不当拘禁の法輪功学習者が記憶喪失 薬物迫害の疑い(写真)
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facebookgoogle+email 【明慧日本2015年1月17日】黒竜江省ハルビン市動力区の法輪功学習者・張海霞は昨年6月、警官により連行され同市第二留置場に拘禁された。昨年12月11日、張さんの弁護士は留置場へ行き、張さんと面会した。しかし、弁護士と会ったことのある張さんは、弁護士のことをすっかり忘れていて、記憶を喪失してしまった。面会のとき、弁護士は張さんの腕にたくさんの注射の痕があることに気がついた。

張海霞さん                        張さん夫婦

 張さんは法輪功を学んでいるが、夫・文英さんは法輪功を学んでいない。しかし、昨年6月18日朝7時過ぎ、ハルビン市公安局、香坊公安支局、軍民街派出所の警官数人は張さんの自宅に不法侵入し、張さん夫婦と娘・文博さん(21)の3人を不当に連行した。同時に警官は、張さんの自宅の家宅捜索を行い、約6万元の預金通帳2冊、法輪功の関連書籍40数冊と資料200冊、プリンタ2台、携帯電話10数台、法輪功についての文言を書いた紙幣100枚、衛星受信アンテナ(海外の新唐人テレビ局の番組を視聴できる)1つなどを押収した。

家宅捜索後の張さんの家の様子

 その後、娘は解放されたが、張さん夫婦は留置場に送られた。家族は張さん夫婦のために弁護士を依頼した。

 留置場で断食をして迫害に抗議した張さんは、低カリウム血症が現れ、医者に危篤の通知書を下された。しかし、8月20日、香坊区裁判所は留置場で張さん夫婦に対して不正裁判を開廷した。当日、張さんは人に背負われて出廷したが、頭ははっきりしている様子だった。弁護士は法廷で張さん夫婦に無罪の弁護を行ったが、裁判官は弁護士2人を法廷から追い出した。そのため、裁判は中断した。

 10月10日、張さん夫婦は2回目の裁判を開廷された。1回目の裁判では、張さんは意識がはっきりしていたが、今回の裁判では家族のことも弁護士のこともわからなかった。裁判で張さんは懲役6年の実刑判決を宣告され、夫は懲役4年を宣告された。

 昨年12月11日午前10時、王宇弁護士は張さんと面会した。面会の際、王弁護士は張さんが弁護士のことをすっかり忘れていること、急に痩せすぎたこと、意識がもうろうとしていることに驚いた。張さんは弁護士に言った。「私は断食をして意識を失い、病院に搬送されたことを同じ部屋の人に教えてもらったが、私はそのことを全然覚えていません」。弁護士は、張さんの腕に多くの注射の痕があることに気が付いた。

 さらに張さんは言った。「自分が連行されたことも、裁判で判決を言い渡されたことも、娘や夫の顔なども忘れてしまった」。しかし張さんは、唯一自分が無罪で解放されるべきだと分かっている。弁護士は張さんに「今わかっていること、覚えていること、身体の状態などをここに書いてください」と言った。しかし警官が来て、張さんが書いた用紙を破り、面会を中止させた。

 張さんの状況を知った家族は、張さんのことがとても心配になった。弁護士はその日の午後、張さんと面会をして詳細不明な薬物注射のことを聞こうとした。同日午後1時30分、王弁護士は留置場へ行き、面会の手続きを終えて面会室で待っていたが、2時半になっても張さんは現われなかった。すると留置場の所長が出てきて「王弁護士が午前中、張にいろいろなことを書かせたとの理由で面会を拒否した」と言った。

 王弁護士は所長のことを検察院に訴え、やっと張さんと面会ができた。面会のとき、王弁護士は張さんに「私は午前中に来た弁護士です。覚えていますか?」と聞くと、張さんは頭を振って「わからない」という表情をしたという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照) 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/12/16/301564.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/12/26/147457.html)
 
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