級部門の指示により、地元の各地域の法輪功修煉者に対して嫌がらせなどの悪質な迫害を加え、強制連行するようノルマが下されたという。
路さんの息子・王嘉欣さんは、母親が受けた当局の迫害に屈することなく陳情し続け、手紙を次のように書いた。「母は『真・善・忍』に従って自己を律して良い人を目指しています。人々に法輪功が道徳の向上と健康の回復に良いと実感した体験と、その素晴らしさを伝えました。法輪功を学ぶことや法輪功の無実を伝えることは法に背く事ではありません。国及びあらゆる組織、団体が法輪功の存続を妨害することは法に背くことです。法輪功への迫害はまだ続いています。中国国内で弁護士や警官、裁判長、正義のある人がどんどん立ち上がって迫害に反対しています。法輪功への弾圧政策の下で、弁護士は法輪功のために立ち上がることを許されないものの、実際に多くの正義ある弁護士はその圧力に耐えながら、法輪功のために告訴し、無罪を弁護しています」
また、王さんは「ハインリッヒ事件」を例にして次のように当局の違法行為を指摘した。「1992年2月、ベルリンの法廷は西ドイツへ行くためベルリンの壁を乗り越えた若者を銃撃した罪で、東ドイツの兵士・ハインリッヒ氏を逮捕する判決を下しました」 そしてこの裁判長が述べたことを引用した。「人を殺したのは命令に従っただけで自分の無罪を主張したことに対して、道徳に背くことを政府の命令に従い、罪を逃れてはいけません。警官は命令を執行しないのも罪になるですが、容疑者に発砲して当たらなかったら、罪にはなりません。通常の場合、心身ともに健全な誰もがすぐにも発砲するのではなく、容疑者に向かった銃口を1センチほど高く上げるのも、良心によって義務化されています。誰もが命令を口実に道徳倫理を超えてはいけません。法律と良知がぶつかったとき、良知は法律より最も高い準則であり、命を尊重することはまさに世界共通の原則でもあります。そこから見ると、検察長であれ、警察であれ、まず彼らは一人の人間であって、それから職務の呼称となります」
王さんは続けて当局の迫害事実を暴いた。「当局は法律を無視し、行政命令だけで法輪功及び修煉者に迫害を加えています。それによって法に背いた加害者は一人も漏れなく法律の責任を負わなければなりません。中国の国家公務員法の第九章第54条に記載されたように『公務員が違法の決定又は命令を執行した場合、同量刑の責任を負わなければならない』法輪功への迫害も同じように違法であり、罪の責任から逃れることはできません。上級部門の命令とはいえ、令状など何も提示せず、法律の条例でもなく口頭だけの命令では、この迫害を行いながら、執行時の記録も許されず、書類などがあってもすぐに廃棄されます。善悪ともに報いがあると考えられていますので、中国共産党の卑劣な弾圧政策のもとで迫害を行なっている警官ら司法部門に、自らの将来のためにただちに迫害を停止することを求めます」