中国の裁判所で見られるおかしな現象
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 【明慧日本2015年1月9日】中国では法輪功学習者が当局に不法連行され、不当な裁判を受けている。彼らは法廷で、二つの核心的な問題を話してはならないと強要されている。しかし、この二つの問題は法輪功学習者にとって、有罪であるかどうかを判断する肝心な問題である。以下に、その実例を挙げる。

 一、法廷で法輪功について話してはならない

 法輪功学習は法輪功のことを話してはならない

 2014年8月13日、山東省・煙台市蓬莱法院(裁判所)は、「法律の施行を破壊した」という罪で、77歳の法輪功学習者の陳光偉さんに対し審理を行った。陳さんは正装を身にまとい、穏やかな表情で、正々堂々と入廷した。そして自ら無罪であることを、確かな根拠をもって弁護した。彼は、法律の見地から見ても、道徳面から見ても、法輪功が合法であることを話した。しかし、陳さんが法輪功と口にしたとき、裁判官は暴言を吐いた上、「法輪功の三文字を話してはならない」と命令した。

 当事者の親族に法輪功を話してはならない

 2009年10月20日、江蘇省・準安市清浦区法院は、法輪功学習者・陳韶さんに対し、審査を行った。開廷前、陳さんの奥さんは弁護を申し出た。法律では許されているので、裁判官は拒否できなかった。しかし法院は奥さんに訴状を渡そうとせず、どの罪で起訴されたのかも話そうとしなかった。裁判官は「『610弁公室』が傍聴に来る。あなたは法輪功のことを話してはならない」と命じた。

 入廷前、裁判官は奥さんが手に持っていた弁護資料を奪い、そして再度「『610弁公室』が傍聴に来る。あなたは法輪功のことを話してはならない」と命じた。

 弁護士は法輪功について触れてはならない

 2010年6月11日、湖南省・常徳市武陵区法院は、5人の法輪功学習者に対し、審査を行った。弁護士は法輪功学習者が無罪であると弁護した。学習者が「真・善・忍」について話すと、裁判官の表情は強張り、警察官に制止するよう命じた。法輪功学習者の李海軍さんは「私は『真・善・忍』を基準に修煉しています。社会に良い影響を与え、人のことを先に考え、自我のない道徳高尚な人になり、より良い人になります。どの法律を犯して、どのような罪になるのでしょうか?」と問いただした。一人の女性裁判官は突然席を立ち、李さんの手錠を掴み、話を制止した。

 法輪功の案件であるにも関わらず、法輪功の話をしてはならない。これは本当におかしな話である。実のところ、裁判官は法輪功学習者の皆がいい人であることを知っている。彼らは、弁護士が弁護をする際、法輪功が実際はどのようなものであるかを話されるのを恐れている。学習者に罪を下すことができなくなるからだ。

 法輪功の話を禁じる行為は違法であると、彼らも知っている。では、なぜそのようにするのだろうか。それは彼らが法律に基づかずに、学習者に判決を下そうとしているからである。

 二、法輪功の裁判で法律の話をしてはならない

 法廷は法律に基づいて人を裁く場所であり、この場で法律について話してはならないとは、どういうことだろうか? このような裁判は正当な裁判と言えるだろうか? しかし、これは法輪功学習者に対する裁判の実態であり、以下の実例がある。

 2013年9月、遼寧省・撫順市望花区法院は、5人の法輪功学習者に対し審理を行った。学習者は弁護士に弁護を依頼した。開廷前、女性裁判官は弁護士に、「法廷で私に法律の話しをしてはならない」と話しかけた。弁護士は戸惑いながら、「法律の話をしないのなら、冗談でも話すのですか?」と聞いた。

 裁判官は、なぜ弁護士に法廷で法律に基づいて法輪功学習者に弁護をしないよう強要するのか。それは、罪のない学習者に罪を下しやすくするためであり、中国共産党上層部からの圧力に応えるためである。

 2004年7月2日、湖南省・郴州市北湖区法院は、秘密裏に法輪功学習者・李輝さんに対し審理を行うことを決定した。この情報を入手した李さんの友人たちは、法廷に駆けつけ傍聴した。友人の一人は、「憲法があって国家が存在する。法律では信仰は個人の自由であり、信仰しないのも自由である。これは法律で保障され、平等であるはずだ! どんな団体であろうと、個人であろうと、国家主席であっても遵守しなければならない。それでは法輪功学習者に対する迫害は法律に反していないのか?」と、問いただした。裁判官は「私たちは法輪功について、よく知らない。テレビや新聞の報道しか見ていない」と答えるのが精一杯だった。すると、610弁公室の責任者が割り込んできて、「ここであなたたちと法律を話す必要はない」と話した。

 このような実例は数えられないほど存在する。河北省・迁安市法院の裁判長・馮小林は、法輪功学習者の家族の質問に対して、「法輪功の案件については法律に照らす必要がない」と言い切った。

 四川省・西昌市政法委員会副書記の劉は、公然と「私に法律の話をしても仕方がない。私たちは法律など考えたことがない」と話した。

 吉林省・農安県の610弁公室主任・馬は自信たっぷりに「ここでは私たちがすべてを決める。私たちは政治しか考えておらず、法律など考えたことがない。不服があれば上訴すればよい」と言った。

 また、審理の際に「法輪功の話」や「弁護」が認められていても、それらは判断材料にされず、最初から決まっていた罪名で判決が下されるという状況もある。2013年4月16日、河北省・石家庄市長安区の、警察・検察・法院は結託し、法輪功学習者・邱立英さんに罪を着せようとした。裁判官は「あなたたちが弁護をしたければ弁護しなさい。だが私は思うように判決を下す」と話した。

 中国共産党は法律に基づかずに法輪功を迫害しており、これは中国共産党自身が法律を踏みにじっているということでもある。以上のような例は、中国共産党の真の姿を露わにしている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/12/13/301415.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/12/30/147502.html)
 
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