2020年、中共による年配法輪功学習者への迫害(二)
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明慧日本2021年1月19日】(前文に続く)

 8、ハルビン市の王徳金さんが迫害死 妻は不当判決で拘禁

 黒龍江省ハルビンの尚志市で心神喪失に至るまで迫害された王徳金さんは、2020年11月に亡くなった。享年78歳。

 生前に、王さんと妻は2人とも懲役4年を宣告された。王さんは認知症になるまで迫害され、自立生活ができなくなった。空腹か満腹か分からず、部屋の中で排尿、排便をしていた。外出すると家に戻る道が分からず、家族は派出所の監視カメラをチェックして王さんの行方を探すしかなかった。

 2019年、妻の杜貴英さんは法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、懲役4年の実刑判決を宣告され、いまだに刑務所で拘禁されている。

 9、元南京軍区の司令部副部長 長年迫害され死亡

 元南京軍区司令部某部副部長・傅義栓さんは、法輪大法を学び続けていたため、当局に迫害されて住む所を失い、10年間も放浪生活を続けていた。2020年9月1日、傅さんは冤罪が晴れないまま死亡した。最期を迎えるときでも、92歳になった傅さんは幹部の休養所(元の住所)には帰れなかった。 

 1995年に傅さんは法輪功を学び始めた。そして、数十年の銃の傷あとと多種の疾病が治癒し、道徳も高められ、多額の医薬費を節約することができた。

 しかし、1999年7.20、中共の江沢民集団が法輪功に対して残酷な迫害を始めた。南京軍区の610弁公室の人員らは傅さんに法輪功を放棄するように強要した。法輪功を諦めない傅さんは厳しく処分され、嫌がらせを受け続け、寝ることや食べることまで不安になった。

 2010年、傅さんは法輪功迫害に関する資料を配布していた際、監視カメラに撮影されたため、家宅捜索を受けた。また、洗脳による迫害を受け、「三書」を書くことを強要された。そして、迫害で痛めつけられた傅さんは意識不明になり、入院して救急手当を受けた。

 戦場でも倒れなかった傅さんだったが、古希になって心の修養を続けていたというだけで、ひどい迫害を受けた。そして、幹部休養所にはもう住めなくなり、やむをえず、放浪生活を余儀なくされ、親戚の家に身を寄せた。

 2020年9月1日、傅さんは冤罪が晴れないままこの世を去った。

 二、114人の65歳以上の学習者が不当判決をされる

 明慧ネットの統計によると、2020年に少なくとも114人の65歳以上の学習者が不当な判決を宣告された。そのうちの最高齢者は88歳で、最長刑期は12年であった。

 一部の実例

 1、江西省南昌市の高齢学習者に不当判決

 江西省南昌市の学習者・喻芳庄さん(88歳女性)と劉荷香さん(60代女性)は2020年12月21日、南昌市西湖区裁判所で裁判にかけられ、劉さんは懲役3年と1万元(約17万円)、喻さんは懲役6カ月と2000元(約3万2000円)の罰金を科された。現在、喻さんは一時的に自宅に戻った。

 喻さんは1996年に法輪功を学び始め、心身とも恩恵を受けている。法輪功迫害の実態を語ったことで何度も連行され、迫害されている。

 2020年7月1日、喻さんと劉さんは西湖区筷子巷派出所に連行され、そこで12時間、尋問を受けた。喻さんは90歳近くになっていたため、午後8時に釈放されて帰宅した。

 2020年12月21日の裁判で、法廷によって任命された弁護人は、喻さんは90歳近い高齢者であり、刑期を全うするために「身柄拘束」されるべきではないと指摘した。裁判所は2021年1月18日に最終判決が出ると回答した。

 2、重慶市の陳貴芬さんは 5歳減らして病室で開廷される

 重慶市の陳貴芬さん(80)は、病院の病室で開廷され、九龍坂区裁判所に懲役1年6カ月の不当判決を言い渡され、1000元の罰金を科された。さらに、検察庁、裁判所、公安局は、陳さんの実際の年齢から5歳減らして75歳に変えた。

 陳さんは法輪功の資料を配布したとして、江津国保と徳感派出所の警官らに連行され、家宅捜索された。2020年7月11日午前、九龍坂裁判所は、家族には通知せず陳さんに対して開廷した。陳さんは法廷で法輪功への迫害の実態を語った。その日法廷での審問結果は出なかった。

