文/中国の大法弟子 知返
【明慧日本2017年2月3日】
師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
気付かないうちに、2016年になっていました。1996年に修煉を始めてから現在まですでに20年になりました。20年という時間は果てしなく感じ、また、ひと時にも感じています。中国共産党の法輪功に対する迫害が発生する前、人生の中で最も喜び、最も幸せで、憂いと心配が最も少ない3年半という時間を経験し、大法と師父の佛恩の中で、その感覚は言葉では言い表せないほど素晴らしく、心は落ち着き、生命がここで将来の見通しを得ることができたことを感じました。
迫害が発生してから、修めているかどうかわからない十数年という時間を過ごし、多くの間違ったことをしてしまいました。特に大学に入ってから、男女の情にはまって自力で抜け出せなくなり、再三間違い、師父と大法に泥を塗るようなことをしてしまいました。その頃、いつもある夢を見ていました。自分の体が急速に落下する夢でした。深く底知れないほどの淵に落ち、孤立無援の絶望を感じました。自分は意気地がないと感じましたが、それでも自分を抑えきれませんでした。
慈悲なる師父はこの意気地のない弟子をずっとお見捨てにならず、2013年10月、師父の『二〇一三年米国西部国際法会での説法』を読んでいた時、非常に強い震撼を受け「いままでの非を徹底的に改め、二度と自暴自棄にならない」と決めました。続く1カ月余りの時間、師父が体を浄化してくださるのを毎日感じました。そればかりでなく、私の周りで広がっていた汚れた負の要因が絶えず減少し、体もますます楽になってきました。
師父はどれほどのご慈悲で私に帰ってくる機会を与えてくださったのか、私を精進させるために師父がどれほどの心血を費やして修煉の道を按排してくださったのか、はかり知れません。私は今日まで歩んで来ることが出来て、心の中でどのように師父に感謝を言葉にすればいいのか、本当にわかりませんでした。しかし、もしかしたら弟子たちに対する師父の慈悲も言葉では表現できないかもしれません! そこで今日は、第13回大陸法会が到来したので、自分の3年来の修煉状況を師父にご報告すると同時に、同修の皆さんと分かち合い、大法弟子が修煉の道で心を勇猛にして修行に励み、円満成就して師父に従って家に戻ることを希望します。
一、師父の見事な按排
この3年来、最も深く感じたのは、師父がいつも加護してくださり修煉の道を正しく歩むよう按排してくださったことでした。修煉で問題が出た時、師父は何度も夢の中で悟らせてくださいました。現状に満足していた時は、心を勇猛にして修行に励んで、はじめて雪山を上り自分の家に帰ることができるのだ、と師父は悟らせてくださいました。ずっと態度を保留して江沢民に対する告訴状をぐずぐずと書かずにいた時は、試験がもうすぐ終わり試験官が答案を回収しようとしているのに、テスト問題の大項目はいまだに空白のままだと師父は悟らせてくださいました。男女問題で警戒心をゆるめた時は、険しい山の中腹でブランコに乗っていて前に向かった時と、後ろに向かった時とでは、天と地の差がある、と師父は悟らせてくださいました。
真相を伝え人を救う面で、師父は何度もよい方法を私の思惟に打ち込んでくださいました。たとえば、プリンターを1台買って大法の資料を印刷し、良い効果が得られました。また、会うのが難しい学友たちに、真相を伝える手紙を書きました。師父は本当に何もかもすべてを按排してくださり、私ができたことといえば師父の教えに従い法に溶け込むことだけでした。師父は「物理学の言葉を借りれば、物質の運動に規律があるということですが、宇宙の運動も同じです」[1]と説かれました。また「人間を例にして言えば、道家は人体を小宇宙と見なしています」[1]とお示しになりました。そして私は「すべての大法弟子は一つの小宇宙であると同時に、大法の中の一粒子であり、その運動には規律があり、その規律は師父が定めたものであり、師父は最も良いすべてを按排なさり、弟子たちがその規律に従って行うのを待っていらっしゃるのだ」と悟りました。
現実社会の中で、私を精進させるために師父は最も良い修煉環境を按排してくださいました。一歩一歩私が向上し法を正す進展に追いついて行けるよう、外界の妨害を免れるようにしてくださったのです。高校生になってから、修士課程の大学院を卒業するまでの9年間を学校の宿舎で過ごしました。その時は学法と修煉する環境を開かなければならないとは思いつきませんでした。宿舎で学法や煉功をするのは不便で、環境が縛られていると感じ、仕事に就いてから必ず学法し修煉しなければならないと思いました。
