文/中国の大法弟子 元粒
【明慧日本2015年6月29日】きょう電話で真相を伝えているとき、道理ではなかなか説明出来ない人に出会いました。彼は私に「ちょっとその話は今しないでください。私は今とてもお金が必要なんだ。あなたはお金をくれますか? それなら話そう」と言いました。私は、「今あなたと話している事はお金よりも大切で命に関わることです。人間は命が無ければお金を稼ぐことはできません」と言いました。そのとき私に以前からあったせっかちな心や、軽蔑と傲慢な心がなくなり、慈悲の心が芽生えたと感じました。彼はなんとかわいそうな人でしょうか、お金のために悩んでいるのです。
私は話題を変え、今は天災や人災が多く、現在における共産党員の汚職などについて話しました。彼はそれを認めたので、私は「中共にはもう一つの極悪非道な人性の無い罪悪があります。それこそ法輪功学習者に対する臓器狩りです。肝臓、腎臓、眼の角膜などを強奪して金儲けをしているのですよ。この事は地球上でかつてない罪悪で、善悪には必ず報いがあります」と伝え、貴州の蔵字石の事を話して、脱党を勧めました。彼は、「法輪功だよね?」と言いました。私は、「法輪功は世界100カ国ほどの国々に伝わりましたが、唯一中国だけが迫害をしています」と言いました。それでも彼は依然として「中共が良くない事は分かります。脱党したらお金がもらえるのですか? もらえるなら脱党します」と言いました。私はとても厳粛に、「これは企業の紹介でもなく、保険を売るわけでもありません。あなたは中共が良くない事を知っているのに、まだ脱党しなければ、中共がやった悪事にあなたも加わった事になります。そして天が中共を滅ぼす時、あなたにも危険が及びます」と言いました。彼は、「脱党したら金持ちになれますか? 大法が良いと唱えれば平安になりますか?」と言いました。
私は彼が初めのころと比べて穏やかになったのを感じましたが、やはりまだ無神論の観念が邪魔をしていたので、急がず、「選択は彼に任せよう」と思いました。私は微笑みながら「あなたにある話をしましょう。昔ある人が念仏を唱えていました。ある日洪水が来ました。水中には長い木の丸太がありました。その人がそれをつかめば生き延びることが出来ます。しかし彼は、私は佛を信じる人間だ。佛が私を見守ってくれると考えて、その丸太をつかみませんでした。するとまた一隻の小舟が来て、船の中の人が彼を助けようとしました。彼はその船が古くてぼろなのを見て、佛に助けてもらえばこんな船なんかいらないと言いました。結局彼は溺死しました。ふり返って佛に会ったとき、『私は毎日念仏を唱えていたのに、なぜ私に難があった時に助けてくれなかったのですか?』と彼は言いました。佛は『そんなことはありません。私は初めに木の丸太を、その後にも一隻の船を送ってあげましたよ。でもあなたはそれを使わなかったのです』と言いました。きょうあなたと交流して、私はあなたが善良な人だと思います。もしかしたら私があなたに電話したのも佛があなたを救おうとしているのかもしれません」と言いました。彼は「ははは」と笑い、脱党に同意しました。
最後に私は真摯に彼に「法輪功が人を救っています。誠意をもって『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍はすばらしい』と唱えれば、あなたの生活に奇跡が起こります。あなたが平安で、金持ちになり、お金をもっと稼げるようになる事を願っています」と言いました。彼は何回もお礼を言い、初めのころの様子はなくなっていました。
私は前からこういう人に真相を伝えてきましたが、きょうは一つの突破ができた感じがしました。師父が私にこのような知恵を授けてくださったことに感謝しています。心が豊かになり、寛容、恨みが無いようにしてくださいました。この時私は師父が善の念で人を救うと言われた事を思い出しました。ただ一つ他の人のためという善の心と穏やかな言葉に道理が加わって、人を救うことができ、法を実証できるのです。