「借りたお金は返さなければならない」という物語
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2020年9月11日】数年前に地元のある女性同修の話を聞きました。彼女には仲の良い友人がいて、2000年以前にこの友人が彼女から1万元(約16万円)を借りていたそうです。 当時の1万元はかなりの金額です。その後、その友人が亡くなったため、当然、そのお金は返して貰うことができなくなりました。

 その後、彼女は4、5年くらい刑務所に不当に拘禁され、出所する前に彼女は鮮明な夢を見ました。夢の中で、お金を借りた友人が彼女の所にやって来ましたが、その友人が亡くなったことをとっくに知っていたので、彼女は非常に驚きました。そして2人の間には、このような会話がありました。彼女が「どうしてここに来たの?」と聞くと、友人は 「お金を返しに来たのよ」と言いました。彼女は「死んだのだから、もうお金はいらないわ」と言うと、友人は「返さないといけないのです。あの時に1万元を貸してもらい、今年でちょうど10年目で利子も含めると17万元(約264万円)になったわ。私はこれを返すために来たのよ」と言いました。

 これは実話であり、名前や苗字もあり、当事者の本人は今も健在です。上記の会話は少しずれがあるかもしれませんが、大体は本当の話です。私はこの話を聞いて衝撃を受けましたが、しかしそれは実話なのです。

 地元の同修の中にはお金のことについて、よく出来ていない人がいます。私は考えていたのですが、私たちは皆、長年修煉してきた古い修煉者であり、昔私達は身の回りの全てを放下して、北京に陳情に行ったことがあります。しかし、今の私たちはどうしてこんなにひどい状態になっているのでしょうか?

 何を言っていいのかわからないのですが、修煉は厳粛なことであり、以前は何かを行っていたから、今は、行わなくてもいいと言う訳にはいきません。以下は明慧ネットに掲載された文章で「漸悟の中で見た長期にわたる病業」の話です。

 「自分が受け取るべきでないお金を手にしたすべての人は、自分の犯した過ちを償わなければ、自分を欺くだけでなく、宇宙の法を知りながら罪を犯してしまうことになります。そのことを悟らせるために、このような人たちを病業やほかの大きな難に遭わせ、そのお金を使い切らせることでしょう。借りたお金はそのまま返さなければならず、今生で返さなければ来世で返すことになります。しかし、今生で返さなければどうやって成就できるのでしょうか? このような同修に助言しますが、できるだけ早く返してください。元の形で償えなければ真心から反省して、元金と利息の金額を、人を救い済度することに使ってください」

 「これらは常人からの借りですが、大法の資源を使った人もいますので、問題はさらに大きくなります。人を救い済度するプロジェクトを行うため、皆が共に供出したお金を、自分のために使った人がいます。同修からお金を借りて長期にわたり返さず、同修の生活に困難をもたらしてしまう人もおり、同修のお金を借りて自分の生活に使う人や、返済を求められても返さず、返さないだけでなく、それを自分の修煉していない子供に使わせる人もいます。同修は大法の一粒子ですので、借りたお金は大法の資源ではないのですか? 精進している同修は、彼らのお金を基本的に大法のプロジェクトに使って、人を救い済度しています。このような罪業は大きく、自分の子供にも伝えられていくことになりますので、子供がもしこれらのお金で楽しめば、将来天罰を受けるでしょう。たくさん使うと命を捨てることにもなります」

 「このような人には、『将来修煉が成就できたら、威徳で彼らに返す』という考えがあります。しかし、将来病業がやってくるとき、自分がそれを乗り越えられるかどうか、成就できるかどうか、その時、分かるようになるでしょう。彼は宇宙大法に違反しているのに、どの次元に彼を上がらせるのですか? もし反対側に行ってしまい修めなくなったら、罪業はさらに大きくなり、子孫にまで及んで、永遠に人間の教訓になることでしょう。旧勢力はずっと彼らを反対側に押し出しています」

 「このような状況は、誠心誠意に反省して、確実に償ってこそ、師父は挽回してくださいますが、しかし、どのぐらい挽回できるかは、まったく本人の心と行動次第なのです」

 師父は「いずれにせよ、1999年7.20を乗り越えてきた大法弟子を師父は非常に大切に思っており、無数の神々が皆さんを大切にしています。しかし、皆さん自身も自らを大切にしなければなりません。目覚めなさい! 最も困難な道すら歩んできたのに、最後の段階で、どぶで船がひっくり返るかのごとく、ささいな事で大きな失敗を招いてしまわないようにしてください」 [1] と説かれています。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『再び棒喝』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/7/411424.html)
 
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