2020年、中共に危篤状態まで迫害された学習者たち(一)
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 【明慧日本2021年2月5日】(中国=明慧記者)明慧の報道によると、2020年に少なくとも20人の法輪功学習者(以下、学習者)が中国共産党(以下、中共)の刑務所、留置場、派出所などで迫害により亡くなり、20人の学習者が危篤状態に陥り、多くの学習者は今も不当に拘禁され、迫害されている。

 刑務所の中で学習者への迫害は日常的に行われているが、ずっと中共によって百方手を尽くし隠されている。2020年に発生した新型コロナ感染症は、中共の刑務所、留置場、洗脳班が犯罪を隠蔽する口実になった。2020年には、中国のほとんどの刑務所と留置場は家族との面会を遮断させたため、家族は刑務所での学習者の迫害に関する真実を知ることができなくなった。

 一、刑務所で迫害され危篤状態に陥った実例

 1、官忠基さん 済南刑務所で迫害され重度の心不全で危険状態

 明慧ネット12月19日の報道によると、山東省平度市の学習者・官忠基さん(65)は、2020年4月に病院に運ばれ、重度の心不全で生命の危険に晒されている。官さんは2018年5月、平度市の610弁公室と仁兆派出所の警官らに連行され、済南刑務所第11監区に拘禁された。2019年12月以降、刑務所では家族との面会ができなくなった。

 2、半身不随になった高満堂さん 陝西省渭南刑務所で迫害を受け続けている

 明慧ネット2020年9月25日の陝西省の報道によると、陝西省西安市周至県の学習者・高満堂さんは、陝西省渭南刑務所の第16監区に不当に収容され、迫害によって半身不随niなり、車椅子が必要となった。

 高さんは2018年6月11日、警官に連行され、県留置場に収容された後、懲役2年6カ月の実刑判決を宣告された。

 情報によると、高さんは留置場で迫害を受けたため、半身不随になったという。

 半身不随になったにもかかわらず、留置場は堂々と刑務所に高さんの身柄を引き渡し、刑務所は平然と受け入れた。

 3、孫俊さん 瀋陽第一刑務所で常に命の危険に直面

 明慧ネット2020年12月11日の報道によると、瀋陽第一刑務所に拘禁されている大連市の学習者・孫俊さんは、コロナ感染症が拡散して以来、ずっと独房に閉じ込められ、頭に布を被せられたまま殴られた。孫さんの命は常に大きな危険にさらされている。

中共酷刑示意图:殴打

拷問のイメージ図:殴打される

 孫さんは熱電会社の職員で、妻の張霞さんは中山区青雲小学校の教師である。2016年、孫さん夫婦は、法律に基づいて迫害の元凶・江沢民を告訴したため、張さんは懲役7年5カ月の実刑判決を宣告され、孫さんは懲役7年2カ月の実刑判決を宣告された。さらに、それぞれに1万元の罰金を科された。2017年9月、張さんは遼寧省女子刑務所に移送された。2017年の年末、孫さんは大連南関嶺刑務所から瀋陽市第1刑務所に移送された。

 瀋陽第一刑務所に拘禁された孫さんは、警官の指示を受けた受刑者に頭にビニール袋を被せられ、2回も意識を失ったことがあり、窒息死寸前だった。また、受刑者は靴の底で孫さんの顔と頭を叩き、意識を失った孫さんの手を掴んで「保証書」に母印を押した。孫さんの家族は、受刑者に対して殺人罪での起訴を求めたが、刑務所は「モニターが壊れていてカメラの映像もなく、目撃者もなく、有罪判決にできない」と言い逃れた。

 孫さんは第4監区に収容されている間、監区長・張林から唐辛子の汁を目に吹きつけられていた。それを知った家族は刑務所に行って責任者を訪ね、張林の悪行を訴えた。張林は唐辛子汁の使用を認め、刑務所内で懲戒処分を受けたという。

 4、四川省の陳志連さん 成都女子刑務所で迫害され危篤

 明慧ネット2020年12月19日の報道によると、四川省楽山市の学習者・陳志連さん(70歳女性)は、成都女子刑務所でひどく殴打され頭蓋骨を骨折し、脳出血を起こし、危篤に陥った。現在、陳さんは四川省司法警察病院に入院しているが、家族との面会は許されていないという。

中共酷刑示意图:毒打

拷問のイメージ図:滅多打ちにされる

 陳さんは法輪功を学ぶ前、過労で多種の病気を患い、薬漬けになっていた。また、夫婦は不仲で生きることは死ぬことより辛く思い、疲れ果てていた。1998年、幸運にも法輪功に出会い、学び始めてから病気が完治し、物事に対して捉え方が柔軟になり、新たに生まれ変わったように心身ともに健康になった。

 ◎1999年7.20、中共当局が法輪功迫害を開始した後、法輪功の冤罪を訴えるため、北京に行った陳さんは、数回も長時間拘留された。また、地元の郷政府に連行され、暴力を振るわれ、首にプラカードをかけられ、人々の見せしめにされるなどの侮辱を受けた。

 ◎2003年、法輪功が迫害されている真相を伝えたため、仁寿裁判所に懲役6年の実刑を言い渡された。

 ◎2015年、実名で法輪功迫害を引き起こした江沢民を告訴したため、不当に拘留された。

 ◎2018年、峨眉裁判所に懲役3年6カ月の実刑を下され、2020年初め頃、成都女子刑務所に収容された。

 5、懲役7年で収監中の黄慶登さん 緊急措置を受ける

 明慧ネット2020年11月22日の報道によると、浙江省楽清市の学習者・黄慶登さん(83歳男性)は、2019年4月17日に不当に連行され、2020年3月に懲役7年の実刑判決を言い渡された後、浙江省第二刑務所に収監された。先週、家族は「黄は病院で救急手当を受けている」と刑務所からの電話を受けたという。

