明慧報告|9~10月 258人の法輪功学習者が不当判決(写真)
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 【明慧日本2016年12月28日】中国共産党の法輪功への迫害政策が継続しており、今年の9~10月の間に、真・善・忍を信条とする258人の法輪功学習者に対して不当な判決が下された。

 概要

 明慧ネットの報道によると、今年9~10月にかけて258人の法輪功学習者が判決を受けた。明慧ネットの統計によると、今年1月~10月までに判決を受けた学習者は累計961人である。以下の統計図から分かるように、中国共産党は法律を利用して学習者を迫害しており、その数は上昇を続けている。1月~2月の間に112人が判決を下され、9月~10月にかけては、258人もの学習者が判決を下された。

2016年1~10月明慧网报道961名法轮功学员被中共非法判刑

2016年1~10月、計961人の法輪功学習者が判決を受けた

 [注]:中国共産党が法輪功学習者を拘束し、裁判を経て判決を下すまでの過程は、常に厳密な情報封鎖のもとで行われている。中国国内の学習者は、様々な危険を伴いながら情報の収集、事実の照合を行い、さらにネット封鎖を突破して情報を明慧ネットに送信しているため、判決が下された時期などに、一定の相違がある可能性がある。本文は明慧ネットの報道から統計している。

 年齢層から見ると、判決を受けた学習者の最年少者は、広西省の劉心願さん(28)で、最年長者は雲南省の李培高さん(80)である。

 27の省、自治区、直轄市の学習者が判決を受けた。その内、判決を受けた人数の最も多い省は、山東省44人、遼寧省36人、黒龍江省20人で、強制的に科せられた刑期は6カ月から10年である。

2016年9~10月明慧网报道法轮功学员被中共非法判刑人数按地区分布

2016年9~10月の間、判決を受けた法輪功学習者の人数地域別分類表 

910月、中国共産党の裁判所が判決を下した順位表

区域

判刑人数

順位

区域

判刑人数

順位

山東

44

1

貴州

6

9

遼寧

36

2

安徽

6

9

黑龍江

20

3

湖南

5

10

広東

16

4

云南

5

10

吉林

12

5

内蒙古

5

10

河南

12

5

重慶

4

11

江蘇

12

5

浙江

4

11

四川

12

5

山西

4

11

湖北

10

6

広西

3

12

上海

9

7

新疆

3

12

北京

7

8

福建

2

13

天津

6

9

陝西

2

13

河北

6

9

寧夏

1

14

江西

6

9

 

 

 

合計

 

 

 

258人

 

 中国共産党は迫害の事実を極力隠蔽し、ネットを封鎖しているため、以上の数字は全体の一部である。

 一、善良な人が判決を下される

 判決を受けた法輪功学習者は、すべて真・善・忍に基づいて良い人になるように努力している善良な人々であり、中にはエンジニアや教師など、社会のエリートも多くいる。

 周向陽夫婦の弁護士「法律と正義、真・善・忍の普遍的な価値を守るために弁護する」

天津市工程师周向阳、李珊珊夫妇

天津市のエンジニア・周向陽さん、李珊珊さん夫妻 

 明慧ネット2016年9月29日の報道によると「法律と正義、真・善・忍の普遍的価値を守るために弁護する」というタイトルの弁護文が、ネット上で大きな反響を反響を呼んだという。9月13日、天津市東麗裁判所は法輪功学習者・周向陽さん、李珊珊さん夫妻に対して裁判を行った。当日、裁判所では厳重な警備体制が敷かれ、100人以上の警官と私服警官が出動し、数メートルごとに配置され、周囲をパトロールしていた。裁判所の外には少なくとも10台のパトカーと特別警察車両が配置された。周さんはかつて9年の冤罪を着せられ、刑務所で残虐な拷問・迫害を受けたことがある。李さんは夫を救出する過程で、3年余りの労働教養を2度も強いられた。

 余文生氏、張贊寧氏、常伯陽氏、張科科氏ら4人の弁護士が弁護を行った。弁護士は「真・善・忍を遵守することは、国と社会に対して百利あって一害なしです。中国共産党の法輪功への迫害は違法であり、すでに反人類の罪を構成した」と述べた。