 陳さんは脳血栓と片麻痺で入院して2週間後の9月17日、江津徳感漢方病院の病室で「裁判」を受けた。判決書を直接読み上げ、判決書に書かれた5人の証人は全員徳感派出所の警官である。

 3、湖北省襄陽の成孝宝さん、懲役12年の重刑を宣告される

 明慧ネット2020年5月26日の報道によると、湖北省襄陽市の学習者・成孝宝さん(65歳男性)は、襄陽市襄州区の裁判所に懲役12年の実刑判決を言い渡されたことが分かった。 

 成さんは鄭州市鉄道局襄樊鉄道分局の元職員だった。成さんは法輪功を学ぶ前、肝炎、肺結核など多くの病気を患っていたが、治療上その二つが互いに悪影響を及ぼすため、とても苦しんだ。1998年、成さんは法輪功を学び、10日もかからずして病状が消え、健康な体を得た。同僚、上司、友人もみんな法輪功の素晴らしさを目の当たりにした。

 しかし、成さんは法輪功を学び続けているため、十数回にわたって連行され、留置場、洗脳班に拘禁され、さらに3回も労働教養処分を科された。また、懲役4年の実刑判決を受け、十数種類の残忍な拷問を加えられた。仕事も解雇され、生活を維持することが困難になり、一家全員が苦痛や侮辱、虐待などで苦しめられた。 

 4、河北省遵化市6人の年配学習者に懲役5~8年を宣告

 河北省遵化市の6人の年配学習者は2020年11月27日、遵化市裁判所に不当に判決を宣告された。うちの田淑学さんは82歳である。

 田淑学さん(82)は懲役5年6カ月の実刑判決、罰金6000元(約9万6000円)を科された。

 張勤さん(78)は懲役4年6カ月の実刑判決、罰金5000元(約8万円)を科された。

 王建さん(70)は懲役7年の実刑判決、罰金5000元(約8万円)を科された。

 王瑞玲さん(68)は懲役8年の実刑判決、罰金1万元(約16万円)を科された。

 馬闊さんは(68)は懲役5年の実刑判決を科された。

 張玉明さん(65)は懲役7年の実刑判決、罰金6000元(約9万6000円)を科された。 

 2019年7月6日朝3時、遵化市の複数の鎮と村の学習者がほぼ同時に自宅に侵入してきた警官らに連行され、家宅捜索を受けた。警官らは2カ月以上にわたって携帯電話の現在の位置を特定できる機能で学習者たちを追跡し、監視していたという。警官の話によると、300人以上の警官が動員され、30人以上の学習者を連行する予定だったという。当日、計19人の学習者が連行された。

 5、山西省臨汾市の元教諭・郭素玲さん、再び不当な判決を受ける

 山西省臨汾市侯馬の教師を退職した郭素玲さん(77)は2020年12月25日、懲役3年執行猶予3年と罰金5000元を科された。

 郭さんは、「真・善・忍」の信念を堅持し続けたとして、かつて3回も不当な判決を宣告されたことがある。

 6、山東省の周玉香さんは懲役4年を下され、弁護士は無罪を主張

'周玉香'

周玉香さん

 2020年7月22日午前、平度市の周玉香さん(66)は即墨市普東留置場で、オンラインモニターを通じて、青島黄島区裁判所による裁判を受けた。周さんの弁護士は、「公安部門のいわゆる捜査手順は法律に違反し、法廷に提出された証拠は孤立した証拠であること、周玉香さんは普通の市民で、法律の実施を破壊することができず、社会にいかなる損害も与えていないこと」を指摘し、無罪を主張した。検察官も裁判官も答えられず言葉を失ったが、周さんに懲役4年の実刑判決を言い渡した。

 周さんは平度大沢山鎮に住む普通の田舎の女性で、法輪功を学ぶ前に腕、腰、足、全身に痛みがあり、多くの薬を試し尽くしたが、一向に治らず畑仕事もできなくなった。法輪功を学んだ後、周さんの病気は消えて、健康になっただけではなく、性格は短気だったが改善され、人に叱られても耐えられるようになり、家事と農作業をすべてこなせるようになった。

(続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/16/418627.html)
 
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