そわそわして落ち着かない心を安定させる
■ 印刷版
 

文/敬紙

 【明慧日本2014年12月9日】統計学の理論の中でシックス・シグマと呼ばれる管理方法があります。簡単に言うと、生産において不良品率が3.4%に達すれば、大体完璧な製品であり、つまりシックス・シグマに達していると言われています。その生産過程と管理過程も最も完璧に達しているとされ、逆に言えば、生産過程が完全無欠であるからこそ完璧な製品が生まれるわけです。

 この理論を勉強した時、いつも次のような場面が頭の中に浮かんできます。ある西洋人がデスクの前に座り、真剣に手元の部品はどうすればもっと精確に、完璧にすることができるかを考えている様子です。誰がその人を見ても安心しますし、私が顧客なら必ず彼の製品を買うに違いありません。これこそ正常な人間の対処方式です。しかし、私はめったにこの状態になりません。いつも速く完成させたいと焦ってしまい、効率的にこなせる仕事をしたいと思い、時々身の程知らずにも満足していない気持ちになります。

 数年来、私はいつも迅速に、そして有効に人を救う方法を探していて、絶えずいろいろなプロジェクト、メール、写メール、録音電話などに参加してきました。新しいプロジェクトに携わることこそ法を正す進展についていけることだと思いましたが、かえって全体の需要と自分の得意分野を確実に行っていませんでした。それから、これは一種の変異した考えで、身の程をわきまえず、浅く、比べ合い、目先の成功や利益を得ようと焦る党文化であることに気づきました。真に法を理解していないから、このような常人の考えがあるのです。

 かつて『天目で見た 真相資料が捨てられる原因』を読んだことがあります。真相資料が捨てられた様々な原因について言及しており、最後に「とてもよくできた真相資料もあって、常人は争って読んでいます。しかし、そこに止まってはならず、その中にもやはり不足があり、主に心理状態の不足です。もし皆が自分の担当する仕事を良くやり遂げて、その仕事を修煉として見なし、常に清浄な心理状態で行うと、他の担当者の不足を補うこともできます。もしもすべての担当者が修煉者のあるべき心理状態でやり遂げれば、それはつまり最も良い全体の協調が実現できます。資料もより大きな作用を果たすことができ、衆生を救うことに新しい局面が打開されます」と書かれていました。一枚の真相資料が作文から編集、配るまで、あらゆるところに修煉の向上が必要とされ、正念を持って清らかな心理状態でこなすことこそ、衆生を救い済度でき、完璧な資料と言えます。これは即ちシックス・シグマと呼ばれる管理標準ではありませんか? すべてにおいて欠点を最も少ない状態に抑えれば、全体の欠点も次第に最も少なく納めることができ、最高の効果に達することができます。

 人を救う各プロジェクトは、どれを行っても、衆生を救うことができ、形式は一種の表れに過ぎません。本当に人を救っているのは私たちの持っている心であり、法に基づき清らかな心理状態であれば、人を救うことができます。逆に、いくら多くのプロジェクトを行っても、人を救う目的に達せません。私が追いかけていたように、いろいろなプロジェクトに参加するべきではありませんでした。今行っている事をできる限りより良く行い、自分の正のエネルギーでプロジェクトを加持するのであれば、例え一枚のチラシでも、精巧で美しい一枚のDVDの表紙でも、簡単な一言でも純正であれば人を救うことができます。

 集中のエネルギーは強大です。私と同じようにそわそわして落ち着かない同修は、心を安定させ、更にしっかりし、何を行っても人を救う効果が最高になるように勤めるべきです。真相資料を作っても、他のプロジェクトに参加しても、人前で真相を伝えても、人を救う質をいかに高めるか、自分の心性をいかに向上させるか、いかに正念を強めるかを考え、正のエネルギーを、そして人を救う慈悲をプロジェクトに注いでいけば、救い済度する効果が必ず最高になります。私たちの衆生を救う目標も達成できるはずです。

 この文章を持って、同修と互いに励みたいと思います。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/28/300791.html)
 
関連文章