二つの心配事 世界中で餓死者が出るのと何億ものイナゴの到来
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文/清竹、章明

 【明慧日本2020年4月13日】2020年は恐らく大災害の年になるであろう。中国共産党が疫病の情報を隠したため、武漢で肺炎が爆発的に蔓延し、すでに全世界に広がっている。現在、中国共産党は強制的に職場に復帰するようにと命じ、第2回目の爆発を今、根回している。武漢肺炎はまだ終わっておらず、イナゴとハスモンヨトウ(※1)がそろそろ出て来る時期になった。

 約600年前の明の時代の宰相 (※2)劉伯温は「陝西省太白山にある劉伯温の碑文」(※3)を通して、今現在人類に対して、大災難が来ると預言した。特に中国では恐ろしい状況が現れると書かれている。その碑文の中に、また「十愁」(10件の愁いごと)と説かれた。その第2件の愁いごと「二愁东西饿死人」(「世界中で餓死者が出る」)について、筆者は今、中国ですでに現れている現象に基づいて、この言葉を解読し、皆さんと共有したいと思う。

 今年の3月2日、中国・国家林業草原局は緊急の知らせを公布した。その知らせによって、殿様飛蝗(トノサマバッタ)がすでに東アフリカから、インドやパキスタンまで蔓延している。中国では、新疆、チベット、雲南省にも侵入して来る危険性がある。中国の国境に到達する時には、恐らく今の500倍以上の数と予測され、そして、今回の蝗害(こうがい)は6月まで続く。2月15日、多くの人はネットで、「イナゴの最初の部隊は中国の新疆の国境まで到達したらしい」という映像を公開した。

 もう一つの穀物の殺し屋「ハスモンヨトウ」はすでに中国の雲南省、四川省などの八つの省に侵入した。2020年2月末、広西省に、ハスモンヨトウの侵害された面積は2286畝(3畝は1畑にあたる)に上り、予防の面積は2490畝であった。3月9日、中国の「世界农化网(世界農業サイト)」に掲載されたレポートによると、「最近の中国南部の各省の観測および調査によって、雲南省、広東省、広西省、福建省、四川省、貴州省、江西省の八つの省の全部で、228県にハスモンヨトウの成虫が現れ、特に雲南省の国境線の周辺に数が急増している」とある。

 2019年、ハスモンヨトウは中国の26か省に急速に分布が拡大した。2020年、ハスモンヨトウが迫りくる時間は2019年よりももっと早く、分布の地域がもっと広大し、危害がもっと甚大になるだろう。

 中国の農業の専門家は、「今年は害虫の数が相当多いので、中国の生態バランスに影響を与える」と話した。

 皆さんご存知のように、イナゴやハスモンヨトウはすべて農産物に被害を与える殺し屋だ。これらの害虫は数が多くて繁殖率が高いため、人類はこれらの害虫に対しての徹底的な予防方法はない。

 皆さん考えてみてほしい。イナゴは三つのルートで中国に侵入して来る。まず、新疆から東に拡大して、チベットの方に侵入すれば、中国の西の地域全体が大被害を蒙る。また、イナゴが雲南省から東北に拡大して侵入すれば、中国の東南部が大被害を蒙ることになる。

 もし、イナゴが侵入して来て、さらに、ハスモンヨトウの破壊力をプラスすれば、中国の農業に対して、どれほど甚大な被害をもたらすことになるだろうか。農業の収穫量が大幅に減産するとか、さらには、一部の地域の収穫量が0になる可能性さえある。

 経済貿易観察ネットの報道によると、「農業部門は、2020年、中国の食料の出来高は約5.54億トンである。不足は1億トン以上にもなる」という。この報道によって、中国は農業の生産国でなく、農産物の輸入国になってしまう

 中国メディアの報道によると、以下の結論を得られる。「中国全土の農業の災害がなければ、農産物の出来高は5.54億トンである。この上、さらに1億トンを輸入すれば、中国国内の需要を満たせる。しかし一旦、農業に甚大な被害があれば需要がもっと高くなり、もっと多くの食料を輸入しなければならない」

