【明慧日本2021年4月10日】20年前の1月23日、北京天安門広場で世界に衝撃を与えた「焼身自殺事件」が起きた。事件後、中国中央テレビジョン(以下、央視)の「焦点訪談」は、5人の法輪功学習者(以下、学習者)が天安門広場で焼身自殺をしたと報道した。多くの人々がこの番組を見て私も見たがあまりにも捏造されたようで、私はずっと「焦点訪談」が制作したものだと思った。「希望之聲」のある報道を見て、この「ドラマ」は中国共産党(以下、中共)の政治法務法委員会が自ら制作、演出したことを知った。
2019年1月23日、「希望之聲」の記者が「世界を欺く偽りの火」のプロデューサー・李軍さんをインタビューした。2001年、いわゆる「焼身自殺事件」が起きた後、彼は南京テレビ局で仕事をしており、このテレビ局の「社会大網角」という番組のプロデューサーの1人であった。彼らの番組は央視の「焦点訪談」番組と似ており、地方版の「焦点訪談」のような番組である。彼は「焦点訪談」と連携したことがある。
李さんはこのように振り返った。
「1997年か1998年頃、私は彼らと7、8回くらい一緒に仕事をしたことがあり、『焦点訪談』の記者とカメラマンに面識があり、私は彼らにプライベートで聞いたことがあります」
私:「あれはどうやって撮影したのですか? どこから来たのですか」
彼:「あの人は私たちの業界人ではないです」
私:「ではどこから来たのですか」
彼:「政治法務委員会の人で、私たちの所にはいません。普段この人を見たこともないです。ただ彼はうちで放送しただけです。彼らがどうやって撮影したのか、我々の内部の者が見ればわかるでしょう」
「これは『焦点訪談』が制作したものではなく、他の専門チームが制作したのです。このチームの人は全員『焦点訪談』のスタッフではありません」
プロのテレビマンとして、李さんは当時「焦点訪談」を見て、すぐ偽物だと分かったのである。
李さんは「実は『焼身自殺事件』が起きた時、テレビマンとして、番組を見て私はこの事件はほぼ偽りだと分かりました。自分はプロデューサーであり、監督でもあった為、当時プロの仲間たちは皆お互いに顔を見合わせて、言葉が出ませんでした。何故でしょう。天安門広場で焼身自殺事件が起きていると言われてカメラを渡されても、撮影することはできないという単純な原理があるからです」
「天安門広場はあまりにも広く、焼身自殺をする時間は1分から2分であり、どこに撮影しに行けばいいのでしょうか。だからあの時、王進東が地面で叫んでいる姿、小さい女の子が母親を呼んだ姿を見て、テレビのプロである我々からすれば、そのような映像は撮れないのです。このシーンが出て来たとき、これは演技だと分かりました」
「これはテレビの撮影をする時、良くあることです。事前に準備ができていると叫んで、演出したものであり、カメラポジションも非常にいいです。王進東のカメラポジションは真正面です。当時、これを見終わって、テレビのプロの視点からこれは中傷の為に、捏造したことだと分かりました」と述べた。