人間の思想と認識から抜け出して神に向かう(2)
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文/中国の大法弟子

明慧日本2015年10月10日】

(前文に続く)

旧勢力に対する認識

 大法弟子は修煉の中でしっかり行なえない時、旧勢力に隙を乗じられ、面倒なことを招いてしまうことがしばしばあります。「しかし、旧勢力は見逃しません。旧勢力は修煉者の基準をもってあなたを量っています。」[1]そのことで、旧勢力を恐れるようになり、その存在に圧力を感じる大法弟子も多くいます。

 しかし、旧勢力はどうであれ、修煉者の目的はほかならぬ、修煉者の基準で自分を要求し、修煉者の基準に達するように、修練するのではありませんか?それでは、なぜ、自分に厳しく要求せず、旧勢力の妨害を受けるのでしょうか?

 数年前、私は天目である光景を見ました。その光景の中で、数人の大法弟子は連行され、悪人らに迫害を加えられそうな時、大法弟子を守る神々が突然神通力を失い、怪我をしているかのように動けなくなりました。神々の保護を失った大法弟子たちが、次第に迫害を受けました。それを見た私は、その原因を追求してずっと上空を見ていくと、世間のある民族の王、三界を超えるかなり高い次元の王が、下の邪悪な要素を操り、大法弟子を守る神々を迫害した後、大法弟子を迫害しているのが見えました。

 当時法を正す勢いが、まだその次元に辿り着いていないにもかかわらず、その民族の王が大法弟子を迫害したことで、悪の報いを受けました。その王は全身腐り始め、最後に死にました。

 各次元で似たようなことが多発しました。そしてその次元の王が悪の報いを受け、亡くなった後、その次元のほかの神々は、法を正す勢いがまだその次元に到達していないのに、報いが現れるのは、彼らのほかにこの事を制約している更なる高い次元の生命がいるはずだと、分かりました。彼らは能力を使い、師父が説かれた宇宙の構造を調べました。そして師父が説かれたすべては本当だった、しかも彼らの認識を遥かに超えていたと分かりました。それでやっと、師父こそ本当の主佛だと、信じるようになり、それで自ら法を学び、大法に同化することを選びました。従って、高い次元の状況も大きく変わりました。

 今になって、常人を制御する高い次元の要素は、すべてなくなりました。ここまで、師父はずっと高い次元の王たちに説法しておられ、同時に私たちにも法を説かれました。

 高次元の旧勢力が正されてから、法を正す勢いが更に上へ上へと行った時、更に多くの王と主が現れてきました。彼らの按配した神が、彼らの隔てる中で、法を正すことを妨害しました。そして、すぐに妨害を働いた神々は、突然彼らがいた次元から消えました。その事を見て、ほかの神々はどんなに驚いたでしょうか。そして、このような状態で各次元の王や主が、師父こそ主佛であると分かりました。法を正す勢いが上へ上へ突破していく過程は、全部このような状況でした。

 師父が説法なさる時、上から下まで、すべての次元の生命が皆、この説法を聞いていますが、旧宇宙の生命は自分の智慧で、師父の説かれる説法を理解することができませんでした。今、上空の高次元はすでに法を正し終えましたので、旧勢力に属していた多くの生命も、未来の基準が分かるようになり、次第に師父の要求に従って行うようになり、人間を操らなくなりました。このことからすると、今現在、人間は自分の意思で、法を正すことに対して、自分の態度を現しているのです。このような時期だからこそ、江沢民を告訴し、衆生を救い済度するプロジェクトは、なおさら協調を取り、しっかりと行っていくべきです。

 ただ一つだけ、大法弟子全員がはっきりと分かっておくべきことは、江沢民を告訴する結果は、もうすでに定まっており、大法弟子はただそれを、よりよく行うようにするだけです。法を正すことは、すでに成功しました。これは大法の威徳であり、私たちは大いに喜ぶべきことです。師父はすべての衆生のために、あまりにもたくさんの代償を支払っておいでになるので、私たちも必ず必ず、大法を大事にするべきです。

 現在、私たちの修煉の中で現れた問題は、すべて真剣に法を学ぶことができず、確実に修煉することができず、心性の基準を下げたため、もたらしたものです。多くの大法弟子は衆生を救い済度することにおいて、よく行っていますが、個人修煉になると、法理が分からない部分があるため、心性を高めることができません。更に意識することすら、できない人もいますので、結局大きな魔難を招いてしまいました。魔難を繰り返しているうちに、一部の同修は「自分がどう修煉すればいいのかも分からなくなっている」のです。

