安逸を求める自分の本心を見つけ出す
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年9月22日】ある日の夜、私は座禅をして法輪功の第五式の功法煉功した際に、最後の30分でいつものように痛みがだんだん強くなってきました。私はこの痛みを軽減できる方法を考え始め、背中を曲げたり、頭を前にしたり、体を少し動かしたりしました。しかし突然、このような行動をとるのは「苦労から逃げたい、快適さを求めたい、そしてこれは安逸を求める心ではないか?」と思いました。

  さらに深く反省してみると、自分の身に安逸を求める心がたくさんあって、それらが反映され、たくさんの問題も安逸を求める心で引き起こされていました。しかも厳しい状態になりました。例えば、怠惰から朝起きて正念を発したくなく、煉功もしたくなくなりました。何事につけて楽を求め、アラームを設定したにもかかわらず、それでも起きられず、日々同じ事を繰り返し、完全にそれらの状態を突破することができませんでした。そして、やるべき支度はダラダラとしていつも後回しにしていました。何かに付けて面倒くさがり、物事をやるときにはいつもうまく立ち回れる近道を探し、結局は望み通りの力が伴わず、実際には怠惰な心を隠すことができませんでした。

 安逸を求める心は苦しみに耐えられず、普段の仕事とかあるいは物事をやるときに、ちょっと面倒なことがあれば、直ぐ頭の中に「休憩しましょう」という念が浮かんできます。あるいはパソコンでニュースを見たり、動画を見たり、リラックスしていました。結局は休憩が長引いてしまい、たくさんの時間を無駄にしてしまって効率が悪く、ひいてはやるべきことを怠ってしまいました。

 私は自分の安逸を求める心の根拠を分析しました。個人的な経歴、環境や性格など、全て影響がありました。修煉する前の生活は比較的に順調で、小学校から大学へと、あまり苦労したことがありませんでした。勉強はずっと順調で、仕事も悪くなく、自分の経歴の中に生活経験と挫折による試練があまりありませんでした。それから、小さい頃から考え方が比較的に純粋で、大きい夢や志向がなく、性格も比較的に穏やかで柔軟でした。一方、性格は比較的に保守的で積極性と情熱が足らず、実は苦労から逃げたいというあやふやな一面が隠れていました。修煉の面から見ると、特に「7.20」の迫害された後、時に物事をやるときに勇気と精進が足りず、苦しみに耐えられず、ひいては苦しみから逃げたい気持ちがありました。迫害された環境で、知らないうちに安逸を求める気持ちがますます強くなり、しかも旧勢力により拡大されたり、強化されたりした可能性が充分にありました。

 安逸を求める気持ちは怠惰でダラダラしていて、面倒くさがり屋だけではなく、修煉中にも常にマイナスの影響をもたらしました。乗り越えなければならない関は、実は苦労と困難を乗り越えられないだけではなく、苦労を我慢したくない心はチャレンジする精神を妨害し、小さい難関が重なり大きい難関になってしまい、結局ますます乗り越えられなくなりました。しかも、旧勢力に弱みに付け込まれ、迫害された原因が実はいつも小さい執着心を取り除いていなかった事だとわかりました。

 安逸を求める心は見た目は、嫉妬心や心に魔が生じるなどのように罪が大きくないけれど、麻薬や迷魂薬(※)のように修煉者を向上させず、中途半端にさせて修煉を台無しにさせ、自分自身と済度しなければならない衆生に害を与えてしまいました。我々大法弟子は衆生を救い済度する重大な責任を負っていますので、自分だけの安逸と快適さを望み、衆生の生死を放っておいてもいいのでしょうか? 例えば消防隊員が火災現場で人を救うとき、苦労や困難も当然伴いますが、このような厳しい緊迫した環境で、自分だけの楽さと安逸を求めてもいいのでしょうか?

 実は、このような心を取り除くことは難しいことではありません。我々はこの執着心を重視し、決心をすれば、いつでもどこでも自分のことを注視すれば、安逸を求める心が少しでも現れて来たら、多かれ少なかれすぐに排除すれば、必ず効果があります。このように少しずつ取り除くことができれば、安逸を求める心がだんだんと弱まり、きっと次第に現れなくなります。私は座禅したときに安逸を求める心のことを悟って以来、煉功を終えるまでずっと背筋を伸ばすことを守り続けて来ましたので、そのあとの座禅もずっと楽に背筋を伸ばすことができました。それから、普段椅子に座るときにも、ずっと背筋を伸ばしたままでも、以前のようにつらく感じませんでした。他の心性の関を乗り越えるときも、自分に安逸を求める心、苦労を嫌がる心を取り除くことを喚起すれば、正念が強くなり、関を乗り越えるのも容易になりました。

 個人的な悟りでしたので、皆さんと交流させていただきました。不適切なところがありましたら、ご指摘をお願いします。

 ※ 迷魂薬 トリップ薬のことで、多量に服用すると覚醒剤や麻薬に似た酩酊症状が現れる薬のこと 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/3/390978.html)
 
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