 また「法律の看板を掲げて法輪功を迫害することは、実際には犯罪を犯しているのです。法律を利用しているが、法律に基づいておらず、江沢民個人の命令に従っているのです」と指摘した。

 弁護文の中には、このように書かれていた。「実践の中で、私達の身の周りや、世界の多くの地区の法輪功学習者は、中傷され弾圧されている17年の歳月の中で、暴力による報復をせず、不公平な迫害に遭ったという理由で、暴力や不法な手段で無実を訴えたことが一切ありません。これはまさに自分を犠牲にして世の人々を救う精神であり、大慈大悲の心持ちではありませんか?  法輪功学習者が示した境地はすでに、中華文明の復興、道徳回復の希望と見なされています。真・善・忍に対する弾圧は、自分の良知を無視し、人類の普遍的な価値を破壊していることであり、即ち道徳を破壊し、未来を失い、希望を壊滅させることです!」

 10月12日、周さんと李さん夫妻は、それぞれ同裁判所から電話を受け、周さんに7年、李さんに6年の判決が下された。現在、周さんの家族は上訴している。

 二、違法な司法手続き 弁護士の弁護と傍聴者を阻止

 中国共産党が法輪功学習者に下した判決はすべて違法で、完全に政法委や610弁公室の命令に従ったものである。一連の迫害の中で、公安・検察・裁判所の法律部門の職員は裏で手を回し、手を尽くして弁護士と当事者および親族の弁護を阻止してきた。法廷では形式的な裁判を行い、証拠を捏造し、拷問で自白を強要した。甚だしきは弁護士を殴る、家族と弁護士に通知せず秘密裁判を行うなどの方法がよく使われている。

 政法委の命令に従う司法官

 河南省平頂山市葉県裁判所は、今年7月28日、法輪功学習者・趙麗亜さん、孫春花さんに対して裁判を行った。趙さんの弁護士は無罪を主張した。9月7日、同裁判所は趙さんに対して懲役4年の判決を下した。弁護士が「根拠は何ですか?」と聞いたところ、司法官は「自分は権限がない、政法委の命令だ」と答えた。

 弁護士を殴打

 10月11日、河北省邯鄲(かんたん)市肥郷区裁判所は、6人の法輪功学習者・栗従春さん、李明涛さん、申有亮さん、王英茹さん、万梅花さん、羅金玉さんに対して裁判を行った。裁判の時、執行者達は裁判所の外で民衆を連行し、法廷内で弁護士を妨害し、当事者の陳述を許さなかった。代理の弁護士は法廷で司法警察に殴打された。弁護士を殴る事件は今回だけではなく、全国の各地で見られる。

 弁護士が法廷への入廷を遮られる

 9月20日午前、四川省瀘州(ろしゅう)市江陽区裁判所は、瀘州納シ留置場で法輪功学習者・羅水珍さんに対して不当な裁判を行った。羅さんの弁護士は、通知書の通り早めに瀘州中級裁判所に到着した。しかし、場所が留置場に変更されたと聞き、すぐ数十キロ離れた留置場へ駆けつけた。到着すると、今度は法廷の外で遮られ、弁護士がいない裁判は、30分も経たないうちに終了した。

 検察官が弁護士と当事者の面会を阻止

 9月29日、天津市武清裁判所は、法輪功学習者・高志勇さんに対して懲役4年6カ月の判決を下した。4月と5月に弁護士は二度、留置場に行って高さんとの面会を求めたが、留置場と駐在の検察官は「高志勇さんは面会したくない」と偽り、面会を阻止した。

 5月20日午前、同裁判所で裁判が行われた際、弁護士は法輪功を学ぶことに罪はなく、江沢民を告訴することは国民の権利であると多くの角度から論述した。

 弁護士は高さんに「私は二度留置場に面会に行きましたが、なぜ面会してくれなかったのですか?  家族もとても心配していますよ」と聞くと、高さんは「面会に来たとを知りませんでした」と答えた。また高さんは今回の裁判のことも知らされず、突然車に乗せられた後、ようやく法廷に行くことが分かったという。

