1月から2月にかけて、518人の法輪功学習者が連行・嫌がらせを受けた(4)
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 【明慧日本2025年3月11日】(前文に続く)

 「経済的に破綻させる」迫害の事実

 26年間、中国共産党(以下、中共)は法輪功を迫害し続けている。江沢民の「名誉を失墜させ、経済的に破綻させ、その肉体を消滅させる」という絶滅政策を遂行しており、法輪功修煉者への経済的な迫害は多岐にわたっている。年金の差し押さえ、恐喝、不当な家宅捜索などの形式で行われている。

 具体的な事例:

 1、武漢市の何艶(なんえん)さんが継続的な告訴と権利保護活動によって不当に業績手当を差し止められる

 1月9日、武漢市東西湖(ドンシーフー)区の学習者である何艶さんが勤務する学校の全職員には、2024年10月から12月分の業績手当として計2万元(約40万円)が全額支給されたが、何艶さんだけが支給されなかった。

 何艶さんは、2023年3月に不当に15日間拘留された後、さらに派出所に連行され、警官はほぼ白紙状態の捜索令状を持って彼女の家を不当に家宅捜索した。さらに迫害を企てたが、理由が見つからず、刑事捜査副所長が「戻ったらネットをすべて監視する」と脅して何さんを帰宅させた。

 その後、家族の正常な生活環境を守り、自らの法的権益を維持するために、2024年6月15日から何艶さんは関連部門に対し、人身保護を求める申請書を郵送し、情報公開要求、行政再審請求、行政訴訟などを行った。また、違法行為や職権濫用行為を行った政府関係者を告発した。

 一連の過程の中で、東西湖区公安分局、公安保安大隊、呉家山街派出所の警官は、何艶さんが勤務する学校を2回訪れ、「面談」を行った。学校の上層部や教育局関係者も東西湖区政法委員会から頻繁に事情聴取を受け、何艶さん自身も教育局や学校の関係者と何度も「面談」をさせられた。

 1月6日、学校の会計室は教育局からの電話を受け、何艶さんに対し「2024年10~12月分の業績手当2万元は支給されない可能性がある」と口頭で告げた。その理由として「何艶さんが法輪功を信仰しており、手紙を送り続けている」というものが挙げられた。

 しかし憲法には信仰の自由が明記されており、法的文書の提出は公民の合法的な権利である。これを理由に手当を差し止める行為は、職権濫用や報復行為に該当する可能性がある。

 2、山東省龍口市の学習者、陳桂芳(ちん けいほう)さんが株金を差し止められる

 山東省龍口市の学習者である陳桂芳さんは法輪大法を堅持したとして、1年間の違法な懲役刑を受けました。2024年5月に釈放された後も、地元派出所や居委会(コミュニティ委員会)の関係者による嫌がらせが続いている。

 2月下旬、龍口市南山居委会主任である韓存祝(ハン・ツンジュー)氏は、陳桂芳さんが受け取るべき株金7000元(約14万円)を違法に差し押さえた。陳桂芳さんは韓存祝氏に対し真実を伝え、「良識ある行動を取るよう」にと説得したが、韓存祝氏は聞き入れなかった。

 3、遼寧省元教師の王傑梅(おう けつばい)さんが刑務所で迫害を受け、解放された後に経済的な困難に直面した

 遼寧省撫順市の学習者の王傑梅さんは、人々に疫病を避ける方法を伝えたことで、中共の裁判所から不当に懲役3年半の実刑判決を受けた。王さんは遼寧省第二女子刑務所に収監され、2024年8月20日で3年半の拘禁期間を終えた。しかし解放された後、王さはさらなる経済的迫害を受け、年金を完全に剥奪された。そのため生活は極めて厳しい状況に追い込まれた。

 王傑梅さんは65歳で、撫順市望花区第八中学の退職教師です。法輪功の修煉を通じて身体的な病痛を克服したが、「真・善・忍」の信念を堅持し善良な人間として生きることを選んだため、中共からの迫害を受けた。

