【明慧日本2014年11月29日】山東省の沾化(せんか)県裁判所、濱州市検察院および610国保大隊(法輪功迫害の実行機関)は9月1日、東営市河口区の法輪功学習者・範志勇さん、張貝さん、孫玉霞さんに対して秘密裏に裁判を行った。範さんは懲役6年の判決を言い渡され、現在は行方不明となっている。張さんと孫さんはそれぞれ懲役3年、3年6カ月の判決を宣告され、刑務所外での刑の執行となった。
範さんたち3人は昨年7月23日に地元の警官に連行されてから1年間、県裁判所および市検察院、610弁公室の警官に相次いで3回開廷された。
昨年10月21日、県検察院は範さんたちを起訴した。12日6日午前9時、裁判所が指定した弁護士は範さんを弁護したが、言葉を濁し、裁判所の迫害に協力した。結果、後日判決を宣告することとなった。数日後、当弁護士は範さんの親に5千元の上訴費用と千元の交通費を強要したという。
数日後、裁判所側は学習者に秘密裏に判決を宣告した。範さんは懲役4年6カ月、張さん、孫さんはそれぞれに3年(執行猶予)の判決を言い渡された。その後、610弁公室や市検察院は刑が軽すぎると判断し、「理由不足」との理由で再審を要求した。一方、範さんは上訴と解放を要求した。裁判所側は12月末に案件を終わらせると述べた。
6月20日、県裁判所は学習者たちに3回目の裁判を行った。今回、範さんの家族は弁護士を依頼し、範さんたちが法輪功を修煉することは合法であるとして無罪を主張した。裁判所は張さんと孫さんに家で結果を待つようにと知らせた。
8月末、県裁判所の所長は張さんに電話を掛け、案件を終わらせるには手続きが必要だと言い、張さんを誘導し、不当に拘禁した。
9月1日、裁判所は家族に知らせないまま範さん、張さん、孫さんたちに判決を言い渡した。
範さんの親(70代)は範さんが拘禁されてから面倒を見る人がいなくなった。範さんの父はショックを受けて入院し、母は転倒して足を骨折した。範さんの息子は退学となり、行方不明になってしまったという。