 吉林省の政法委と610弁公室「北京の弁護士の介入を禁止する」

 9月21日午前、敦化(とんか)市裁判所は、延吉竜景裁判所で法輪功学習者・鄧麗娟さんに対して裁判を行った。鄧さんが「私の弁護士は来ましたか?」と聞いたところ、司法官は「弁護士には弁護させないことにした」と答えた。

 家族が敦化市610弁公室を訪ねたところ、対応した人は「これは吉林省政法委610弁公室の決定だ。北京の弁護士の介入を許さない」と話した。鄧さんは1年近く拘禁され、警官による拷問、睡眠の禁止、トラの椅子という拷問器具に縛り付けられる、冷たい水をかけられる、髪の毛を引っ張られる等の迫害に遭った。

 9月19日午後、吉林市豊満区裁判所は、弁護士と家族に通知しないまま、劉聖操さんに対して懲役5~7年の判決を下そうとした。劉さんは「私には弁護士がいて、すべての罪名は事実ではありません」と抗議した。

劉聖操さん

 30分の裁判が終了した後、陪審員達はひそひそと「弁護士がいるのに、なぜ知らせなかったのか?」と話した。すると司法官は「北京の弁護士には通知が禁止されている」と平然と答えた。

 23日、北京の弁護士が、留置場で劉さんと面会すると、すで裁判が終わっていることを知らされた。期間中、豊満検察院は嘘をつき、弁護士の調査を阻止し、公安局は証拠を捏造した。

 いかなる手続きも行わない

 明慧ネットの2016年9月13日の報道によると湖北省襄陽市の胡高華さんは、今年4月14日に連行され、いかなる手続きも行われないまま、懲役3年の判決を下された。現在、胡さんはすでに武漢市女子刑務所に送られたという。

 司法官「わざと知られないようにした」

 9月8日の明慧ネットの報道によると、山東省高密市の法輪功学習者・徐孝蘭さんは懲役1年6カ月の判決、李淑梅さんは懲役2年、張秀花さんは懲役1年6カ月、単紀花さんは懲役3年の判決を下された。現在、4人はすでに済南女子刑務所に拘禁された。

 高密市610弁公室と高密市裁判所は協力して、当事者の家族に通知せず、非公開で裁判を行った。単さんと張さんの家族が弁護士に依頼した時、裁判所は「すでに裁判は終わった」と回答し、弁護士の介入を阻止した。家族は副裁判長に「どうして私達に知らせず秘密裁判を行ったのですか」と聞くと、副裁判長は「わざとお前達に知られないようにしたのだ」と言った。

 弁護士に通知せず判決

 山東省イ坊市イ城区裁判所は、9月6日、弁護士に通知せず、法輪功学習者・孫建春さん、李祖平さん、霰春偉さんに対して判決を下した。孫さんと霰さんは懲役4年、李さんは懲役3年6カ月の判決を下された。3人は上訴した。

 淮南市の公安「身代金15万元を支払わなければ懲役5年」

 安徽省淮南市の法輪功学習者・趙淑女さんは、懲役5年の判決を下され、淮南市に拘禁された。淮南市公安局は趙さんの息子に「必ず15万元の身代金を渡さなければならず、そうでなければ釈放できない。5年間拘禁する」と言った。趙さんの息子は弁護士を探している。

 裁判所「余武平はすでに成人だから、家族に知らせる必要がない」

 江西省宜春市の法輪功学習者・余武平さんは、8月10日、同市袁州区裁判所に3年の判決を下された。裁判の時、家族には知らされなかった。家族が裁判所を訪ねた際、裁判所は「余武平さんはすでに成人だから、家族に知らせる必要がない」と言った。

 河北省唐山市の法輪功学習者・頼志強さんは、3月31日、唐山第1留置場に拘禁された。9月末、家族に知らされず、7年の不当な判決を下された。10月17日、頼さんは河北刑務所の管理局冀東支局第4刑務所に送られた。

