【明慧日本2014年11月29日】以下は、法輪功迫害の実行機関である「610弁公室」に属するある職員が、明慧ネットの編集部宛に送ってきた手紙です。
「私の親せきの中に法輪功を習っている人がいます。私が「610弁公室」に転勤してから、その親戚はよく私の所に来て、仕事を変えるように説得しました。しかし、仕事はすぐに簡単に変えられるものでもありません。それで、親せきはネット封鎖を突破するソフトと明慧ネットのアドレスをくれ、明慧ネット上の文章をよく読んでほしいと言うのです。私の考えはとても簡単です。法輪功とも関わらず、共産党とも対立せずに静かに生きることです。もしこのように日常生活を平凡に送っていくならば、因果応報があっても逃れられるのでしょうか? あなた方から満足のできる回答を心待ちにしております」。
職員の手紙の詳細と、編集部からの返事は以下の通り
手紙
明慧ネットの編集部へ
こんにちは!
私は…ある日、心の準備もなく「610弁公室」が転勤先だと知らされました。この仕事は法輪功を相手にする仕事です。ずっと昔、私は法輪功を少し習ったことがありましたが、禁じられるとすぐやめました。私たちのような年齢の人たちは、国の言うことを割とよく聞くほうです。今まで法輪功についてよく分かりませんでした。私は時々、共産党の腐敗について罵ることもありますが、共産党が完全にダメだと思っていません。考えてみると今まで、農民の税金を無くし、農民に医療保険の制度を導入し、サラリーマンの給料もアップしたなど、良いこともしてきたからです。
私が転勤してから、私のある親せきはよく私を訪ねてきて、薄熙来、王立軍などの例をあげ、法輪功迫害に加担すれば、悪い応報を受けるなどと言うのです。私は法輪功のことも、共産党反対運動とも関わりたくありません。しかし、その親戚は再三に尋ねてきて、因果応報や業力などについて話します。お蔭で今はとてもイライラしています。「このような話はやめてください」と親せきに言いました。親せきの話は大げさで信じられません。例えば、親せきは「爆」の文字を例に挙げてこう言いました。「共産党に入れば、この文字のように、上は太陽にさらされ、下は洪水に見舞われ、横は烈火に炙られると言うのです。そう言われても、仕事は1日2日ですぐに変えられるものではないでしょう。
それから、親せきはネット封鎖突破ソフトと明慧ネットのアドレスをくれ、明慧ネットの文章をよく読んでほしいと言うのです。私の考えはとても簡単です。法輪功とも関わらず、共産党とも対立せずに静かに生きることです。もしこのように日常生活を平凡に送っていくならば、因果応報があっても逃れられるのでしょうか? あなた方から満足のできる回答を心待ちしております。
体の健康と愉快な毎日を祈ります。
2014年11月1日
明慧編集部からの返信
こんにちは!
手紙を拝読させていただきました。あなたの気持ちをよく理解しております。確かに、人生の中で時々選択の十字路に立たされることがあります。昇進、仕事、日常生活を送るのは、生きるのに必要なことです。しかし、中国大陸の特殊な社会環境はあなたを多くの人々と対立する立場に立たせました。
あなたは私たちから満足のできる回答をもらいたいとのことで、努力はいたします。もしかしたら納得させることができないかもしれませんが、一つの考え方として参考にしていただければ幸いです。もし参考する価値がないと思われても、私たちの善意を理解していただければありがたいです。
それでは私たちは法律、道徳、人生の三つの角度から一緒に考えてみましょう。
1、法律
中国の憲法の第35、36条には、中国公民は言論の自由、信仰の自由の権利を有すると明確に規定されています。しかし、共産党政権は法を犯し、法輪功学習者を迫害しています。法輪功は「真・善・忍」を修煉の原則としており、世界100以上の国と香港、マカオ、台湾に広がり、全世界に認められ支持されています。しかし、中国大陸で残酷な迫害を受け続けています。この迫害は憲法を公然と踏みにじっているとしか言いようがありません。これは間違いのない事実だとあなたも思っておられると思います。学習者に法輪功を放棄させる仕事に従事させるのは、あなたを多くの人々と対立する立場と、憲法を踏みつける立場に立たせたのではないでしょうか?
