天安門広場は「最大の撮影スタジオ」
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文/如君

 【明慧日本2021年1月26日】旧暦の大晦日だった2001年1月23日、北京の天安門広場で焼身自殺事件」が発生した。中国当局は、これが法輪功学習者による行為だと報道した。しかし、CCTVの「焦点訪談」の番組で放送された「焼身自殺事件」の映像はつじつまが合わない事だらけで、テレビの映像から、あからさまにフェイクだと見て取れる人もいた。

 500度の高温の中で、置き時計の如し座る

 ガソリンは火がつくと500度以上になることは、常識的な人なら誰でも知っている。500度のガソリンの火は言うまでもなく、100度の熱湯に手を突っ込んでも「じっと動かず」にはいられないはずである。しかし、全身が燃えている王進東は山のように座っていた。それを信じる人はいるだろうか。

 「料理を作る時に熱い油が少し腕にかかると、誰でも飛び跳ねるでしょう。その『焼身自殺』がもし本当なら、王進東はとっくに天安門広場で飛び跳ねて踊り出すだろう。そんな話はもういいわ! 私たちの国民に見せるための映画だ」と、ある視聴者は言った。

 500度の高温でもペットボトルは溶けなかった

 「焼身自殺者」の王進東の服は火で「焼けて」破れたが、足の間にガソリンを入れたスプライトのペットボトルは新品同様の緑色で、一番燃えやすい髪の毛も損傷がなかった。

 ある人が実験を行ったところ「ガソリンが入ったペットボトルがもし燃えた場合、5秒でペットボトルが柔らかくなり、7秒で形が収縮し、10秒で小さな塊になる」という結果になった。

 もしかして、王進東の両足の間のペットボトルは特殊な材料で作られているのだろうか?

 映像は後に「再撮影」されたもの

 王進東の「演技焼身自殺」のでっちあげは、事件の参与者と終始取材した女性記者・李玉強でさえ認めざるを得なかった。

 2002年の初め頃、河北省「法制教育センター」(洗脳班)で、李玉強は不当に拘禁された法輪功学習者と「座談」している時に、「王進東の両足の間のスプライトのペットボトルは、なぜ燃えなかったのですか?」と質問された。動かぬ証拠の前で、李玉強は「スプライトのペットボトルは彼らが入れたもので、あのシーンは後で『再撮影』したものです」と実情を明かした。その時、李玉強は「見抜かれると分かっていたら撮影しないはずです」と弁解した。

 消火設備は準備万端

 2001年2月16日の北京夕刊紙は、「焼身自殺者」の一人一人が3~4人の警官に消火されたと報じた。

 それでは、5人の「焼身自殺者」の火を消すのに必要な消火器は何個だろうか? 消火器を背負ってパトロールしている警官を見たことがあるだろうか?

 2004年10月16日、オーストラリアのメディア『The Age』は、警官は事件を事前に知らなかったのに、90秒以内に大量の消火設備を揃えた画面が映し出されたと、CCTVの「焼身自殺者」映像に強く疑問を呈した。

 消防設備が用意されていたものは明らかである。

 2012年、内部事情を知る遼寧省の出身者によると、「焼身自殺」事件の当時、武装警察の小隊長を務めていた友人が、その「舞台」に参加したと教えてくれた。友人は消火器を持って、一日中に金水橋の下に立って待機したので、寒さに参ったと話した。

 突発事件のはずの映像が非常に落ち着いている

 突発事件であるはずの「天安門焼身自殺事件」だが、CCTVの記者がこれほど安定した映像を捉え、カメラは事件の進行に合わせて動き、遠景、近景とクローズアップがすべて含まれていた。これは奇跡ではないだろうか。

 これらの分析から、「天安門焼身自殺事件」は江沢民集団が演出した茶番劇であることを十分に証明できる。芸能界の人たちは、天安門広場は「最大の撮影スタジオ」だと皮肉を言っていた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/1/26/380866.html)
 
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