 三、公安部門は84万9400元をゆすり取った

 江沢民の法輪功に対する迫害政策は「名誉を貶め、経済を断ち切り、肉体を消滅させる」である。法輪功学習者を連行し、判決を下す中で、警官は公然と金銭を略奪し、法廷では判決と罰金を併用して、重刑を下すと同時に財産を奪い取っている。

 明慧ネットが公表した情報を統計すると、9~10月に判決を受けた258人の内、46人が金銭をゆすり取られ、その総額は84万9400元(約1440万円)に上る。41人は法廷で罰金の形で、5人は警官から直接金銭をゆすり取られた。中国共産党が情報を封鎖しているため、このデータは不完全な統計である。

9~10月、中国共産党の法廷(警官)がゆすりとった金銭に関する統計表

名前 

省 

市 

裁判所罰金 

名前 

省 

市 

裁判所罰金 

孫作偉

遼寧

沈陽

20000

練光珠

広東

蕉嶺

10000

李志強

遼寧

沈陽

10000

麦治中

広東

茂名

20000

孫秀娟

遼寧

沈陽

10000

広東

茂名

15000

婁阿梅

遼寧

沈陽

20000

謝亦蘭

広東

茂名

10000

李英

遼寧

大連

5000

李素明

広東

茂名

5000

李浩遠

遼寧

大連

5000

何祖彬

重慶

 

5000

遼寧

鉄嶺

警察勒索3000

金雨

重慶

 

2000

谢建平

遼寧

朝阳

20000

朱勇

重慶

 

2000

董桂霞

遼寧

葫芦島

5000

梁翠荣

黒龍江

伊春

10000

李玉杰

遼寧

葫芦島

5000

趙海軍

黒龍江

哈尔滨

10000

宇美容

山東

済寧

20000

黒龍江

佳木斯

20000

山東

済寧

30000

李玉蘭

黒龍江

佳木斯

20000

黄玉萍

 

山東

 

德州

 

国保警察偷走人民币

15000

邊平鴿

山西

太原

10000

山東

濰坊

5000

任小青

山西

太原

5000

山東

濰坊

5000

呉素美

浙江

臨海

8000

李紀凰

山東

淄博

25000

吴素月

浙江

臨海

5000

張巧蘭

山東

済寧

14400

鞠在平

新疆

石河子

20000

劉永军

江東

淮安

5000

高燕

新疆

石河子

20000

丁百靈

江東

淮安

3000

柴君侠

河北

唐山

5000

江東

南京

30000

胡玉根

四川

眉山

5000

江東

南京

20000

楊道文

湖南

岳阳

3000

潘筱琴

江東

南京

20000

陝富榮

湖北

老河口

警察走20000

徐瑞萍

広東

掲陽

警察走現金30多万

劉翠芬

北京

 

4000

江蘇

南京

10000

湖北

武漢

警察

10000

合計

裁判所不当罰金:501400元;警察奪った現金:348000 元;合計:849400元

 注:現金は最小の数字で計算。

 例えば:黒龍江省佳木斯(ジャムス)市の楊暁剛さんは、明慧ネットに悪人が行った悪事を投稿したため報復を受けた。9月1日、楊さん夫妻は判決通知を受け取った。夫婦2人とも懲役4年の判決を言い渡され、1人あたり2万元、総計4万元(約67万8000円)の罰金を科せられた。開廷した場所は佳木斯留置場で、責任部門は佳木斯市向陽区裁判所である。

 広東省掲東県の法輪功学習者・徐瑞萍さんの家族は9月21日、弁護士から情報を得て、徐さんが懲役10年の不当な判決を下されたことを知った。今年2月25日、掲陽市610弁公室と掲東派出所の警官など50~60人が、徐さん夫妻と他の学習者20数人を連行した。警官は徐さんの家の私物と現金30数万元(約593万円)を奪い去った。

 10月25日午後、山東省済寧市の法輪功学習者・楊暁琴さんは、済寧任城区裁判所に懲役7年の判決を下され、3万元(約50万8000円)の支払いを命じられた。楊さんは「あなた達は国民の司法官ではありません」とその場で抗議し、上訴の意を示した。