 しかし、武漢肺炎が全世界に蔓延しており、各国は続々と国を封鎖している。そこで、国と国の貿易が止まり、中国は大量の食料を輸入することがとても難しくなる。もちろん理論上では、中国国内に備蓄穀物が多いはずだが、実際の状況は、多くの備蓄穀物はすでに腐敗した官僚らによって、すでに売却されているということだ。

 史料によって、1959年から1961年の3年間に、中国共産党は極左政策を強制的に実施した。その政策の宣伝スローガンは、「10年以内にイギリスを追い越し、30年以内にアメリカを追い越し、中国は共産主義に向けて突っ走ろう」である。これらの政策によって、全国の人民が大いに鉄鋼を生産するようにと呼びかけられている。中国共産党に洗脳された農民たちは、自分の農業用の各道具や、さらにはご飯を炊く鍋まで鉄鋼を生産する原料として製錬したという。

 皆さん、考えてほしい。このようにすれば、結果はどうなるのか? 人々が生存するための農業が止まり、土地が広範囲に荒れ果て、食糧危機が現れてくる。この人災の背景の下で、多くの中国人が餓死するだろう。

 中国共産党は自分の権利を守るために、穀物倉庫の穀物を中国共産党の中央や各地方の官吏、軍隊に配り、農村の農民たちに対しては食糧を配らず、村を武装封鎖して農民たちが自然と生まれて、自然と消滅させられる。誰かが村から出ようとすれば、すぐに銃殺され、中国共産党の暴政の下で、中国の農民が餓死して死んだ人数は、3600万人以上に上る。3600万人以上の生命の死体が山のように積まれた。中国共産党は中国人に対して、決して許されない天のほどの罪を犯した。

 もっと不思議なのは、一方では中国の農村は死体だらけであるのに対し、一方の中国共産党は、「中国は素晴らしい情勢である」、「中国共産党は相変わらず偉大で、栄で、正しい党である」と宣伝している。中国の人民は世代ごと、または村ごとで餓死していたが、中国共産党は僅かな食糧をベトナム、アルバニアなどの国に援助した。つまり、中国の人民の命を中国共産党の偉大なイメージと外交政策に置き換えたのである。

 「中国共産党はそんなにも残虐で、もはや人間性がないのでしょうか」と聞く人がいるかもしれない。

 その通りである。中国共産党の暴政を経験した中国人は、中国共産党に「君が思いつかないことがあるが、中国共産党ができないことはない」と言った。

 中国共産党は西から来た幽霊、悪魔である。共産党の洗脳によって、中華民族の子孫は自分の民族の先祖までも認めず、マルクスやレーニンを自分の先祖として認め、このようなことは、大逆無道(※4)で邪悪ではないか。この邪悪なものは人間としての人間性があるのか。

 以上の事例によって、中国の本土に食糧危機がもし現れたならば、中国共産党は人民の命を第一に置くことは絶対にない。共産党が関心をもつものは、自分達の利益や自分達の政権を保つことだけだ。

 私たちは中国共産党の本質に対して理解すれば、また、劉伯温の預言の「二愁东西饿死人(餓死者が出る)」を読めば、この意味を理解できるであろう。

 皆さん考えてみてほしい。一旦、害が大発生したならば、中国の東部と西部の地域が一番ひどい状況になる。もし、害虫被害が武漢肺炎のように対応しきれない場合、広範囲に餓死者が出ることは可笑しくないであろう。

 皆さん、このことがしばらく発生してないのだが、発生することはほぼ決まっているのだ。その理由としては、それが逆戻りできない天象であり、すでに決められているからである。天象とは何か? 天象というのは、神さまの意志である。つまり、脚本がすでにあって、いつ、どのようなことが起きるのかは、すでに定まっており、誰にも変えられないということだ。

