文/海外の大法弟子
【明慧日本2020年11月12日】アメリカの大統領選は世界中の人々の心に影響を与えています。今回の選挙は、誰を大統領に選ぶかという選択ではなく、世界の方向性についてであると言う人もいます。 しかし、私たちは大法弟子として、どんな常人にも頼ることはできず、大法弟子だけが世界を救うことができることを理解しなければなりません。
世界の未来に向けて、態度を示さなければならない今の時期に、この関係をどうやって正すのでしょうか? この問題について、師父の説法を皆さんと一緒に復習したいと思います。適当でないところがあれば、ご指摘ください。
一、常人に希望を託すことは、常人の考えで迫害を見ること
師父は「ご存知のように、今回の迫害の中で、多くの学習者ははっきりと認識することができず、これを常人の人に対する一種の迫害だと思っています。実は今回の迫害は、完全に旧勢力が按排した大法弟子に対する未曾有の邪悪な試練であり、旧勢力に利用された邪悪な生命は真相を知らされないまま、それらは本当に破壊しています」[1]と説かれました。
修煉者の中で、一日も早く迫害が終わることを願って、常人の心でこれらのことを見ている人もおり、常人が立ち上がって中国共産党(以下、中共)を非難するとき、何か頼りになるものを見つけたかのように、その人に期待をかけます。 執着すればするほど、結果は悪くなります。このような教訓は、長年に亘ってあまりにも多くありました。
中共という存在は、旧勢力が大法弟子を試し、衆生救済を妨害するための道具に過ぎないことを、修煉者であればみな知っています。中共がいなければ、あるいは共産党の力が足りなければ、旧勢力は他の人間社会にあるものを何でも利用して悪の役割を果たします。
師父は「中共邪党を解体することを私たちの目的にする必要はありません。中共邪党は何ものでもなく、私はそれを重く見たことはありません。それは法を正すために特別に作られたものです。その特性が宇宙に反するものなので、全宇宙の力もそれを消滅しようとしています。そのため、それを維持させ、守るための旧勢力があり、それを庇護して、百年あまりを経てきて、幾らかの経験を積ませ、最後の一歩がやってくるとき、大法弟子が衆生を救い済度するときの邪魔になり、大法弟子を成就させるときの魔難になり、皆さんが救い済度しようとする衆生を乱すための鬼になるように用意されたのです。こういうものなので、それを重く見る必要はなく、皆さんは自分の目的を全部それに集中させる必要もなく、そのようにする価値はありません。皆さんは衆生を救い済度するのです」[2]と説かれました。
師父は「中共邪党はただこういうことのために存在しており、それに構っても構わなくても、いずれ解体するのです。大法弟子の行なうべきことが終わると、それは解体し、必ず解体するのです。しかし、正と邪が衝突する過程で、各生命が選択した位置、人間が選択した道、衆生が現したそのすべては衆生の未来の行方になります。つまりこういう関係です」[2]と説かれました。
師父は「もし、今日大法弟子の修煉が終わり、これくらいの人だけを救い、救おうとする世の人々がこの程度で、すべてがここで終わるのであれば、悪党は一日も経たないうちに解体してしまいます。(拍手) 悪党が存在する目的、歴史上に悪党が造られた初期とその維持過程は、すべて今日大法弟子が法を実証するために使われるものです。これは、旧勢力により按排されたものです。もう役立たないのであれば、まだ残す必要があるのでしょうか? 宇宙の中でそれは何ものでもありません。大法弟子の修煉と、衆生を救い済度することだけが、確実なものです。大法弟子の向上と、大法弟子がこの過程で樹立した威徳だけが永久不変なものです。それは未来のためのものです。他のものは何ものなのでしょうか? 何ものでもありません。この期間中に妨害作用を働いたすべてのものは、償いの中で解体し、徹底的に滅せられます」[3]と説かれました。
私たちは世の人に助けを求めるにしても、迫害の終結を求めるにしても、中共の解体を求めるにしても、いずれも世の人が理解できる言い方であり、理解できるものですが、本質的には世の人々を救っているのです。私たち大法弟子は自分の使命を見失ってはなりません。中国共産党を解体することは、私たちの使命ではありません。
師父は「中共邪党を打倒することは修煉の目的ではなく、大法弟子が修煉して圓満成就することこそ、修煉の最終目的です。迫害を暴露するのは世の人々に邪悪をはっきりと認識してもらうためであり、それによって救われ済度されるのです。中共邪党を解体するのは天が定めたことで、歴史の必然であり、大法弟子がただそのために行うのに値しません」[4]と説かれました。
二、大法弟子は人を救う主役
この世のすべては神により按排されたものです。誰が選ばれるかは、まさに神が決められることです。しかし、神に選ばれた者であっても、法輪功迫害の実態を伝えることで彼らの心を開く大法弟子が必要なのです。
悪を暴き、真実を伝える過程で、世界の多くの人々は、真実を理解すると、大法弟子たちを応援することになり、中共をボイコットしたり、拒否したりするようになりました。常人の間では、もちろん社会的地位や能力、影響力に差がありますが、すべての覚醒した命は尊いものです。私たちはどんな影響力のある人にも依存せず、世界の変化にも執着せず、相変わらず法輪功迫害の実態を伝えることに専念していますが、世の人の積極的な表現は、私たちが真実を語ることの延長線上にあり、継続しているものではないでしょうか? 大法弟子は主役ではないのでしょうか? 世の中の多くの人が真実を理解し、正義がどんどん強くなっていくのではないでしょうか? それに違いないのです。
逆に、ある常人に期待をかけると、強大な執着を形成し、旧勢力がその隙に乗じてきます。そして、私たちはこの執着をもって、どのような位置に常人を配置し、どのような位置に大法を配置するのでしょうか?
世の人を救うのは大法弟子であって、常人が大法弟子を救うのではありません。誰も私たちの代わりに修煉することはできません。同じように、誰も私たちの代わりに人を救うことはできないのです。私たちが常人に頼らず、しっかり法輪功迫害の実態を伝えていくことで、人々を鼓舞し、世界の正義の力を大きくしていくのです。
上記は個人的な理解ですが、法に基づいていないところがあれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。
注:
[1] 李洪志師父の経文:『北米での巡回説法』
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「新唐人テレビ討論会での説法」
[3] 李洪志師父の著作:『各地での説法七』「米国首都法会での説法」
[4] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「片付けよ」