 これは人のせいではありません。修煉者はよく行わなければ、人心が生じ、間違いをしてしまい、業を作ることになります。それでしたら、考えてみてください。旧勢力はさておいて、この宇宙の特性自体が、その修煉者を制約することになるのではないでしょうか? 作った業を返させるため、現世で償わさせるようになるのではありませんか? このようなことを按配する神も間違いなくいます。

 例を挙げてみます。ある法輪功学習者は一台の中古の自転車を買いました。10日間乗ると、すぐネジが外れてしまい、近くの修理屋へネジを交換しに行きました。店内にいたもう一人の客が、法輪功学習者の自転車を見て、「これは私の自転車だ」と言いながら、ポケットから自転車を購入したレシートを取り出して見せ、自転車を返すように要求しました。その同修はこれを受け入れず、相手が通報し、パトーカがやって来て、二人を交番へ連れていきました。調べた結果、自転車は確かに相手のものだったと分かり、自転車を相手に返すことになりました。

 またある法輪功学習者は仕事を利用して、うまい汁を吸っていました。時間が経つにつれ、病業が現れました。修煉は厳粛なもので、偶然に現れてくることはありません。借りを作れば、いつか必ず返さなければなりません。高次元の法を徹底的に分からなければ、基準に達しなければ向上できず、神に向かうこともできません。

 今は、他の空間の邪悪がすでに大量に取り除かられ、旧勢力もすでに淘汰されました。すべてが最後の最後に辿り着き、最後の大審判の時がやって来ました。世間の変化を見れば分かります。この時期になると妨害され、病業が現れた時、正念を発してそれを取り除くことができます。私たちはすでに魔難から脱出できる力を持つようになっています。しかし、内に向けて自分の不足を探し、それを改めなければなりません。一部の同修は病業が現れた時、何もかも放っておいて、ひたすら法を勉強します。そして病業を乗り越えました。しかし、暫く経つと、再び病業が現れてきます。自分の問題がどこかにあるかが分からず、それに関する法理も正しく悟れず、昇華できないため、取り除かれていない人心が、いつもまた、現れてくるから、病業も繰り返しているわけです。

江沢民を告訴することの認識

 早く法を得た古い学習者の多くは、迫害の前にすでに、果位を得ています。しかし、いくつかの観念と恐れる心を放下できないため、大部分の人が表に出ていません。すでに成就した一面があるのに、まだ何を恐れるのでしょうか?真相を伝えることができなければ、それこそ本当に円満成就できなくなるのです。

 現在すでに最後の最後の時期にさしかかっており、最後の大審判が始まれば、すべてが終わりになります。表に出ることができなければ、将来どうなるのでしょうか?

 法を正す進展がここまできており、真相を伝えるのもやりやすくなりました。慈悲なる心を持って、常人の誤解に動じることがなければ、ますます伝えやすくなってきます。信じられなければ、試してやってみればよいのです。

 16年の迫害を経験して、現在大陸ですでに、江沢民を告訴する気運が高まっています。これは最後の大審判がやって来たのではないでしょうか?本当に恐れるなら、自分の誓約が実現できているかどうかを、恐れた方がよいのです。世の中の大法を迫害する悪人らは、すでに、悪い報いに遭っており、旧勢力も淘汰され、他の空間の邪悪もわずかしか残っていません。表面の社会形勢がまだ変化しておらず、一部の衆生がまだ、大法弟子を理解できずにいるだけです。私たちはまだ善悪の弁別もできないで、迷っている常人に動じるのでしょうか?それではいけません。私たちは神に向かっている生命であり、大法を得た生命でもあるからです。

 法律の角度からみても、2000年に中国共産党中央国務院と公安局が、共同に発表した『中華人民共和国公安部通知』に、14種類の邪教を定めました。法輪功はその中にありませんでした。ゆえに、十数年にも渡り、江沢民が進めてきた法輪功と法輪功学習者への迫害政策は、違法であると言えます。私たちはそれを世の人に伝えれば、中国共産党に騙されている多くの衆生も救い済度することになります。

 修煉するのは、つまり人間の理や考えから抜け出し、神の思想境地まで昇華することです。しかし、ある大法弟子は、学法を重視できず、法を勉強する時も心を静めることができません。従って、遭遇する試練に対しても重視できず、よく行う事ができません。個人修煉の基準を下げれば、面倒なことが直ちにやって来ます。自分が佛を修めていることを、決して、決して忘れないでください。

 師父はすべての、すべての大法弟子を待っていらっしゃいます。互いに呼びかけ合い、助け合いながら、天象の変化に応じて、共に江沢民を告訴することをよく行えるように、そして自分を成就できるように、前へ前へと恐れずに進んでいきましょう。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一五年ニューヨーク法会での説法』

(完)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/9/15/315725.html)