 10月14日、南京市の法輪功学習者・謝麗華さん、唐浄梅さん、潘篠琴さん、潘慶寧さんは、南京秦淮区裁判所に判決を下された。謝さんは懲役3年の判決を言い渡され、3万元の支払いを命じられた。唐さんと潘篠琴さんは懲役2年の判決を言い渡され、2万元の支払いを命じられた。潘慶寧さんは懲役1年の判決を言い渡され、1万元の支払いを命じられた。判決の2日前、裁判所が家族と会話した際、裁判所は裁判について一切触れず、2日後に突然判決を下した。

 四、江沢民を告訴したため報復される

 昨年5月から現在まで、中国国内では20数万人の法輪功学習者と家族が、最高検察院と最高裁判所に告訴状を郵送し、法輪功迫害の元凶である江沢民を告訴した。

 学習者と家族が江沢民を告訴することは、憲法より与えられた訴訟の権利を行使することである。しかし、多くの人が現地の警官に嫌がらせを受け、連行され、甚だしきに至っては裁判にかけられ、判決を下された。

 今年の9~10月の統計によると、35人が江沢民を告訴したという理由で判決を受けた。吉林省蛟河市の法輪功学習者・劉俊堂さん(75)は、懲役7年の判決を言い渡された。黒龍江省ハルビン市の趙海軍さんは懲役8年の判決を言い渡された。

 昨年11月、四川省瀘州市合江県の教師・劉小林さん、夏成貴さん夫婦は、江沢民を告訴したという理由で拘束された。劉さんは洗脳班に拘禁された後、家財を押収され、瀘州納シ留置場に送られた。夫の夏さんはその後、家に帰ることができず、放浪生活を送ることを余儀なくされている。情報によると今年10月14日、劉さんは懲役8年の判決を下されたという。

 明慧ネットの9月6日の報道によると、江西省余江県の法輪功学習者・潘水財さんは、江沢民を告訴したという理由で、余江県裁判所に懲役3年の判決を下され、江西珠湖労働農場に拘禁された。潘さんの娘と娘婿は、国保大隊長に「父をおじいさんの最期に会わせて下さい」と懇願したが、大隊長の曾書伝は「殺人犯や放火犯だろうと釈放できるが、法輪功の人は釈放しない」と言った。今年1月29日、潘さんの父親は無念の中、亡くなった。

 元空軍学院の教官・劉家沢さんは不当な裁判にかけられる

 元空軍学院の教官で瀋陽市の法輪功学習者・劉家沢さんは、江沢民を告訴したため、報復され連行された。 10カ月後の今年9月28日、不当な裁判にかけられた。

 劉さんの弁護士は、あらゆる角度から法律を引用し、実例を挙げて無罪であることを主張した。

刘家泽

劉家沢さん

 五、元凶の江沢民が最も恐れる事が起きている

 司法官「中国の法制度の進歩は、あなた達のような弁護士に頼るしかない!」

 雲南省昆明市の法輪功学習者の肖建蓉さんは、9月7日に不当な裁判にかけられた。熊冬梅弁護士と郭連輝弁護士は厳密に論証し、無罪であると主張した。 

 裁判が終わった後、司法官は弁護士と握手した際、思わず「中国の法制度の進歩は、あなた達のような弁護士に頼るしかない!」と話した。弁護士も感激して「法輪功学習者がこの話を聞いたら、あなたを尊重するはずです」と答えた。

 法廷で肖さんは、自らの体験を持って法輪功の素晴らしさを実証し、自分が法輪功を学ぶことは間違っていないし、すべての行為は合法であると主張した。

 法廷側の弁護士は無罪であると弁護するように変わる

 江蘇省塩城阜寧県の法輪功学習者・楊亜平さんは、8月20日、アルバイト先の温州市で強制連行され、上海市奉賢区留置場に拘禁されている。囚人服を着ることを拒否したため、全身を縛り付けられ、動くことができず、独房に閉じ込められ、半月余り足かせをつけられていた。