隣家の火事を無視すると、次は自分の家になるかもしれないから、この真実をあなたの親せきや友人にも伝え、法を無視する者に恥を感じさせて、私たちにあるべき法治の環境を取り戻しましょう。
2、道徳
人に三退を勧めるのは政治活動ではなく、中華民族の道徳を取り戻す行為です。言った事を必ず実行するのは道徳があり、言った事を実行しないのは道徳がないと見なされます。誓いを全く守らない人は道徳があると思われますか? 信用できる人だと思われますか?
考えてみてください。あなたの孫が大きくなり、学校に通うようになりました。ある日、家に帰ってくると「お爺さん。今日、私は学校で誓いを立てて赤いスカーフをもらいました。でもあの誓いは嘘です」と話したら、あなたは「よくやった! お爺さんも子どもの頃に同じ嘘をつきました」と褒めてあげられますか?
教育を受けた人間として、私たちは皆道徳のある人になりたいと思います。また次世代に模範を見せるべきです。そうは思われませんか? しかし、あなたはかつて自分の命を共産党に捧げると誓い、共産党のために命をもって一生をかけて戦うと誓われました。その誓いは本心からでしょうか? ご自分の誓いに最後まで責任を持っていられますか? 今は多くの中国人が、自分の誓いを撤回する声明を発表しています。幼名や偽名を使っても構いません。その気持ちが何よりも重要だからです。
あなたも幼名や偽名で入党の宣誓を取消しましょう。自分の良心を取り戻し、言った事は必ず実行する道徳のある中国人になりましょう。天地から悪い報いが来なければいいですが、もし来たとしても、良心に問題がないため、悪い報いに遭わないと思います。
3、人間性
社会人として家族を養い、昇進したいと思い、ボーナスをもらいたいのは非難されるべきことではありません。しかし、公務員である以上「人民の公僕」という固いことを言わずとも、憲法に従い、自分の周りの庶民をいじめないことは、私たち公務員の基本的なモラルだと考えています。
生きる中で、人はいつも多くの辛い選択を迫られています。それは利益、道徳や良心、感情に関わるものが多いようです。熊の手とフカヒレが同時に手に入らない場合は、どちらを選んだら得をするのかと考えるのも人の常です。しかし、善悪を区別し、良心を失わないことは人間にとって非常に重要なことです。
政治に関しては私達の知る限り、数多くの政治運動に翻弄されてきた中国人は特に成熟しました。誰も政治の道具にされたくありません。では、なぜこれほど多くの人達は絶えず中国政府に法輪功のことについて訴えているのでしょうか? それは彼らが本当に法輪功から受益したからです。今の中国社会はとてもおかしなものです。国が許可した多くのことは悪いことが多く、禁じられていることは逆に良いことが多いのです。ですから、自分達でよく考えることがとても大切です。
私たちは次の2つの観点から、法輪功は学習者に理性と実践したことによって昇華をもたらしたことが証明されたと見ています。
1、世界各地で様々な民族の人達が法輪功を習っていること。
2、中国大陸で、多くの人達が残酷な迫害を受けているにも関わらず習い続けていること。
では、どうすればいいでしょう。理解できなくても尊重してあげる、これは人間としての基本的な教養だと私たちは考えています。
提案
選択する際、最も重要なのは選択の基準を決めることです。すなわちどのような基準で選択すればよいかということです。私たちは人を鏡として善悪を区別し、歴史の中の盛衰を基準とします。
参考にできる歴史人物を見てみましょう。忠臣を迫害した秦檜と手下は皆、悪い報いに見舞われましたが、病気を装い良知を守った人は皆、善の報いを得られ、圧力に屈せず正義を貫いて被害者を助けようとした人は、最後に正果を得られました。
共産党の気運は尽きました。これはもはや否定できない事実だと思います。江沢民は今、どの国に行っても法輪功学習者と出会い、審判される日が迫ってくるという事実が迫害当初に分かっていれば、恐らく絶対に法輪功を迫害しなかったでしょう。しかし今になって分かっても遅すぎました。これは公衆を敵に回してはいけないということです。
あなたはどのような生活をされようと、どこでどのような仕事をされるとしても、私たちはあなたが憲法を尊重し法を破らない公民となることを願っています。
またあなたがどのような選択をされても、その前にまず幼名あるいは偽名でもいいので、教えていただきたいです。あなたの誓いの撤回を手伝い、信頼のできる中国人としての行いを手伝わせていただきたいです。あなたご自身のため、子孫のためでもあります。喜んでやる価値があると思いませんか。
明慧編集部
2014年11月7日
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/9/146778.html)