昆明市の丁桂英さん、迫害により死亡
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 【明慧日本2021年2月12日】雲南省昆明市の法輪功学習者・丁桂英さん(76歳女性)は、五華区裁判所に秘密裏に懲役4年の実刑判決を下され、雲南省第二女子刑務所に拘禁された。2021年1月中旬、丁さんの家族は刑務所からの電話で「丁桂英は急病で刑務所病院に運ばれ、救急手当を受けたが、死亡した」と告げられた。そして、2021年1月19日、丁さんの遺体は刑務所の警官によって火葬場に送られ、火葬された。

'丁桂英'

丁桂英さん

 2019年8、9月、中国共産党は「10月1日の軍事パレード」を行うため、全国に治安を維持するようにと指示した。雲南省政治法律政法委員会(610弁公室を直轄する組織)、610弁公室は同省各地の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、派出所、コミュニティ、司法関係部門に指示を出し、法輪学習者に迫害を加えた。派出所の警官は上の公安局の指示に従って大規模に、かつて労働教養処分を受けた学習者、判決を受けた学習者の自宅に行き「訓戒」を行った。また、以前連行されたことがある学習者、江沢民を告訴した学習者に対して家宅捜索を行ったり、嫌がらせをしたりした。昆明市公安局の国保の警官は少なくとも28人の学習者を連行し、家宅捜索をした。そのうちの、数人の学習者は実刑判決を受けたという。

 2019年8月28日夜7時過ぎ、丁さんは自宅で昆明市官渡区の国保の警官に連行され、家宅捜索をされ、大量の私物を押収された。警官の連行に抵抗した丁さんは、家から強制的に引っ張り出され、パトカーに乗せられた。

 昆明市留置場に拘禁された丁さんは家族との面会を許されなかったので、家族は丁さんはずっと、その留置場に拘禁されていると思っていた。何度も国保大隊に行き、丁さんの解放を求めた。

 一月中旬、雲南省第二女子刑務所から「丁桂英さんは2021年1月14日、急病で刑務所病院に搬送され、治療を受けたが、翌日の15日朝8時53分に死去した」との通知を受けた。

 丁さんが死亡した後、家族は刑務所から「収監通知書」が送られてきたため、やっと丁さんが2020年7月10日、五華区裁判所に懲役4年の判決を下され、雲南省第二女子刑務所に送られたことをと知った。

 丁さんは2000年、法輪功を堅持しているという理由で、労働教養処分3年を科された。

 2010年5月11日、当局の政法委書記・周永康は密かに雲南省にやってきた。そして、昆明市610弁公室、昆明市公安局の指示を受けた全市各区国保の警官は同じ日に学習者・陳煥麗さん、張小華さん、張曉雲さん、董碧薇さん、顧麗清さん、丁桂英さん、彭正蘭さん、郭さんなど十数人を連行した。丁さんは官渡区国保の警官に連行された後、昆明市裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告された。雲南省女子刑務所第二監獄区に拘禁され、その後、第四監獄区に移された丁さんは死刑囚2人に監視され、毎日16時間小さな椅子に座らされた。食事も監視役が持ってきて、椅子に座ったまま動くことは許されず、トイレは1日4回しか許されなかった。食品を買うのも制限され、一日に一本のペットボトルの水しか与えてもらえなかった。その後、奴隷労働を強いられ、拷問を加えられたため、丁さんは心身ともに大きなダメージを受けたという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/9/420091.html)
 
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