師父と大法を信じることは 修煉者の根本
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年12月5日】修煉の過程で師父と大法を信じるか否かは、一人の修煉者として、最も肝心な事です。それは円満成就できるかどうか? 魔難を乗り越えることができるか否かに直接関わっているのです。信じることができなければ、修煉できるはずもないので、円満成就は尚更の事です。業力まみれの常人は、常人の次元から飛び出そうとしても、師父がおられなければ、あり得ない事です。

 ミラレパ修煉の話をみんなご存じだと思います。ミラレパは彼の師父に、家を建築しなさいと命じられました。しかし、家が出来上がってくると、彼の師父はなぜかそれを壊して、もう一回造りなさいと命じました。ミラレパは師父のご命令の通りに壊して、再び作りました。しかし、出来上がると、彼の師父は再びもう一度作り直しなさいと命じました。ミラレパはまた壊して、作って、何回も繰り返しました。材料を運ぶため背中の皮も剝げ、血と膿が流れました。痛くてたまりませんでした。それでも、ミラレパは決して師父を怨んだり、疑ったりすることはありませんでした。ただ、師父の要求を満たせない自分にがっかりしすぎて、死のうと考えたことがあります。ミラレパは最終的に、師父への揺るぎない信念を持ち続け、師父が欲したことを、ひたすらその通りにやり遂げ、円満成就できました。 

 私たちの師父はミラレパの師父より遥かに次元が高く、偉大です。しかし、私たち大法弟子は、ミラレパほど師父と大法を固く信じているでしょうか? それに、口だけで信じているのか? それとも信じたり疑ったりしているのか? また100%信じているのか? その差は、とてもとても大きいものです。

 私も自分が師父を信じていると思っていました。師父を信じているからこそ、数多くの関を乗り越えてきました。しかし、振り返ってみれば、三つの事においても、師父の要求通りにできていません。これはやはり、真に師父と大法を信じているとは言えません。固く信じるだけではなく、大法に従って行い、師父の要求通りにやり遂げることこそ、師父を真に信じ、大法を真に信じることになります。それができてこそ円満成就できるのです。

 師父が「あなたが真の修煉者であれば、われわれの法輪が守ってくれます。わたしは根を宇宙に下ろしているので、あなたを動かせる人がいれば、このわたしをも動かすことができることになり、はっきり言って、その人はこの宇宙を動かすことができることになります」[1]と説かれました。長く修煉してきて、自ら経験したことや、明慧ネットの報道からも、師父にはできないことはないと、大法弟子はみなはっきりと分かっています。ではなぜ、たくさんの同修が魔難に遭っているのでしょうか? 甚だしきに至っては、一部の同修はずっと魔難に陥っており、死に至った人もいます。師父は守ってくださっていないのでしょうか? それとも師父にこれらの弟子たちを守る力がないのでしょうか? いいえ、そうではありません。もちろん原因がいろいろありますが、師父と大法を信じる正念が足りないことが、一番の原因だと私は思います。人間の観念があまりにも多く、自我を放下できていないために、魔難の中で内に向けて探すことができず、正念も全く足りません。師父が「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[2]と説かれました。魔難の中でどれくらいの大法弟子が、師父の無辺の力を思い出したのでしょうか? どれくらいの大法弟子が、師父にはできないことは何もないと思い出したでしょうか? 当然、正念も失い、どうにもならない情緒の中にどっぷりと浸り、ひたすらひたすら耐えているから、魔難から抜け出せず、魔難がずっと続いているのです。

 9月に1300人ぐらいの同修が連行され、60人が判決を言い渡された、の記事を明慧ネットで読んだ時、気持ちがとても沈み、辛かったです。自分はなぜ迫害されたのか? やはり、ここでもう一度内に向けて探してみるべきではありませんか? あなたは江沢民を告訴することを恐れていませんか? 或いは告訴したら、自分が迫害されるではないか、と心配していませんか? それとも告訴しないと自分は落伍し、円満成就できない、などと心配していませんか?

