文/黒竜江省の大法弟子
【明慧日本2012年6月20日】
三、補講中に真相を伝える
2007年の夏休み、長く付き合っている同僚が個人的に補講クラスを開設し、その講義の依頼が私のところに来ました。当時、私は補講で金を稼ぐようなことはしないで、夏休みを利用してたくさんの法を学び、真相を伝えたいと思っていたので、同僚からの依頼を断りました。しかし何度も同僚に誘われたので最終的に断りきれなくなり、内に向けて探してみました。金を稼ぐという利益の心は全くなかったので、心の中で「師父のご加持をお願いします。この機会を利用してより多くの生徒達に真相を伝えます」と師父に約束しました。
補講クラスは受講生達がそれぞれの学校から集まり、20人前後のクラスが三つ作られます。私は毎日4時間半の講義を行い、20数日経ちましたが全く疲労感はありませんでした。猛暑の中、自転車に乗って教室まで通ったので真っ黒に日焼けしてしまいましたが、その過程で執着心をたくさん取り除くことができました。例えば同僚から支払われた月謝の金額を全く気にせず、補講期間の最終日に同僚から受け取った謝礼金、受講生1人当たり平均30元を全て受講生達に返しました。私は有償の補講に賛成しない理由と、なぜ返金するのかについて受講生達に説明しました。皆はそれを聞いて驚いた様子でした。1時間以上真相を伝えたとき、全員が「三退」に賛同してくれました。これは師父がより効果的に広く人を救う為の按排でした。まさに「皆さんが法を実証し、衆生を救い済度するという願いから行なうことは、私はすべて認めるのです。しかも、私の法身にしても、神にしても、あなたが行なってさえいれば、行なったことが更に偉大になり、更に素晴らしくなるようにあなたを助けます」(『二〇〇八年ニューヨーク法会での説法』)と師父のおっしゃる通りでした。しかし暫くすると生徒達に返したお金は、また同僚の手に渡っておよそ1カ月後に再び私のところに戻ってきました。まさに『転法輪』に書いてあるように「自分のものなら、無くなることはない」でした。夫に今回の出来事の経緯を説明して、戻ってきたお金を真相資料作りに使いたいので資料点に持って行きたいと話したら、夫は驚きながら私の意見に賛成してくれました。
四、教材の注文を通じて真相を伝える
大法弟子は補助教材の一括購入を利用してリベートを受け取るべきではありません。それが分かったので、決して自分の担任するクラスは補助教材を注文しませんでした。どうしても必要な場合は、受け取ったリベートを資料点で真相資料作りに使いました。また、ノートや鉛筆などを買って生徒達に返しました。しかし生徒達にはノートと鉛筆を渡す理由を言いませんでした。同僚達に理解されなかったらどうしようという恐れる心があったからです。生徒達は「この先生はいつも文房具を買ってくれる良い先生だ」と、深く考えていないようでした。それについて同修達と交流した結果、やはり生徒達に率直に真相を話してメンツを重んじる執着心や、他の同僚達に責められるのではないかという恐れる人心などを取り除くべきだということでした。大法弟子として全ての正しくない状態を正すことにしました。
ある日、素敵なノートを生徒達に配りました。「どうしてノートを配るの?」「いくらするの?」「後でお金を取るんじゃないの? 要らない」などのさまざまな質問が出る中で、私は「先日、あなた達が注文した資料は私が担任する科目に使用する為、リベートを私が受け取ることになりました」と話を切り出しました。「どうしても受け取ることが出来ないので、そのお金でノートを買って皆さんに返しています」と続けて話しました。その話に皆は驚いて「ありがとう」と喜んでお礼を言いました。「現在の各業界では様々な『暗黙のルール』があります。例えば医療費と薬代が跳ね上がったのは、処方を出す医者が受け取るリベート代が含まれているからです。今回、あなた達の注文した資料は、書店では40元で販売されていますが、一括購入すると35元で購入することができます。更に大量注文をすれば30元の優遇料金で買うことが出来ます。あなた達は既に十分に安いと思うかもしれませんが、それでもまだまだリベートを受け取れる程の値段なのです」と続けて説明しました。
「私は正直で、善良で、他人の事を第一に考えられる良い人になろうと努力してきました。すべての生徒に親切にし、皆さんに必要な資料代を最低限に抑え、仮にリベートを受け取っても必ず返しました。それは、『転法輪』の恩恵を受けているからです。この本は人がなぜ良い人にならなければならないか、どうしたら良い人になれるかを教える本です。私はその本が要求している通りに行ってきました。先程、皆が私に『ありがとう』と言いましたね。感謝するのは私にではなく、その本の著者である李洪志先生に感謝すべきなのです」と話し 大法の素晴らしさについて生徒達に話しました。最後に「金銭や物が好きなら、正統な手段を取るべきだ」という理を話しました。
数年にわたって生徒達に真相を伝える過程は、最初の恐る恐るの状態から正々堂々と言えるようになり、ドキドキハラハラと言葉にならなかったのが、自然に平然とした口調で言えるようになりました。それはさまざまな執着心を取り除く、苦難に満ちた道でもありました。振り返ってみると、その過程は常人の執着心を薄め、大法に同化していく過程でした。教師として、きちんと法を学び、法理に従いながら行っていれば、生徒達に真相を伝えていくのはさほど難しくないと感じました。
この場を借りて、毎回生徒達に真相を伝える度に、一斉に黙々と発正念をしてくださる周辺の同修達に心から感謝します。今までの成功はすべて全体が協力し合った結果だと思っています。不適切な点がありましたらご叱正をお願いいたします。
合掌! 師父と同修の皆さんに感謝いたします!
(完)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/12/10/130011.html) 更新日:2012年6月21日