内に向けて探してから、衆生も変わった
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 【明慧日本2015年12月8日】師尊は『精進要旨二』「理性」の中でこうおっしゃっています。「理智をもって法を実証し、智慧をもって真相をはっきりと伝え、慈悲をもって法を広めて世人を救い済度する」

 大法の真相を伝えてからの10数年来、私はさまざまな衆生に出会いました。興味を持って聞いてくれる人、聞こうとしない人、無視する人、仏教徒、そして仕事を探してほしいと頼んでくる人などがいました。真相を伝える過程は心性を高める過程でもあることをつくづく思いました。

 ある日、服を買いにある小さな服屋さんに入りました。店員の親切な対応を見て「この女性従業員は本当に優しい。必ず彼女を救おう」と思いました。別の日に、彼女が1人で店にいるのを見て、私は近寄って声を掛けました。服を見ながら、私は「この店の服の生地は本当に良いですね。デザインもいいし、価額も手ごろです」と言いました。彼女は喜んで「全部は輸入してきた生地です」と答えました。

 私は本題に入り、「もし『法輪大法は素晴らしい!』と覚えれば、商売はもっと繁盛しますよ」と言いました。続けて大法の真相を伝えようとしたそのとき、彼女は態度を一変し、大声で「私は今まであなたに良い印象を持っていました。しかし、法輪功の事を言うつもりならやめて下さい。あなたと同年齢の人が、人の後を必死に追いかけて資料を渡そうとしたのを香港で見ましたよ」と言いました。私は「あなたは法輪功の事を正く認識していないからそう思いますが、法輪功は佛法です。私達に良い人になるよう教えられています」と言いました。彼女は続きを聞こうとせず「もういいから、ここで言わないで下さい。聞きたくはありません」と言いながら、私を店外へ押し出しました。

 予想もしなかった事が起きたので、「この人はもう救われようがないんだわ。香港で大法の真相に触れる多くのチャンスがあったにもかかわらず、彼女はいまだに考えを変えていない。私にはこれ以上何ができるの? 彼女自身が聞こうとしないのだから、私も成す術がない」と思って、諦めることにしました。その後の学法の中で、師父のある説法がずっと頭の中で響いていました。「大法弟子は既に衆生が救われる唯一の希望となりました」(『精進要旨三』「正念」)私は「そうだわ。あれほど良い人が救わず、淘汰されればどれだけ悔しいことになるだろう」と思いました。

 内に向けて探し、真相を伝える前に彼女を妨害する一切の悪い要素を排除せず、「彼女は良い人だからきっと真相を聞いてくれる」と軽々しく思ったため、こういう結果を招いてしまいました。私は正念を強め、彼女を救おうとする心を持ち直しました。次にその店を尋ねた際、私は急いで店に入らず、外で発正念をしました。彼女が先に私に気づいて「お入りください」と言ってくれました。今度は彼女が注意深く私の伝えた真相を聞き、三退もしました。

 三退の手続きをきちんと行ってから私は再びその店を尋ねました。私は「三退の手続きをしました。『法輪大法は素晴らしい!』と覚えて下さいね」と言いました。彼女は微笑んで「ちゃんと法輪大法を心に留めました」と言いました。私は彼女が救われたことに喜びを感じました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/30/319792.html)
 
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