 2021年2月26日(旧暦正月15日)、彼女は瀋陽郊外の高坎の市場で法輪功の真実を語り、「法輪大法は素晴らしい、『真・善・忍』は素晴らしい」と唱えることで疫病を防ぐことができると人々に伝えた。しかし告発を受け、高坎派出所の警察に拘束され、その後瀋陽開発区裁判所で不当に懲役3年半と罰金1万元の判決を受けた。2023年3月末には遼寧省第二女子刑務所に送られ、刑務所内で数々の苦痛を受けた。

 2024年8月、彼女が拘禁期間を終えて帰宅した際、年金が中共政府によって完全にゼロにされていることが判明した。65歳の彼女は一文無しの状態で、夫と共に市場で捨てられた野菜を拾い集め、スーパーマーケットで値引きされた商品や古い米を買うことでかろうじて生活を支えている。その生活は窮地に追い込まれている。

 年金は個人の財産であり、中共がこれを不当に差し押さえる行為は法律的根拠のない行為だ。これは公然とした国民の生存権の剥奪であり、王傑梅さんを死の淵に追い込む企図そのものだ。

 4、黒竜江省85歳の女性が25年にわたる経済的迫害を受けた

 黒竜江省富錦市の学習者である趙亜賢(ちょう あけん)さん(85歳)は、元富錦市水務局職員であり、若いころには心臓病や胃病などの治療が困難な病気に苦しんでいた。しかし1994年に法輪功を修煉し始めたことで、身体が奇跡的に回復した。

 1999年、中共が法輪大法に対する迫害を開始。2000年1月25日、彼女は法輪功を支持するために北京で陳情を行い、天安門広場で「法輪大法」と書かれた横断幕を掲げたところ警察に拘束された。その後、富錦市の警察によって地元に連れ戻され、不当に労働教養2年の処分を受けた。佳木斯西格木労働教養所では、体罰や暴行、強制労働などの迫害を受けた。

 2002年、趙亜賢さんが労働教養を終えて帰宅したが、既に2年前から富錦市「610弁公室」組織と勤務先によって年金が停止されていることを知った。それ以降、趙亜賢さんには全く収入がなく、親戚の支援に頼る苦しい生活を余儀なくされた。2005年には生活のため子供たちの元へ身を寄せた。

 以降、25年以上にわたって彼女は一般人には想像を絶する経済的迫害に耐えてきた。彼女は自らの年金が剥奪されたことは実質的に生存権の剥奪だと認識し、たびたび富錦市役所や関係機関に年金返還を訴えたが、その都度たらい回しにされ解決には至らなかった。

 趙亜賢さんは退職時の収入から計算して月々およそ5000元の年金を受け取る資格があったが、現在全くの無収入のままとなっている。その原因は彼女が法輪功を修煉し、善良な人間として生きていることだけにある。

 中共の迫害が続く中、多くの学習者とその家族が同様の理不尽な苦境に陥っており、その行為に対する正義の声が求められている。

 悪事をすれば必ず天が裁きを下し、逃れることはできない。善悪は報いを受ける。中共のあらゆるレベルの法輪功迫害に関わる職員に忠告する。共産党の犠牲となることなく、崖っぷちで踏みとどまり、学習者への迫害をやめることで、自分自身と家族の未来を守ることができるのだ。

 1999年7月から中共の迫害が始まって以来、明慧ネットは法輪功迫害に関与し、報いを受けた2万を超える事例を報道している。「神の目は電光のごとし」、あなた方の悪行は明慧ネットに記録されているだけでなく、天にも記録されている。

付録:

二零二五年一二月份中国大陆法轮功学员被绑架情况统计 (53KB .xlsx)

二零二五年一二月份中国大陆法轮功学员被骚扰情况统计 (38KB .xlsx)

二零二五年一二月份中国大陆法轮功学员被洗脑情况统计 (35KB .xlsx)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/7/491416.html
 
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