相手の気持ちを考慮し迫害の真相を伝える
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文/中国の大法弟子 浄真

 【明慧日本2016年1月9日】法を正すことは益々終わりに近づき、大法弟子は各自の能力と環境の下で、さらに多くの世人を救い、未来に向かって行けるように、全力で法輪功への迫害の真相を伝えて、法を実証しています。同修の真相を伝え、法を実証する方法について、私の思いを述べます。

 私たちが真相を伝える目的は、人々に法輪功への迫害の真相をを知って理解してもらい、中国共産党による虚言、でたらめな誹謗中傷を取り除き、世の人々が法輪功について正しく認識できるようにするためです。ですので、私たちは迫害の真相を伝え、法を実証する過程の中で、衆生の立場に立って物事を考えなければなりません。私たちは事を進めるとき、言葉を発するときに(真相を伝えることも含め)、相手の心や、精神上に与える影響も考慮しなければなりません。真相を知ってもらうために、相手の状況も考えずに、自分たちが認識していることを一方的に話してはなりません。なぜならば、一方的に強引に事を進めていけば、一部の人は救われる機会を失ってしまう可能があるだけでなく、対立する結果を招くかもしれないからです。私たちのやり方が相手に与えた衝撃を省(かえり)みず、この人はこうだったから仕方ない、あの人はああだったから仕方ない等の言い訳を作って、責任を逃れようとしてはなりません。何故なら、相手の気持ちは、直接相手が救われるかどうかの決め手となる可能性が大きいからです。ですので、真相を伝えるやり方はとても重要で、且つ肝心なのです。

 同修の皆さん、思い出してみてください、師父が私たちに与えられたご加護はどれほど緻密(訳注:ちみつとは、細かいところまで配慮の行き届いていること)なものでしょうか。また、師父はどれほど親身になられて、私たちのことを考えて下さっているのでしょうか。私たちも師父のなされていることをお手本にし、師父が私たちを絶え間なく見守り続けられてきたように、衆生を私たちが救わなければならない生命として大切にすべきです。これこそ、私たち大法弟子が努力してやり遂げなければならないことであり、こうすることで初めて法を良く実証することができ、法を正す師のお手伝いに力を発揮することができると思います。

 具体的な話をしてみたいと思います。今、都会の住宅街はほぼ団地となっており、同修は団地の電信柱や、街灯電柱にステッカー、シールのポスターや印刷物をベタベタ張り、ペンキで真相のスローガンを書くことで、人々に真相を知ってもらうのですが、しかし、団地の管理会社は団地の環境を清潔に保つことが仕事なのです。印刷物をベタベタ張り付ければ、それを目にした管理会社の清掃スタッフはどうすればよいと思いますか? 管理会社の上層部から、一番末端の人まで全員が真相を理解し、私たちのやり方を認めていれば、話は別ですが、真相を知らなければ、私達のやり方は清掃スタッフにとって、配慮に欠けているやり方ではないでしょうか。月日が経つうちに、彼らの反感を買うことになるのではないでしょうか。私たちのやり方で彼らの仕事に支障をきたすことになり、もしかしたら、法輪功に対して反感を持つようになるかもしれません。この角度から考えれば、私たちは彼らを救うことができたのでしょうか? 自分の目的を達成するために、彼らの気持ちを無視していないでしょうか? 衆生を平等に扱い、一部の人のために、他の人たちを犠牲にすることはいけません。生命の生死を考慮せずに、自分の目的さえ達すれば良いというやり方は、大法弟子のやり方ではありません。この類の問題について、各方面からあらゆる衆生を考慮することは、慈悲なのです。

 団地の管理会社に真相を伝え、真相を理解してもらったうえで、私たちのやり方に賛同してもらうのも一つの方法だと思います。それに、私たちのポスター作りももっと上質なものを目指し、外観をもっと美しくし、貼り方一つにしても、人から見て見苦しくない方が好ましいと思います。そうすればさらに良くなるのではないでしょうか。

 もちろん、ほかの面もたくさんのことがありますが、私は一つの例を挙げただけです。私たちはより良く行い、師父の要求に近づき、もっと成熟し、法輪功に反感を抱く人をもっともっと減らさなければなりません。何もかも同じやり方ではいけません。前へ進まずに、向上せず、いつも同じやり方をし、同じ心性の位置にいてはいけません。今日のやり方が次の学法、実修の昇華に繋(つな)がるように、毎日法を学び、新しい理解や、収穫が得られてから、昇華したレベルに見合ったやり方を新たに見つけて、日々より良くしてください。

 この問題に気づいてからしばらく経ちましたが、今日師父の評注『救人还叫人烦感』「人を救うどころか却って反感を抱かれる」を読み、これを避けるために、今まで気にかかっていたことを書き出して、同修の皆さんと分かち合いたいのです。そして、同修の皆さんの参考になれば幸いです。

 次元に限りがございますので、不適切なところがあれば、慈悲なるご叱正をお願いします。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/12/31/321464.html)
 
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