仕事をし始めてから、私が望む修煉環境を師父は与えてくださいました。職場の残業は少なく、学法や煉功をするための十分な時間があり、2LDKの家を同僚とシェアしましたが、週に3日しか同僚は泊まらなかったので、後の時間は私1人で、自分だけの空間を持つことができました。修煉の環境が確実なものだったので、絶えず変化がありました。仕事をし始めてからの1年目で、コンピューターゲームやテレビ、映画鑑賞などを少しやめ、煉功も週に1回からほとんど毎日するようになり、発正念も1日1回から4回の正時の正念をほとんど1回も落とすことなくしました。自分を修める一思一念をマスターしましたが、もちろん、90年代に自分の一思一念を修めた大法弟子とは比べようがありません。なぜなら90年代に自分の一思一念を修めた大法弟子たちはすでにこのように修煉して二十数年であるのに対して、私は今やっとマスターしたのですから、本当に程遠いものでした。
大法の力は大きく、多くの面倒なことと執着を気付かないうちに解決してくださいました。ある日ベッドで寝ていると、突然頭がとてもはっきりし、長い間頭痛を引き起こしていた物質が一瞬で消えてしまったかのようで(大学院を受けた時、政治の試験を受けなければならなかったので、中国共産党の多くの邪説が頭の中に注ぎ込まれてしまい、その後はいつも頭痛が起きていた)あのよくない物質を師父が取り除いてくださったことがわかりました。大法は本当に素晴らしいと感じました!
またある時、およそ1カ月余りの期間、毎日心中むしゃくしゃしてたまらず、何の理由もなく、ただ辛かったのです。その後のある日、夢の中で、私に似た非常に醜い物体が見えました。常軌を逸したかのように「ひどく喉が渇いた、ひどく喉が渇いた!」と叫んでいました。その物体の炊事道具の中には1滴の水もありませんでした。私はすぐに起きて正念を発してその物体を取り除きました。それはおそらく自分が長い間助長しなかった執着心で、たとえば嫉妬心や闘争心、人を憎む心など、それらの執着心がのどが渇いて耐えられなくなったのだ、ということがわかりました。それからは心がもっと広くなり、何かをする時はなおさら思いっきり堂々と行えるようになりました。
この3年来、このようにして少しずつ前に追いつき、師父が延長なさった時間を浪費しようと思わなくなり、師父が按排してくださった向上するためのすべての機会を浪費したいと思わなくなりました。
二、師父の教えに従い真相を伝え、もっと多くの人を救う
1人の大法弟子として、真相を伝えて人を救うことは私たちの使命です。なぜなら、大法と師父が中傷され、人々が中国共産党の嘘に毒害され、大部分の中国人が皆自分の命をかけて中国共産党に誓い、自分の命を中国共産党に捧げてしまいましたが、もし最後の日がやって来ても真相を知らず、中国共産党を脱退しなければ、その人たちの結末は最も悲惨なものとなってしまうからです。学校に通っていた時は家を出て外にいたので、休みを利用して家に帰った時だけ学法や煉功をし、学校に戻る前はいつもクラスメイトに真相を伝えたいと思いながらも、学校に戻るとすぐに社会の染めもの甕の中に埋没し、真相を伝えようと思っても言葉にできず、結局次の機会もまた同じようになってしまい、いつも悪循環を起こしていました。2005年から中国人が三退を開始したのに、私は2014年7月に仕事に就く前までの9年間に、3人に対して脱退するよう話しただけで、2人は高校の同級生で、1人は高校のルームメイトでした。
仕事に就いてから、修煉環境が確実なものになったので、法に対する認識も深まり、師父が言われた三つのことのうち二つしかできていなかったと心の中で考え、真相を伝えることはやらなければならないことだ、と考えました。そこで、同僚に真相を伝える機会を探しました。そしてついにある日、真相を言葉にできない障碍を突破し、ルームメイトに大法の真相を伝え、中国共産党がどういうものなのか、なぜ「三退」しなければならないのか、「法輪大法は素晴らしい」を覚えて中国共産党を脱退すれば、災難を免れることができることを伝えると「三退」に同意してくれ、インターネットで『共産党についての九つの論評』を読んだことがある事を私に教えてくれました。
