【明慧2012年10月20日】米国議会及び行政当局中国委員会(Congressional Executive Commission On China)は10月10日、2012年度報告を発表した。報告書には「中共による法輪功への迫害は今なお継続中である」こと、つまり中共(中国共産党)が広範囲かつ大規模、計画的に暴力手段を用いて法輪功修煉者の信仰を強制的に放棄させようとし続けてきたことが記述されている。また報告書では、生きている法輪功修煉者から臓器を摘出するという中共の犯行についての告発が相次いでおり、軍事病院が不法な臓器移植に参与している疑いがあると示した。
報告書には下記の内容が記述されている。
法輪功の真相を報道する専門サイトの情報によると、1999年から2012年6月まで、迫害されて死亡した法輪功修煉者の人数は3533人にも上った。また法輪大法情報センターの情報によると、2011年の1年間で55人以上の法輪功修煉者が迫害されて死亡した。
アムネスティ・インターナショナルが2012年度の報告で、「中共による迫害」について「精神と肉体に拷問を加えることによって強制的に法輪功修煉者に信仰を放棄させようとしている」という表現を使用した。
新唐人テレビは2012年1月、「人権機関が数十名の法輪功修煉者が拷問によって死亡した案例を把握している」と報道した。
去年、中共の公式サイトは、地方官僚に提供している育成と研修資料の中で、“戦闘”、“闘争”と“進撃”などの単語を使用し、法輪功迫害運動の本質をはっきりと示した。中共とその政権は、今なお法輪功への迫害を政策として「優先」していることが分かる。
*法輪功修煉者から臓器が強制的に摘出されたという報告が相次いでいる
2012年3月22日、中共衛生部の高級官僚は「3~5年以内に中国での死刑囚の臓器使用を停止する」と宣言した。中国での移植用の臓器ドナーはずっと、死刑囚が主要な出どころであると考えられてきた。
この宣言の以前から、中共は既に臓器移植の規範強化に着手していた。中国政府は2009年に公式の全国臓器ドナー提供データベースを設立し、2011年に初めて臓器売買を犯罪行為と定めた。にもかかわらず近年、(中国国内で起きている)不法な臓器移植の報告と法輪功修煉者に対する強制的な臓器狩りの告発が相次いでいる。
*中共による不法な臓器移植を禁じることは難しく、軍事病院が生体臓器狩りに関与している可能性が高い
世界保健機関(WTO)の専門家ルシ・ノエル博士は、2012年5月に発表した報告において「商業的な臓器移植は法律上禁じられているが、しかし中国では(法律が)執行されることは極めて難しい。過去2、3年間に、このような不法な臓器移植が復活している」と記述し、同時に中共の軍事病院が不法な移植手術に直接関与している疑いがあると指摘した。
*「610弁公室」は中共による法輪功迫害の専門機関
2011年、中共政権と「610弁公室」(1999年6月に法輪功を消滅する目的で設立された、いかなる法律に制約されない中共公安部門)は、現在も法輪功修煉者に対して強制的に信仰を放棄させようとして、迫害を続けている。
法輪功修煉者を精神病院に連行し、強制的な薬物注射と薬物の服用、電気スタンガン、殴打及びその他の暴行手段を用いて法輪功修煉者に残虐な迫害を加え続けている。
2012年6月18日、台湾の修煉者・鐘鼎邦さんは、中国江西省に親族訪問に行った帰りに拘束され54日間にわたって監禁された。鐘鼎邦さんは次のように陳述した。「部屋の中で中共安全部関係者による24時間の密接監視が行われた。長時間、不当に拷問されている間、弁護士に相談するなどの正当な権利は全て剥奪された」