 「私たちは仕方がないので、死を待つしかないのでしょう?」と聞く人がいるかもしれない。そうではない。中国には「天に従うものは栄え、天に逆らうものは滅ぶ」という言葉がある。私たちは神さまと同じ立場をとるならば、どんな災難が現れても無事に乗り越えられる。

 例を挙げてみよう。中国共産党が中国をコントロールしてから、たとえ国家主席とか、開国の元勲(※5)とか、有名人とか、あるいは各人権団体などを、共産党が弾圧したい場合には、3日間以内にこの団体や個人などが必ず滅びた。例えば、国家主席の劉少奇、開国の元勲の彭徳懐(ほうとくかい)、あるいは、六四天安門事件の学生たちなどなどだ。しかし、中国共産党自身がとても不思議に思っているのは、これまで弱いと思っていた「法輪功の団体」が、どんな残虐な手段を使っても倒れないことだ。当時、中国共産党の党首・江沢民は法輪功を弾圧しようとした時、「3カ月以内に絶対に、法輪功を消滅させる」と叫んだという。しかしあれから20年も過ぎたが、中国共産党は人類のもっとも残酷な手段(法輪功学習者からの生体臓器狩りを含める)を使っても、法輪功は未だに中国本土でしっかりと立って、活動を続けている。そして、全世界の100以上の国や地域にまで広がっている。

 それらの原因は何か? 法輪功は「真の佛法」だからである。

 「真・善・忍」を信仰する人は、魔難に遭うかもしれないが、最後には必ず、衆生済度の目的を達成する。「真・善・忍」を認めないとか、さらには、反対する者達の良心や道徳基準は何だろうか。神さまの立場から見れば、その人をどこに置くかという問題がある。

 私はこの例を出して、以下のことを皆さんに伝えたい。「今は人類がすでに生き残るか、滅びるかの瀬戸際で、危急存亡の大事な時期である。我々はしっかりと正しい道を選択しなければいけない。中国共産党に再び騙されたり、ないがしろにされたりしてはいけない。中国共産党からすぐに離れ、そしてさらに、人類の最大なこの危急を乗り越える道は、神さまに従い、行動することだ。従う者だけが、神さまから守ってもらえる。当然、災難も我々から離れていく」

 今現在、全世界に大災難がますます到来し、次から次へと波のようにやって来ている。神さまはすでに人々に避難方法を教えられた。それは、中国共産党からすぐさま離れ、共産党と関連している組織から急いで脱退し、心を込めて「法輪大法が素晴らしい、真・善・忍が素晴らしい」と誠心誠意に念じればよいと。これこそが人類が我が身を守る、唯一、根本的な方法であると教えられた。

 中国には「信じないより、信じる方がましだ」と言う故事がある。この未曾有の大災害がすべての人の目の前に現れ、そして、生き残るか滅びるかのこの大事な時期に、皆さんはぜひ、人間の観念の枠から飛び出して、「真・善・忍」の法力を信じれば、必ず、我が身を守ることが出来るであろう。

 人の生命は中国共産党からもらったものでは決してなく、ましてや、自分の生命を共産党に渡すべきではない。中国共産党はすでに8000万人の同胞を殺したのである。今正に、絶えずやって来る大災難を前にして、共産党はおのれの生命と、我々の生命のどちらを守ると思うか? あなたは、どちらを選ぶのか?

 (※1)ハスモンヨトウ(チョウ目ヤガ科スポドプテラ属の昆虫。農業害虫として知られる)

 (※2)宰相(さいしょう:中国において君主の政務を補佐した最高位の官吏)

 (※3)「陝西省(せんせいしょう)太白山(たいはくさん)にある劉伯温(りゅう・はくおん)の碑文」

 (※4)大逆無道(だいぎゃくむどう:人の道を大きく踏みはずした行為

 (※5)元勲(げんくん国政に対して大きな功績があった者をさす用語で、政界に影響力を持った有力政治家を指すことが多い

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/16/402511.html)
 
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