湖北省の王瓊さん 入所6カ月で迫害により骨折
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 【明慧日本2021年2月2日】湖北省荊州市沙市区の法輪功学習者(以下、学習者)・王瓊さん(59)は、2019年10月に懲役2年の実刑判決を宣告され、2020年1月から湖北省女子刑務所に拘禁された。そして2020年7月10日、迫害で怪我だらけになった王さんは刑期満了で家に帰された。

 湖北省女子刑務所で拘禁されたわずか半年間、王さんは警官と囚人に殴打され、あばら骨2本が折れ、歯1本が抜け、何度も呼吸困難の状態に陥った。また、血圧が急激に上がり、重体に陥った。両足は腫れ、体重は15キロ減少、ひどい肝嚢胞と胆石症などの症状が現れた。

 王さんは法輪功を学んでから多種の病気が完治し、心身ともに健康を取り戻していた。しかし1999年7.20以降、王さんは何度も拘禁され、労働強要処分を2回科され、洗脳班で3回迫害された。

 連行・不当な判決

 2017年6月20日、王さんと別の学習者・馬世君さんは、江陵郝県穴鎮のベンチに座っていた時、突然やってきた地元派出所の副所長・熊と、警官の雷剛たち3人に調べられた。2人はそれぞれ数十部の法輪功の資料を携帯していたという理由で身柄を拘束され、江陵県留置場に拘禁された。 

 同年7月17日、江陵県検察庁の検事総長・劉金梅と検察官の孫は、王さんと馬さんを被告としてそれぞれ裁判にかけた。

 7月19日夜、江陵県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の隊長・陳振宇と郝穴派出所の副所長・熊は留置場に赴き、王さんと馬さんは「一時出所」が許され、保証人がいれば家に戻れると述べた。後に知らされたのだが、実は2人の場合、逮捕要件を満たしていなかったのである。

 2017年7月20日、2人は自宅に戻された。

 2018年8月12日の朝6時ごろ、王さんは食材を買いに家から出た時、沙市区朝陽派出所の副所長・張濤が指図した警官補佐・袁銘、郝穴派出所の副所長・李丹らの3人に身柄を拘束され、荆州区留置場に拘禁された。1年半の拘禁期間中、江陵県政治法律委員会の副書記・劉官喜、沙市区政治法律委員会の副書記・張魏紅、劉亜珍、胡佳麗、潘国栄らは、王さんを長時間にわたって洗脳し、転向(注:法輪功を放棄)させようとした。しかし王さんは最後まで転向の供述はせず、書類にサインもしなかった。

 2019年8月9日午前、王さんと馬さんは江陵県裁判所で裁判にかけられた。王さんは事前に用意した無罪を主張する答弁書を関係者に提示し、指定された弁護士を辞退し、自ら無罪として弁護した。裁判は3時間続いたが、王さんの弁護は基本的に法律に則っていた。

 2019年10月、王さんは荆州市江陵県裁判所から懲役2年、罰金1万元(約16万円)、馬さんは懲役1年8カ月、罰金8000元(約13万円)の不当な判決を宣告された。

 2人は上訴したが、2019年12月、荆州市中級裁判所に「上訴を却下、原審を維持」の判決を下された。

 2020年1月、王さんは湖北省武漢女子刑務所、馬さんは荆州市西門留置場に拘禁された。

 湖北省女子刑務所での迫害

 2020年1月、王さんは湖北省女子刑務所で6カ月拘禁されたが、その間は厳管隊に拘禁されていた。王さんが「転向しない」という理由で、監視する囚人は4組変更された。

 湖北省女子刑務所は学習者を立たせ、罪を認めさせようとし、また「三書」(法輪功の修煉を放棄させるために、強制的に書かされる書類)を書かせ、「転向」を強いた。

 入所した翌日の朝、王さんは囚人リーダーの徐恵たちに、トイレの監視カメラが映らないところに連れられ、殴られ、トイレ掃除の雑巾を口に入れられた。その後、20人ほどの囚人と共に立たせられた。刑務所は連座の手段を使い、同じ牢屋の囚人らに、王さんを苦しめて法輪功の放棄を強いた。

 沈永葆と陳志珍の扇動により、陳慧、劉恋、肖芳をはじめとする囚人は、王さんに暴力を振るった。何度もトイレ掃除の雑巾を王さんの口に入れた。肖芳はさらに、使用済みの生理ナフキンと排泄物を口に入れると脅した。

中共酷刑示意图:殴打、撞头
拷問のイメージ図:殴打され、頭をぶつけられる

 囚人らは王さんの髪を掴みながら、足で蹴り、靴底で顔を叩き、頬を平手打ちした。王さんは入所の初日から出所までの期間、立たせられる、食事を定時に提供されない、基本的生活用品(ハンガー、歯ブラシ、石鹸、トイレペーパーなど)を支給されないという扱いを受けた。そのため、王さんは同じタオルで歯と顔を拭き、下半身と足を拭かなければならなかった。真冬でもトイレペーパーがないため、濡れた靴下で代用するしかなかった。その結果、下半身にあかぎれができた。

 周嬌華などが当番の時は、長時間立たされて衰弱した王さんを10分おきに起こした。麻薬中毒者の李竜平、肖芳、劉恋は長期にわたって王さんを下品な言葉で罵り、あらゆる手段で辱めた。

 2020年3月18日午後、囚人らは王さんに「三書」を書くことを強いたが、王さんは拒否した。そのため数人が、王さんを監視カメラの映らないところに連れていき殴打した。肖芳は王さんの髪を掴み、ベッドの左右の鉄筋パイプにぶつけた。その結果、王さんの右のあばら骨2本が折れた。さらに、腰部を殴られ、雑巾を口に入れられた。王さんは血を吐き、1本の歯が抜け、呼吸困難、意識不明に陥った。

 王さんは右の腰部に激痛があり、何度も警官に診断を求めたが、診察どころかベッドで寝ることすらも許されなかった。警官は王さんが病気を口実にしていると罵り、毎日いつもと同じように立たせ、中腰の姿勢で消毒水で床を拭かせた。

 警官は、囚人以外のいかなる人にも学習者との会話を禁止した。手を差し伸べたい人も懲らしめられることを恐れ何もできなかった。

 2020年7月10日頃、怪我だらけの王さんは家に戻された。健康診断書には、王さんにひどい肝嚢胞と胆石症の症状があると記載されていた。一方、馬さんは数カ月前に解放された。

 迫害に加担した一部の囚人は、下記の通りである。

囚人リーダー・徐恵、湖北京山出身の麻薬販売者

囚人・沈永葆、湖北省武漢東西湖出身の汚職犯、学習者に「転向」を強いる専門

囚人・陳志珍、湖北省黄冈英山県出身の汚職犯

囚人・陳慧、湖北省武漢出身の麻薬販売者

囚人・劉恋、23歳、詐欺犯。とても力が強く、迫害に力を入れている。

囚人・肖芳、湖北省洪湖出身の麻薬販売者

囚人・周嬌華、湖北省漢川出身の詐欺犯

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/31/419324.html)
 
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