 修煉は厳粛なものです。法に符合しない如何なる人心があっても、すべて旧勢力に迫害される原因になります。また一部の同修は魔難に遭遇した時、大法の無辺の力、師父にできないことはない、を思い出すのではなく、かえって邪悪を大きく見てしまうのです。表面では邪悪がいくらはびこっているように見えても、誰も大法を超え、師父を超える力はありません。真に師父を固く信じる大法弟子の前で、邪悪はただのピエロに過ぎず、何ものでもありません。しかし、私たちに人心が少しでもあれば、邪悪に利用され迫害を加えられます。正しい確固とした正念を持っていれば、誰も迫害できません。ある同修の話を話します。

 彼女は私がよく知っている同修です。今年60数歳になります。修煉前に、彼女は子宮筋腫を患っていました。お腹は妊娠5か月の妊婦みたいに大きかったのです。医者に手術しなさいと言われましたが、手術への恐怖とお金もなく、また家庭内のトラブルで、彼女は疲れ果て、生きようとする力もなくなり、ただ死を待っていました。そのとき、幸いにも彼女は大法に出会いました。修煉して暫くすると、ある日突然下腹部に激痛が走り、夜もあまり眠れませんでした。陰部から真っ黒な血の溜まりと肉が、絶えず流れ出てきました。家族は怖くて病院へ連れて行こうとしましたが、彼女は師父が体を浄化してくださっていると固く信じ、断りました。7日間が過ぎ、痛みが一時少し軽くなりましたが、その後再び痛くなり、更に7日間続きました。彼女は師父への揺るがない信念を持って、ついに、この関を乗り越えました。その後もう一度繰り返しましたが、2度浄化された後、彼女の子宮筋腫が完全に無くなりました。誰が見ても、これは奇跡に違いありません。

 中国共産党が法輪功を迫害してから、彼女は一度、3年の間労働教養されました。労働教養所に入る日、彼女は拘禁されている大法弟子たちに、「転向してはいけない、転向すると師父を裏切り、大法を裏切ることになるので、絶対に転向してはいけない」と大きな声で叫びました。警官らは「本物の法輪功学習者だ」と言いました。その後、彼女は叫んだことで殴打され、真っ暗な部屋に閉じ込められました。警官らは彼女を何度も転向させようとしましたが、彼女はいずれも固く拒否しました。一度、彼女は殴打され、動けなくなり、そのまま冷たいコンクリートの地面に放置されました。コンクリートの上で半月過ごしました。

 警官が彼女を転向させられないため、上から官吏がやってきました。彼女は喜んでその官吏に真相を伝えました。その官吏は真相を分かって、彼女に敬服しました。しかも自ら警官らに彼女を善で対処するようにと要求しました。それから彼女は一度も転向させられませんでした。6か月後、師父の仕掛けで、彼女に重病な症状が現れ、労働教養所から出られました。師父を固く信じることで、彼女は再び魔難を乗り越えました。

 帰って来た彼女は、学法の重要性をますます認識しました。法を暗記したり、たくさん法を勉強する以外、毎日、真相を伝えに出かけています。町の至る所に彼女の痕跡を残しました。真相を伝える中で、彼女は3度通報されました。しかし、彼女にはどこへいっても同じことで、警察署に行けば、警官に真相を伝えます。警官らは真相が分かった後、当日に彼女を釈放しました。車を使って家まで送ってくれたこともありました。

 大法弟子の中に、このような事例は数え切れないほどあります。どれも全部師父を固く信じたことで、道が開け、魔難を乗り越えました。今でもまだ、魔難に陥っている同修は自分の不足を探し、固く師父を信じ、大法を信じるよう、願っています。大法の威力を固く信じれば信じるほど、必ず釈放され、師父が按配された道を、より一層、よりよく歩むことができます。

 個人の次元での浅い悟りですが、正しくないところがあれば、ご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/23/319520.html)