ルームメイトが「三退」に同意した後、真相を伝える自信がついてきました。大法弟子が接触できる人はいつも縁のある人で、毎日一緒にいる同僚たちもきっと縁のある人なので、機会を探して真相を伝えました。真相を理解し「三退」を選択した同僚もいれば、信じない同僚もいました。真相を伝える過程は自分の心性を向上させる過程でもあります。特に闘争心や人を憎む心、嫉妬心がいつもさらけ出され、真相を伝え始めた時は、信じずに冷やかして皮肉ったり、大法弟子が迫害を受けていることに対して無関心であったり、真相の話を切り出すと態度が悪くなる同僚に会うと、心がいつも大きく動いてしまい、挫折感を味わいました。
絶えず法を学び修煉するにつれ、多くの場合人が真相を聞かないのは自分が原因を作り出したものだ、ということがわかりました。大法弟子は何をするにしても正々堂々としていなければならず、嘘に深く毒害された人に何かを言われたり、挫折に遭ったからといって自信を失ってはならず、大法弟子は確固たる意志を持つべきであり、大法弟子としての風格をもつべきだ、ということがわかりました。こういったことを考えているうちに、真相を聞かない同僚に恨みを残すことはなくなり、さらには、押し付けがましく真相を伝えていたことが分かり、思い通りにならない同僚に会うとすぐに闘争心が起き、話し方にも善がありませんでした。このような状態でどうして人を救えるでしょうか! 本当にこのようにすべきではなかったと考えてから、再び多くの同僚に何度も真相を伝えると、同僚たちの態度に大きな変化が現れ、続けて真相を聞いてくれる同僚や態度が友好的になった同僚、さらには「三退」に同意した同僚もいました。
ある日、ある同僚が数人の同僚の前で私に遠慮のない話をしたので、私は青筋を立て顔を真っ赤にして怒りがこみ上げてきましたが、なんとかぐっとこらえました。しばらく経ってから、その同僚とたこを揚げに行く約束をし、職場にたこを取りに行く機会を利用して30分間真相を伝えると、まじめに真相を聞き、さらに「三退」に同意しました。この出来事で、大法弟子の普段の言行がとても重要であることを知りました。常人は多くの場合うわべだけを見るのであり、あの日もし我慢できずに言い合ってしまったならば、その同僚に真相を伝える機会は失われていたかもしれません。大法弟子の責任は重大ですから、自分の良くない言動で衆生が救われる機会を自ら断ってはいけないのです。
昨年の11月、業務の要求のため、部署の責任者が別の街に私を派遣しました。私は快く引き受けました。というのも、その時の考えは単純で「私のすべては師父が按排なさっており、永遠に素晴らしいものを師父は弟子に与えてくださっているので、師父が按排された場所ならどこへでも行き、行かなければならないその町には私が救わなければならない人が待っている」というものだったからでした。
その街に着いた後、まず行ったのは家を借りることでした。ある日、布団を買いに行き、ちょうど他の客がいなかったので店主に「三退」とは何か、なぜ「三退」しなければならないのか、を伝えると、喜んで三退に応じてくれました。布団を買い終わった後、タクシーに乗って借りた家に帰り、10分前後の時間の道のりを利用して運転手に真相を伝えると「三退」に同意してくれたのです。これは以前には思ったこともない出来事でした。歓喜心が生まれたせいか、続いて他の人たち2人に真相を伝え三退を勧めましたが、2人とも信じず、1人は態度が良くなく、もう1人は激しく罵りました。感情がコントロールできなくなり、大声で反駁し、結局バスを降りた時、運転手も脅迫めいた言葉を私に言いました。
月曜日になり、再びその街に派遣されました。新しく借りた家に住んでいた時、ある日の晩、寝ている時に突然、全身が動けなくなったように感じ、耳のそばでブーンという音が聞こえたので、必死に口元から声を出し「師父、助けてください! 師父、助けてください!」と叫びました。すると、数秒間の後、動けるようになりました。私の記憶の中では、このような出来事が現れたのは初めてでした。私はすぐに起きて正念を発して、その良くない生命を排除しました。その邪悪は大法弟子がここに来たのを見て集まり、私を妨害したのかもしれませんが、師父がいらっしゃるので少しも怖いと思わず、その邪悪たちこそ私を恐れており、なぜなら師父がここで人を救うように私を按排なさったからでした。邪悪は私が人を救うのを阻止しようとしたのですが、そんなことはとんでもないことでした!
