米国議会人権調査報告書、「中共の法輪功に対する迫害に関心を」
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 明慧日本2016年10月13日】米国議会の中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)は10月6日、「2016年中国の人権と法治状況に関する調査報告書」を発表した。報告の中で、「中共は継続的に法輪功を迫害しており、暴力をもって法輪功学習者に修煉の放棄を強要し、法輪功学習者や良心の受刑者の臓器を継続的に摘出している」 「中共は人民の言論の自由、集会の自由、信仰の自由をさらに制限し、継続的にネットやマスコミをコントロールしている」と指摘した。

 中国共産党(以下・中共)は継続的に法輪功を迫害している

 報告書が注目したのは、中共は1999年から継続的に法輪功への迫害であるデマや捏造、監視、嫌がらせ、任意に拘留、虐待、不法な裁判を行っているが、これらは政府高官の指揮の下で行われ、各省並びに地方の迫害の実行機関である「610弁公室」を監督している。

 前年度と同様、当局は法輪功学習者に対して信仰の放棄を継続的に強要している。この目的を達成するために、刑務所、法制教育センター、および強制麻薬更生施設などで、極端に肉体と精神への苦痛を与えている。人権組織と法輪功学習者が記録している内容は電撃、睡眠の剥奪、食事を与えない、灌食、不明瞭な薬物の注射、殴打、性的虐待、並びに強制的に精神病院への送致などである。

 明慧ネットが発表した2016年の人権報告によると、迫害当初の法輪功学習者に対する強制連行、家財の没収、嫌がらせなどは延べ2万人以上に上った。英文明慧ネットが収集した資料では、2015年11月から2016年4月までに、158人のうち9割以上は取り調べを受けないまま不当に刑罰を下された。

 英文明慧ネットの報道によると、法輪功学習者の張秀麗さんは迫害されて記憶喪失になり、殴打で腕を折られた。明徳さんは中共の隠匿された犯罪の巣窟を暴露した。公安が経営する安康病院では絶えず法輪功学習者に対して精神や肉体に対して凶暴な虐待を行っているという。

 中共は闇の刑務所に法輪功学習者を拘禁している

 中共の地方政府は闇の刑務所を使い、法輪功学習者を拘禁して、信仰を放棄するよう強要して迫害している。例えば、2015年10月、黒竜江省ジャムス市建三江地方政府当局は、報道ではすでに閉鎖された法律教育センターを利用して、農場で働く農夫1人、法輪功学習者3人を拘禁し、迫害を続けている。

 報告書では、闇刑務所は(中国)大陸では非常に盛んで依然として存在しており、名前を変えただけで、形式だけが変わり内容は変わらないと記載している。,

 中共は法輪功学習から臓器を摘出している

 米国上院及び欧州議会は、中国での大量の臓器移植手術は良心の受刑者や、法輪功学習者の臓器が使われており、中国政府に対して即時停止を求める決議をした。

 米国上院は2016年に343号決議案を通過させた。この決議案では、中国において自らの意思でなく、系統的に良心の受刑者から臓器を強奪しており、大量の法輪功学習者、その他の宗教及び少数民族の生体からの臓器摘出が報告され、関心を寄せていると表明した。米国の臓器移植雑誌は2016年8月13日に、「中国の臓器移植医学」と題して中国の臓器移植の現状を報道した。文章の中で筆者は、米国上院の決議で明らかになった中共による臓器強奪について関心を寄せており、これらの行為を停止した明らかな証拠は出ていないと表明している。

 2016年8月の国際臓器移植学会の開幕前に、臓器の供給源の問題について憂慮していた会議の組織者である臓器移植学会は、中国が提出した28例の臨床臓器移植の論文の受け取りを拒否した。

 米議会及び行政当局の中国担当委員会のスミス議員は、「報告書によれば、拘禁された法輪功学習者、およびその他の拘禁者は臓器強奪の被害者だ!」と話す。

 王治文さんに関心を

 報告書によれば、2016年8月6日広東省税関は公安部の指示により、王治文さんのパスポートを取り上げ、王さんの米国への旅行を禁止した。

 1999年に北京の法輪功学習者が陳情したのち、王治文さんが逮捕され、15年の服役刑を受け、2014年10月に解放された。王さんは解放された後も、絶えず尾行されていた。

 中共は法輪功学習者の弁護を引き受けた弁護士を妨害

 報告書によると、中共の官員らは迫害の初期に法輪功学習者の弁護を引き受けた高智晟弁護士に対して依然として同氏が必要とする医療を受けることを禁止している。

 2006年、中共は国家の顛覆を扇動したという罪で高弁護士を3年の実刑、執行猶予5年の刑に処した。この期間中の報道によると、中共は高氏に対して嫌がらせや苦痛を与え続けた。北京のある裁判所は2011年12月執行猶予の取り消しの判決を下し、高氏に実刑を命じた。収容された後、独房に閉じ込められ、少量の食事しか与えられず、殴打や高圧スタンガンで電撃されていた。

 今年度の中国の人権報告書の中で、中国の裁判所や公安局は、法輪功の案件を執行する過程において多くの暴力を施行したと指摘した。

 弁護士は通常法輪功学習者に対して法律上の充分な弁護ができない。中共は弁護士と当事者の面会を阻む一方、開廷の審査に対する通知が不十分で、法廷での弁護時間や機会を十分に与えず、家族に対して圧力を加え、弁護士への依頼を解除させている。

 報道によると、東南大学法学部教授の張賛寧氏は2015年11月、法輪功学習者の呉紅衛さんの弁護を引き受けたが、公安安全部は張教授に対して嫌がらせや脅迫を行った。

 それでも張教授は法廷で法輪功学習者を弁護したため、司法部は氏を調査した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/10/8/336037.html )
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/10/9/159467.html)
 
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