鄭燁さん |
扶先華さん |
1月16日、鄭さん夫妻は自宅で湘潭市610弁公室の警官らによって強制連行され、法輪功の書籍、コピー機、携帯電話など多くの物を押収された。2人はそれぞれ湘潭県留置場、同市留置場に入れられ、すでに8カ月にも及んでいる。
警官は家族の面会も許可せず、2人に対する裁判がいつ行われたかも教えることはなかった。水清くんは、両親が何処に行ってしまったかも知らず、幼稚園の友達が親に送り迎えされているのを見て、いつも泣き叫んでいる。家族は涙に耐え、言葉にもならなかった。両親と離れた環境の中で、このあどけない子どもがどのように育っていくのか、想像もつかない。
扶さんは湘潭市留置場に強制的に血を抜かれた。連行されてから1カ月後、鄭さんは湘潭市留置場に移され、そこで血液を抜かれた。鄭さんの家族は9月に入ってからこの事実を知り、戸惑った。鄭さんと同じように迫害を受けて血を抜かれた法輪功学習者で、劉立炎さんという人がいたが、劉さんは6月に迫害により死に至ったという。鄭さんの親族は、何度も解放を求めたが、返ってきたのは冷ややかな眼と度重なる批判であった。
鄭さんの父親は9月12日、湘潭市の市長に宛てた手紙でこう述べている。「私の息子夫婦は法輪功を修煉しているという理由で、市の留置場に拘束されました。 数日前に、彼らが血を抜かれて採血検査をされている事実を知りました。これは私に、生きたまま人の臓器狩りをし、それを売買するという事を思い出させました。事態の進展に少しばかりの関心を持っていただければ幸いです」。だが、得られた返答は「裁判を待つように」というものだった。
しばらくの後、裁判所は2人に対して秘密裏に判決を下した。鄭さんの家族は、この事に対して悲しみと憤りを覚えた。