 9月27日、上海市閔行区裁判所は楊さんに対して不当な裁判を行った。楊さんの弁護士は、真・善・忍の普遍的な価値から論述し、現行の国家の法律の中に法輪功が邪教だという内容はどこにも書かれておらず、個人の言論、新聞の宣伝は法律として使用できず、当事者はどの法律も犯しておらず、社会にいかなる危害を与える行為もなく、『共産党についての九つの論評』を宣伝することは合法であるなど、各方面から無罪であると弁護をした。

 法廷側が指定した弁護士は、有罪の弁護をするつもりだったが、楊さんの弁護士の陳述を聞き、徹底的に変わった。最後に、法廷側の弁護士は「楊亜平さんには罪がなく、法輪功を学ぶことは良い人になりたいからであり、とても善良な人です」と述べた。

 北京延慶検察院は秦守栄さんを不起訴とした

 9月29日、北京市延慶区検察院は、法輪功学習者・秦守栄さんに対して不起訴と判断した。同時に『刑事訴訟法』の第77条の規定により、保証人を立てて尋問を待つ決定を解除した。秦さんは検察院からの帰りの際に「京延検公訴刑不訴【2016】16号」と「京延検公訴解保【2016】16号」の二つの書類を持ち帰った。

京延检公诉邢不诉【2016】16号的部分内容
「京延検公訴刑不訴【2016】16号」と

京延检公诉解保【2016】16号
「京延検公訴解保【2016】16号」

 『北京市延慶区検察院不起訴決定書』の中に次のように書かれている。「本院は審査を通じて捜査を差し戻すべきと判断した。秦守栄さんの自宅から押収した宣伝印刷物は、内容と部数が個人使用の範囲を超えていないため、北京市公安局延慶支局の認定した犯罪事実とは断定できず、証拠不十分であり、起訴の条件を満たさないこととする。『中華人民共和国刑事訴訟法』第171条の第4項目により、秦守栄さんを不起訴と決定する。

 ここで強調すべきなのは、法輪功は真・善・忍に基づき、人を善に導き、心身ともに健康になり、家庭に対しても社会に対してもすべて有益であり、宣伝品は多ければ多いほど良く、数量の制限あるいは迫害の「証拠」として扱うことは存在しない。全国人民代表大会の委員長・喬石氏により、すでに1998年に法輪功に対しての調査報告書の中で、同様に「法輪功は社会に対して百利あって一害なし」という結論が出されている。

 チチハルの検察官は証拠の違法性を認め、訴訟を却下した

 昨年11月8日、チチハル市の屈樹栄さんは、竜沙区で法輪功の内容があるカレンダーを民衆にプレゼントしたため、五龍派出所の警官に不当に連行された。警官は屈さんのキャッシュカードと携帯電話などの私物をも押収した。

 今年10月9日、チチハル市竜沙区裁判所は屈さんに対して裁判を行った。開廷する前に、司法官は屈さんの夫と娘だけに傍聴証を発行し、それ以外の残り34席は、政法委の関係者で満席になった。

旁听席34名政法委人员

傍聴席に34人の政法委人員

 屈さんの2人の弁護士は、確かな根拠があり、無罪であると弁護をした。検察官は証拠の違法性を承認し、裁判所は訴訟を却下し、検察院は案件を差し戻した。

 1、法廷で自白を強要される様子を述べる

 法廷で、検察官は屈さんを罪に陥れる「証拠」を持ち出した。弁護士はまず昨年11月8日の事件の経過を、屈さんに語らせた。

 屈さんは「パトカーの中で、警官に殴られたり蹴られたりされました。派出所の地下室で、トラの椅子に縛り付けられ、両足の下に煉瓦を敷かれ、腕を後ろに回され手錠をはめられた時、手錠は腕の皮膚に食い込んでいました。また、平手打ちをされ、鉄のヘルメットを被せられ、警官が一所懸命ヘルメットを叩きました。警官の夏英傑は『煉瓦をもっと高く詰み上げろ、自白しろ! 言わなければ歯を打ち落とせ』と脅しました。所長の鞠興明は『便所の監視カメラがない所で、便所に引っ張って行き殴れ』と言いました。610弁公室の2人も乱暴を働きました」と事実を述べた。

