【明慧日本2021年2月20日】安徽省の臨泉県裁判所は2021年2月3日午前、現地の法輪功学習者(以下、学習者)9人に対して秘密裏に開廷し、懲役を宣告した。王翠蘭さんは最も重刑をかけられ、実刑判決12年、罰金3万元(約48万円)を科された。他の8人の学習者は実刑判決1年〜4年6カ月、罰金1〜2万元や1万元を科された。9人とも秘密裏の開廷だった。
開廷の前、学習者の家族たちが依頼した弁護士たちは皆、当局に辞退させられた。当局が指定した弁護士が法廷に出て形式的に弁護をした。家族たちは弁護士と学習者との面会も禁止され、ネットを通してしか傍聴できなかった。王翠蘭さんの夫は傍聴さえ許されなかった。
王さんは臨泉県病院を定年退職した看護師で、かつて何種類もの病気を患い、法輪功を修煉した後すべての病気が全快した。中国共産党(以下、中共)が法輪功への迫害を開始して以来、王さんは7回にわたって連行され、2回労働教養と懲役3年の実刑判決を受けたことがある。
2020年6月12日、臨泉県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と各派出所の警官らは学習者8人の家に押し入り、家宅捜索を行い、4人を連行した。プリンター、パソコン、ほかの設備や消耗材などたくさんの家財を押収した。
劉月英さんと周桂芝さんは80歳を超えたにもかかわらず、チラシを配っただけで同様に不当に連行された。劉さんは当日夜11時に解放されたが、周さんは腕さえ伸ばせない狭い鉄の籠に1晩中閉じ込められて、翌日午後やっと解放された。
孫玉和さんと孫伝付さんはほぼ同時に連行された。2020年6月12日午後9時過ぎ、現地の共産党幹部と派出所の警官ら十数人がいきなり2人の家に押し入り、手錠をかけてから家宅捜索をし、パソコン、携帯、プリンターなどの家財を押収した後、2人を連れて行った。
于祖芝さん、李春民さん及び李さん息子たちは同年7月22日夜8時過ぎに連行され、家宅捜索を受けた。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)