【明慧日本2012年9月26日】
背景紹介
2006年3月初め、海外メディアは、中共が新陽市の蘇家屯を含む、少なくとも36箇所の強制収容所で、法輪功修煉者からの臓器摘出、販売、さらに証拠を消すために死体を焼却するなどの犯罪行為を行ったことを報道した。全世界から集まった弁護士、医学専門家とメディアの調査結果によると、生体臓器狩りの供給源は主に、拘禁されている法輪功修煉者であることが判明した。また、2000年から2005年までの6年間、中国で起こった提供元が不明な移植手術は41500件を超えた。中共が国家の力を利用して、罪のない人の臓器を強制的に摘出するという残虐な行為を行なっていることは、近年国際社会で注目されている。
2006年から、カナダの著名人権弁護士デイビッド・マタス氏と、カナダ前国会議員でアジア太平洋地区事務局前局長デイビッド・キルガー氏は、臓器狩りについてさらに詳細な調査を行い、大量かつ信頼できる資料と謹厳な論証により、中国で行われている大量の臓器移植手術は、大規模な生体臓器供給源があってこそ行えるという結論に達した。2009年11月、マタス氏とキルガー氏は、数年間の調査報告を整理し、『血まみれの臓器狩り』という本を出版した。
2011年11月8日、著名国際人権家であり、国連反拷問前特派員のマンフレッド・ノワック教授は台湾大学で、中国で法輪功修煉者が生きたまま臓器を摘出される調査報告に関して、人権弁護士たちの質問に回答した。「これは信頼できる案件です。謹厳な調査と論証、特に数値分析の結果により、法輪功修煉者が中共に迫害されるようになってから、中国では臓器移植手術が著しく増えました。さらに、ほとんどの臓器源が不明なのです」
これらの確実な証拠に基づき、2006年8月から、ノワック教授と国連「宗教と信仰の自由」の特派員アスマ・ジャハーンギール氏は、「反拷問委員会」へ、法輪功修煉者が生きたまま臓器を摘出されてることを数回証言した。結局2008年11月21日、国連は中共に対して、ただちに独立調査団を組織し、法輪功修煉者が拷問を受けて虐待され、臓器を摘出されていることの調査を行い、迫害の責任者に法律による制裁を与えるよう求めた。
2012年2月、中共の前重慶市委書記・薄煕来氏の信任が厚かった前重慶市公安局局長・王立軍氏は、アメリカ合衆国駐成都総領事館に駆け込み、庇護を求めた。王氏が米国政府へ提供した機密資料の中には、中共が法輪功修煉者の臓器を摘出している証拠が含まれていた。この事件により中共が隠蔽していた、薄煕来、周永康及び江沢民氏集団が政治、法曹、軍隊および医療組織を利用して、法輪功修煉者を対象とする臓器狩り、臓器売買などの犯罪行為を行なっていたことが、世界中に注目された。
2012年5月24日、米国国務省は2011年度の人権状況報告書を発表し、中国に関する部分で臓器移植に言及した。米国政府の公式報告の中で臓器狩り問題が言及されたことは初めてで、「中共が法輪功修煉者の臓器を摘出している」問題は、全世界でさらに注目されるようになった。そして多くのメディアと人権団体も、法輪功修煉者が臓器を摘出されていることを報道するようになった。2012年7月、全世界で法輪功修煉者は迫害反対13周年の集会を行ったが、多くの米国議員と非政府組織の代表は、公開集会で法輪功修煉者からの臓器摘出を調査するよう呼びかけた。
2012年9月12日、米国会は「中共の宗教信仰者と政見異見者に対する臓器狩り」という公聴会を開いた。この公聴会を主宰した米国下院外交事務委員会監督、調査チームのリーダーであるダナ・ローラバッカー氏は、生体臓器狩りは『悪魔の行為』であり、信仰、または政見が異なるという理由で監禁されている人の器官を盗み取ることは反人類の深刻な犯罪であり、私達は必ず最大の努力を尽くして、このような犯罪に参与した人を全員、法に照らして制裁しなければならないと表した。
「地球上において未曾有の邪悪」とデイビッド・マタス弁護士が言ったように、中共による法輪功修煉者への臓器狩りは、人心と良知が消失した行為である。また、米ニュージャージー州の下院議員スミス氏は、「生体臓器狩りという犯罪行為は、英語という言語に挑戦しています。なぜなら、残酷という言葉を使ってもこの行為の残酷さを表現でないからです」と表した。臓器狩りの真相を理解した人たちはみな、中共の残酷な行為を強く非難している。
(完)