非常時には相手の立場に立って真相を伝えるべき
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2020年10月19日】夕食の後、家族と散歩に出かけると、広場や、住宅街、町中で様々なフィットネスダンスに熱中して踊る人、麻雀をしている人、世間話をしている人がいました。人々はまるで武漢ウイルスのことを忘れたかのようでした。辺りを見回し、心に一抹の不安を感じました。私の様子を見た家族は「そういえば、あなた達は武漢ウイルスが再爆発するとか、今の状況はどれほど深刻だとか、まるで一人でも罹れば家族全員が死んでしまうようなことを言ってるけど、相手はそれを聞き入れてくれると思う?」と聞きました。

 ふと私は、真相を伝える時に相手の立場に立って、自分が話した内容が相手に反感を抱かせないかも、如何にすれば相手に真相を受け入れてもらえるかについてよく考えるべきだと気付きました。

 ウイルス感染が広がる中、人々は縁起の良い言葉や、神や佛のご加護を得られる言葉を好みます。神を崇拝することに対する抵抗感はなく、神のご加護を願っています。

 一つ例を挙げます。少し前、母が隣近所の人たちと世間話をしていた時に、「ある村が水没しちゃってね、唯一生き残った一人の子供は遠い親戚の家に遊びに出かけていて助かったのよ」とその中の1人が話しました。すると、ほかの人達も「そういえば、かなり前、うすのろ女が『いついつ大きな天災が起こる、その時になれば……』といったをしてたよ」と喋りました。私は現在、先祖が残したこのような言い伝えが民間で広く語り伝えられ、人々はこれほど多くの自然災害に直面したので、自然に「道徳の低下が天災を招く」と言う観念を受け入れつつあると感じました。人々は言い伝えを上手に親戚や友人に話し、しかも相手は納得することも目にしました。

 すなわち、同じことでも、違う人に対し、異なる方式で表現すれば同じ効果が得られるのです。常人の言葉で言い換えれば「人の顔色を伺う」という事です。相手が自分の話に興味を示さない時は、自分の話し方を調整しなければならないと思います。真相を伝える時には、人間の負の要素に触れないようにしなければなりません。

 私達のメディアで放送される真相内容と、小冊子の様な印刷物に印字された内容は、区別しなければならないと思います。同じ内容でも、メディアで放送される場合は問題がなくても、中国国内で配られる資料の内容としてはもっと検討すべきだと思います。まず、「武漢ウイルスはどの様に猛威を振るっているのか」、「武漢ウイルスには潜伏期間がある、後遺症も残る、再発する可能性もある」、「国内外の感染状況、各国は中国共産党政府への制裁」等の記事を並べている。最後に天安門焼身自殺の真相を僅かなスペースで掲載している小冊子を読んだだけでは、過去に大法の真相に触れる機会がなかった人、あるいは今の若い人にとって、天安門焼身自殺の実態は武漢ウイルスとどんな関連性があるかについて理解しがたいのです。このような記事を読むと誤解を招きかねません。

 また、ウイルスの感染を受けた後、元に戻った家庭、今まで都市閉鎖の影響を受けて、様々な辛い思いに耐えてきた人々が「一度感染を受けてしまうと、ウイルスが終生、体内に留まる」ことを受け入れられるのでしょうか? 「再発した患者は治癒できない」等のことを聞き入れられるでしょうか?

 たとえば「武漢ウイルスはすでに変異が起きた、今度は主に若い人たちが影響を受け易い」(武漢ウイルスは中国共産党政権に近い者に狙いを定めている。それについて大法弟子は皆知っている)という事実を述べても、実際「たとえウイルスの変異が起こっても、真相を理解している者には影響がない」ことを説明しなければなりません。このような思慮に欠けた情報が載っている資料を各家庭や人々に配り、さらに世界規模の中共への反撃情報も資料にあれば、読んだ人々はどのように思うでしょうか?「真心から私達を救いたいためにこのようなことを書いたのか、それとも、中共に反撃するために書いたのか?」と人々は思わないでしょうか。

 実際、大勢の人が「九文字の真言」を念じて治癒したのですが、「一生、身体にウイルスが留まる」と言う概念に影響されると、人々は真相を聞き入れなくなるのではないでしょうか? なぜならば、私達は「『九文字の真言』を念じて治癒した者が真相を心に留めていれば、神のご加護を受けて、二度とウイルスにおかされない」と明白に書いていないからです。

 以上幾つかの例を挙げました。現在は非常時ですので、時間は緊迫していて、多くの生命が危険に晒されています。私達は真相を伝える方法に対して、縁のある人々が反感を持たずに躊躇なく受け入れられるようによく考えましょう。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/6/411420.html)
 
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