 医師の診断によると、黄さんは6種類の病気を患い、命の危険に晒されているという。しかし、当局は黄さんに対して、医療を受けるための釈放は考えていないようである。

 黄さん夫婦は楽清市虹橋鎮在住で、2人ともかつて重病を患い、病院では治療できないと診断され、命に危険があった。1998年、2人は法輪功の修煉を始めて、すべての病気が消えた。夫婦ともに新たな人生を頂き、法輪大法に感謝している。

 黄さんは何度も連行され、警察による家宅捜索を受けた。

 6、周向陽さん 天津港北刑務所で臓器機能不全に陥り、危篤

 明慧ネット2020年10月29日の報道によると、天津鉄道第三測量設計研究所の元エンジニアの周向陽さんは、天津港北刑務所でずっと断食で迫害に抗議しており、数日前に刑務所の病院に送られ、臓器が機能不全に陥り、命の危険に晒されていることが分かった。

 周さんは2016年12月に不当に懲役7年の実刑判決を言い渡され、天津濱海刑務所に拘禁されて以来、ずっと断食して迫害に抵抗してきた。2019年2月頃、周さんは灌食され、身体に大きな損傷と苦痛を受けた。情報筋によると、挿管した医師は非常に不機嫌だったため、水道の管と同じように扱い、周さんに耐え難い痛みを与え、この残酷な行為は1日に2回も行われ、何を注ぎ込んだのか分からなかったという。

 長身でガッチリした周さんは、迫害によってほぼ変形し、今では体重が40キロにも満たず、痩せてガリガリになっている。迫害は現在も続いており、各界の人々に注目してもらって、一刻も早く解放されるよう願っている。

 周さんはかつて何度も労働教養を強いられ、判決を下されたことがあり、双口労働教養所では20回ほどスタンガンで電気ショックを加えられた。ある日、警官らは周さんの全身に電気ショックを加えながら「法輪大法は良いか」と聞き、「法輪大法は素晴らしい」と答えると、電気ショックを加え続け、しかも、肉が裂けている場所を探して電気ショックを加えた。その痛みは言葉で表現できないものだった。その時に負傷した場所は半年間続いて潰爛し、10年経った今でも傷跡が生々しく残っている。

天津市工程师周向阳、李珊珊夫妇

天津市の周向陽さん、李珊珊さん夫婦

 2015年3月2日、周さんと妻の李珊珊さん夫婦は連行され、それぞれ懲役7年と6年の実刑判決を言い渡された。2018年3月27日、周さんの70代の父親と母親は、昌黎裁判所に懲役1年6カ月の実刑判決を下され、罰金5000元の支払いを命じられた。父親の周振才さんは翼東刑務所に拘禁され、母親の王紹平さんは河北省女子刑務所に拘禁された。

 7、張鐘一さんに命の危険が迫っている

 明慧ネット2020年10月30日の報道によると、昆明市の学習者・張鐘一さん(66歳女性)は、2020年4月3日、不当に1年7カ月の実刑判決を宣告された。雲南省の第二女子刑務所で迫害を受け、胆嚢炎の重篤な症状に見舞われた。張さんは雲南省刑務所管理局の中心病院に送られ、迫害され続けている。

 張さんは2019年9月1日午後、金牛派出所の警官に連行され、家宅捜索を受けた。同日、張さんは昆明市留置場に拘禁された。

 2020年3月4日、昆明西山区裁判所は、オンラインを通じて、張さんに対する裁判を行ったが、張さんの家族は傍聴を許可されなかった。4月3日、西山区裁判所により懲役1年7カ月の実刑判決を言い渡され、罰金2000元の支払いを命じられた。

 8、唐山市の頼志強さん 冀東刑務所で迫害され重体

 河北省唐山市の学習者・頼志強さん(50代男性)は同省刑務所冀東支局で3年あまり迫害された。その結果、2019年に脳血栓の症状が現れ、ベッドから降りることすらできなくなり、毎日灌食され、胃にチューブを入れられて、水も飲ませてもらえないため、いつも口が乾燥していた。時には監視者がタオルから水を絞って口に少しの水を垂らしたことがある。しかし、頼さんの口はまだ動くものの、もう話せない状態であった。この時、頼さんの目から涙がしきりに出ていた。

 家族は何度も刑務所側に面会を求めたが、何の理由もなく全て断られた。今年1月中旬、頼さんの妻はやっと頼さんに会えた。その時の頼さんは人に運ばれて来て、ほぼ動けない状態だった。妻は頼さんの状態を見て思わず泣き出したが、この時の頼さんは無表情で、妻のことを全く覚えていない様子だったという。

 頼さんは唐山市協和病院で1カ月あまり「治療」を受けた後、2020年9月9日に再び刑務所に送られた。期間中、ずっと足かせをかけられていた。

中共酷刑示意图:手铐脚镣

拷問のイメージ図:手枷と足枷をつけられる

 家族は一時出所を求めたところ、刑務所側は司法局に相談するようにと言った。しかし、家族は司法局の中へ入ることすらできなかった。

 (続く)

 
(中国語: http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/29/419132.html)
 
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