文／香港の大法弟子
【明慧日本】ある日の朝早く、中国からの大勢の観光客が真相拠点にやって来ました。私は時間を大切にして、貴い中国人に真相を伝えました。「皆さん、おはようございます。皆さんは真相を知るために集まって来てくださったのだと思います。大歓迎します。中国では数10年来、今日のような観光ブームはなかったことです。皆さんが本日香港に来られたのは、神の慈悲であり、天の按排です。皆さんが行うべきことは二つあります…」 そして私は「三退」の説明用のパネルを高く挙げ、三退の重要性を説明し始めました。
その一つは、「法輪大法は素晴らしい！ 生命は真・善・忍を必要としている。法輪大法に対して善念を持って接すれば、天から幸せと平安を授かります！ 得るのは縁であり、道理が分かれば福となるのです！」
その二は、「天は中共（中国共産党）を滅ぼします。直ちに中国共産党、共産主義青年団、少年先鋒隊から脱退しましょう。脱退すれば、自分の生命を守り、平安が訪れるのです！ 皆さんは大紀元時報新聞で脱退声明をすることができます。皆さんに素晴らしい未来があるようにお祈りします。少先隊員、青年団員で、すでに規定の年齢を過ぎている団員、共産党員で党費を払っていない団員は、自動的に脱党したことになるという話はみな嘘です。中共のために一生奮闘するのは止めてください。さらに中共に全身全霊を捧げるのはやめてください。脱党は自分を救い、国を救うのです。一分一秒を争います。急いで脱党しましょう。皆さんが香港に来た目的は脱党して、自分の生命を守るためなのです」 多くの人が私の話を真剣に聞き、皆は理解してうなずき、とても嬉しそうな表情でした。
その時、私の正面に立っていた人は、私の話によくうなずき、賛同している様子でした。その人は一般の人と違い、そのグループの中で最も威信があるように見えました。私から彼に話をかけました。「私の話はよく理解されたと思いますが、中共組織に加入しているでしょう」 彼は笑いながら、「私たちは皆共産党員です」と答えました。「それでは皆さん、早く脱党しましょう。私は皆さんが脱党し、皆さんに平安が訪れるようにお手伝いします」と三退を勧めました。彼は、「その通りです。平安であればそれに越したことはない。脱党します！ お嬢さん、ありがとう」とあっさりと同意しました。彼は話し続けました。「私からあなたにも名前を差し上げたいと思います。あなたは立ちい振る舞いがとても美しく、そこで『儀麗』と名づけます」と感謝の意を込めて名前をつけてくださいました。私はこのようにして次々と三退する人の手伝いをしました。皆さんは私がつけた名前に満足し、脱退して本当に嬉しそうに、喜びに溢れていました。ここに集まったすべての人たちが三退しました。
私が後ろを振り向いた時、背が高く、誠実そうな30歳前後の男性が私の後に立って、ずっと私が三退を勧める様子を見ていたと気付きました。そこで私はまたパネルを開いて、中国で発見された蔵字石が割れ、「中国共産党亡（滅亡）」の文字が現れたことを話しました。彼は、「脱退しますので、手伝ってください」と同意しました。私は、「分かりました。あなたの名前を『善勇』としますので、覚えておいてください。時間の許す限り真相パネルを見てください」と言いました。彼は、「本当にお疲れ様です。これを食べてください」と言いながら、ゆで卵を差し出してきました。私は、「ありがとうございます。後であなたが食べてください。中国人が劫難を無事に乗り越えることができ、素晴らしい未来が迎えられるのであれば、苦とは全然思っていません。国に戻ってから、この事実を多くの知り合いに伝えてください。法輪大法は素晴らしいです。脱党して平安を手にしましょう」と言いました。
彼は着ていたTシャツのマークを指差しながら、「私は警察官です」と言いました。私は、「えっ！ それはあなたの職業ですので、特に気にすることはありません。善をもって法輪大法に接すれば、天はきっと幸せと平安を授けてくださいます」と言うと、彼はうなずきました。その時、私が後ろを振り向くと、先に三退した人たちが、私がこの警察官に三退を勧めていた場面をカメラに収めていました。ガイドが「バスに乗ってください」と呼びかけると、その警察官は何回もお辞儀をして、お礼を言いました。皆さんは肩の荷を下ろしたかのように元気よく、楽しそうにバスに乗り込みました。
私はアッと気がつきました。このグループは「善勇」さんの同僚で、全員警察官だったのです。警察官であってもかまいません。神は人心だけを見ます。人々に平安が訪れ、人々が健康で暮らすためには、三退することです。
私は彼らがバスに乗車した時、彼らの旅が楽しいものであるようお祈りしました。窓越しに手を振る人、「ありがとう、ありがとう」と、お礼を言う人もいました。