いつも二つの街を往復しているので、出かける時はいつも、ほとんどタクシーか専用車に乗り、タクシーに乗る機会をつかんで運転手に真相を伝えました。、時には状態がよくない時もあり、そういう時は「今日は精神状態がよくないので真相を伝えるのはやめよう」と思いましたが、考えて見ると、もし真相を伝えなければ機縁を永遠に失ってしまうかもしれず、このように考えると、やはり真相を伝えることを選んだのでした。真相を伝えているとちょうどうまい具合に、数カ月という期間にタクシーに乗った回数は二百回近くになりますが、その時出会った運転手の多くが以前にまだ三退しておらず、これは真相を聞くべき縁のある人を師父が按排してくださった、ということでした。
ある運転手は続けて3回私を乗せたので、その運転者に対する印象はとても深いものでした。はじめは真相を伝えましたが聞こうとせず、タクシーを下りる時に真相定期刊行物を渡しましたが、受け取りませんでした。しばらくして、またその運転手のタクシーに乗り、角度を変えて真相を伝えようと思いました。なぜなら、その運転手は中国共産党に対してどうしようもないと感じており捨て鉢になっているタイプだと私は感じたのです。中国人が持つべき尊厳をその運転手に呼び戻すべきだと感じたので「中国は昔から神州と呼ばれており、中国の文化は神伝文化で、数千年来、中国人はずっと天地を敬い、神と佛を信じ、因果応報を信じてきました。中国人には神と佛との間に解くことのできない深い縁があり、中国の古人が伝えたのは仁義礼智信の五徳であり、かつての中国は礼儀を重んじる国であり、万国の王が朝見に来る場所だったのですが、いまの中国はどうしてここまでひどい結果になってしまったのでしょうか。中国人はどうしていたるところで歓迎されないのでしょうか。これは共産党が行ったことではありませんか。中国5千年の文化は共産党の数十年という期間に壊滅されてしまいました」と優しく言いました。すると、その運転手が真相を聞き入れたので、タクシーを下りる時に「前回は真相定期刊行物はいらないとおっしゃいましたが、今回はどうですか?」と言いました。すると、その運転手は「必要です。いります!」と言いました。
またしばらく経ち、3回目にその運転手のタクシーに乗った時、その運転手は髪を整えており、私は愛想よくあいさつしましたが、その運転手は私のことをほとんど覚えておらず「真相定期刊行物を読みましたか」と聞くと「何度かめくってみましたが、読む時間がありませんでした」と言ったので、大法が迫害されている真相を伝え、さらに、どうして「三退」する必要があるのかを伝えました。今回もその運転手は真相を聞き入り、最後に「三退します!」と言いました。その運転手がその言葉を言った時、その運転手が完全に奮い立ったのを感じました。二度と混乱した状態にならず、それは生命が真相を理解したからかもしれず、生命が正しく選んだあとの真心が現れていました! 私はその運転手の選択を本当にうれしく感じました!
結び
時間は本当に貴重で、師父が大きな慈悲を用いて延長なさった時間を、私たちは浪費することはできません。法を正すことが終わったら、私たちの修煉も終わり、しっかり行おうと思ってもその機会はなくなってしまいます。師父は「直接わたしの説法を聞き、功法伝授を受けられる人は、本当に……今のこの時間が最も喜ばしい時だったと、将来きっと分かることでしょう」[1]と説かれました。私たちは現在、師父の説法を聞き、功法伝授を受けて、師父が法を正す時期を共にしており、師父が法を正すお手伝いをしているので、この迫害がどんなに残酷であろうと、大法弟子は歩んできました。旧勢力は従来から主導権を握っておらず、なぜなら、師父がすべてをコントロールなさっているからです!
すべての大法弟子がこの残りわずかな時間を大切にし、精進している同修は引き続き精進し、意気消沈している同修は二度と意気消沈してはならず、みなが師父について家に戻ることを希望します。なぜなら、師父は私たちを誰一人として放棄しようとなさっていないからです!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
(明慧ネット第13回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)