 2、証人として警官が法廷で質問される

 弁護士は証人の召喚を求めた。(弁護士は裁判所に証人を立てるように要求していた)

 裁判長は証人に「名前は?」と聞き、証人は「尹起才」と答えた。「勤務先は?」と聞くと「五龍派出所」です。「今日、あなたを出廷させたのは、どんな事を知っているか聞くためです」尹は「知っている」と答えた。

 裁判長は証人に「あなた達は8日に人を連行し、11日の何時に移送しましたか?」、証人「夜中の2時すぎです」、裁判長「この数日間、何をしましたか?」、証人「尋問した」、裁判長「尋問の時間をオーバーし、延長していませんか?」と聞くと、証人は黙った。

 裁判長はまた当事者に「警官はなぜあなたを殴りましたか?」と聞くと、屈さんは「警官は住所とカレンダーの出所を聞きました。すべて答えましたが、警官は信じてくれず、私を殴ったりして、拷問を加えました」と答えた。

 裁判長は証人に「当事者はすべて答えたにも関わらず、なぜ拷問にかけましたか?」と言うと、証人は頭をうつむかせた。

 弁護士は証人に「あなた達は捜査を行った時、当事者は在宅でしたか? 捜査令状はありましたか?」と質問し、証人は「家にはいなかったし、捜査令状もなかった、あとで発行した」と答えた。弁護士は「あなた達は人を3カ月以上も拘禁して、後になってようやく逮捕許可を下したと言うが、これは犯罪だと知っていますか?」と言うと、尹は頭を下げて無言だった。

 3、違法な証拠を排除する

 弁護士は多くの捏造された「証拠」を削除するように求め、最後に法廷は一つ一つ排除した。検察官も証拠の違法性を認めた。

 最後に、司法官は屈さんに陳述を許可した。屈さんは「私は真・善・忍の基準に従って、良い人になり、健康になり、個人、家庭、社会に対して、いかなる危害も与えたことはなく、罪は犯していません。私は無罪であり、釈放されるべきです」と述べた。

 4、裁判所は訴訟を却下し、検察院は案件を差し戻した

 検察官は「2人の弁護士は正義感があり、力強かった。今日の事の影響が大きすぎて、今後、法輪功学習者に判決を下す時は、慎重に行わなければならず、もう重刑を下せなくなった。今回の釈放は、傍聴席の国保人員が決めたのだ。『罪のない人を、釈放するように』と助言してくれたから出来たことです」と言い、すぐに職場に戻った。

 裁判のあと、公文書は派出所に差し戻された。しかし五龍派出所、検察院、裁判所は、互いに責任をなすりつけ合って、未だに屈さんを解放していない。

 聊城中級裁判所は、一審の判決を差し戻し、再審を命じた

 今年7月20日、山東省冠県裁判所は、一審で倪汝菊さんに対して2年の判決を下し、5千元の支払いを命じた。

 倪さんは、聊城市中級裁判所に上訴した。倪さんの弁護士は、中級裁判所で案件を調査した時、司法官に自らの観点をはっきりと説明した。司法官は理解した様子だった。

 9月22日、聊城中級裁判所は、一審の判決を差し戻し、冠県裁判所に再審を命じた。

 結び

 以上の案件の進展から見ると、法輪功学習者が諦めずに迫害の停止を呼びかけ、迫害の真相を伝え続け、弁護士や正義のある人士が支持している中で、学習者に対して法律を無視し、憚らずに迫害する江沢民、周永康のような悪行は、もうすぐ終わらせることが表明された。

 中国共産党の法輪功への迫害は終盤に来ており、このような事は許されず、すでに絶体絶命の状態に陥り、中国共産党の悪人に対する大審判の序幕は徐々に開かれようとしている。中国共産党体制内の人員らの覚醒は、江沢民グループの最も恐れていることでもある。まだ迫害に参与している人たちは、一刻も早く目覚め、法輪功への迫害を停止するよう強く忠告する。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/9/337369.html)
 
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