「焼身自殺」と電波ジャックの炎 (二)
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 【明慧日本2021年2月14日】(前文に続く)

 6、河北省の衡水市、滄州市、北京、保定市の涞水、易県、涿州、高碑店などでの割り込み放送

 2002年8月27日、長春に続き、河北省保定市などの17人の学習者が河北省の衡水市、滄州市、北京、保定市の涞水、易県、涿州、高碑店などで、3本のドキュメンタリー映画「焼身自殺? それともやらせ?」、「見証」、「法輪大法が世界に広がる」を数回に渡りテレビで成功裏に割り込み放送を行った。

 割り込み放送に参加した17人の学習者は、安国市の李鋒さん、安新市の韓衛新さん、高碑店市の張艶青さん、博野市の陳淑芬さん(女性)、蠡県電力局職員の王向輝さん、雄県の李愛閣さん、馬増軍さん、易県の付淑玲さん(女性)、深州市の張立群さん、謝樹桓さん、張富明さん、安平県の謝秀改さん(女性)、任丘市の謝占芬さん(女性)、石家荘市の牛敏婕さん(女性)、趙衛民さん、範慶軍さん、そして邢台市の郭祥宇さんである。

 中共の国家保安部は二度も保定市を訪れ、軍隊や警察署、スパイ、公安局などが保定市の大小の路地をパトロールし、検問所を設けたり、待ち伏せしたり、尾行や監視を行い、車をチェックしたり、カバンを漁ったり、勝手に人の家に入って嫌がらせをした。8月末から10月にかけて保定地区では100人近い学習者が不当に連行された。

 7、青海省と甘粛省での割り込み放送

 2002年7月、青海省と甘粛省の学習者もテレビによる割り込み放送に成功した。

 青海省西寧市城東区と城北区では2002年8月17日の19時、そして青海省民和県では8月19日の21時、僅か3日間で、3カ所のケーブルテレビでの割り込み放送が成功した。「見証」や「歴史の審判」などの法輪大法真相番組が30分間も放送され、視聴者の80%をカバーした。

 2002年9月6日午後7時15分頃、白銀市の白銀社のケーブルテレビ番組に、江沢民の法輪功に対する残忍な迫害の映像が割り込み放送され、約15分間も続いた。同ケーブルテレビは約3キロの範囲をカバーすることができ、白銀社の10万ほどの従業員とその家族が視聴することができた。

 甘粛省白銀市での割り込み放送が起きた後、中国公安部と甘粛省公安部は共に白銀市に出向き、現地の警察に圧力をかけた。

 甘粛省嘉峪関市にある甘粛鉱業区の404工場の工業学校の教師である李玉海さん(男性、1971年生)に懲役14年の実刑判決が下された。酒泉市刑務所に収容されている間、彼は拷問を受け、看守に4回も意識を失うまで殴られ、不明の薬物を注射され、中枢神経に重度の損傷を受け、一時的に精神的にコントロールを失うこともあった。

 2002年10月27日、蘭州市城関区裁判所は、学習者7人(李文明さん、王鵬雲さん、魏俊仁さんには20年、孫照海さん、強暁宜さん、劉志栄さん、蘇安洲さんにはそれぞれ10年~19年)の懲役刑を言い渡した。また、白銀市白銀区裁判所は、学習者の張広利さんに12年、常具斌さんに11年の懲役刑を言い渡した。

 2002年12月30日、学習者の張栄娟さんは懲役20年、賀万吉さんは懲役17年、李崇峰さんは懲役15年、段小燕さんは懲役7年を言い渡された。その後、4人はすぐに控訴した。青海省西寧市鉄道支局公安課の警察官であった賀万吉さんは2003年5月28日、浩門刑務所で迫害され、53歳で亡くなった。

 8、貴州省では、14人が割り込み放送に関わったとして不当な判決を受けた

 2002年9月、テレビによる割り込み放送を行った黔南州都匀市の杜貴林さんは逮捕され、8年の懲役刑を言い渡された。

 2002年10月19日夜8時頃、貴州省の某ケーブルテレビに、「見証」、「焼身自殺の真相」、「北京での西洋人36人の平和的な陳情」、および「法輪大法が世界に広がる」などの真相番組が放映され、約2時間続き、一部の市民は視聴することができた。割り込み放送を行った胡大礼さんは懲役10年の判決を言い渡された後、都匀刑務所で残忍な迫害に遭い、下半身不随になり、体中傷だらけのまま、2011年1月19日に亡くなった。

 2003年8月22日、烏当区裁判所は陪審員、弁護人、家族の傍聴がないまま、学習者の莫代琼さん、王尚春さん、杜貴寧さん、吴学蘭さん、鄭剛さんなど12人に、最高16年の懲役刑を言い渡した。学習者は全員貴陽市中級裁判所に控訴した。法廷では、学習者たちは堂々と事実を述べ、中共の人員らは急ぎ足で事を終わらせた。

 9、安徽省での割り込み放送

 2002年12月28日、CNNは、中国東部の安徽省で8人の学習者が、地元のテレビ局やラジオ局の信号を妨害したとして、最高13年の懲役刑を言い渡されたと報じた。

 10、内モンゴルでの割り込み放送

 2003年10月23日夜7時頃、内モンゴルのモリダワ自治旗の韋昌峰さん(男性)、夏秀文さん、崔桂鳳さんは、黒龍江省訥河市で40分ほどの割り込み放送を行った。江沢民はショックを受け、羅幹は自ら調査に乗り出した。中央610弁公室は訥河市に対策本部を派遣し、地元610弁公室と地元の警察と一緒に訥河市の学習者に対して家宅捜索を行い、訥河市とその管轄下にある30余の鎮で200人以上を逮捕した。

 2003年10月29日、韋昌峰さんは懲役13年の判決を受けた。崔桂鳳さんは電気ショックやトラの椅子などの拷問を受けた後、訥河市拘置所で5カ月半も不法に拘留されていた。

 11、四川省と重慶市での割り込み放送

 2002年、重慶市のテレビ放送にも、天安門焼身自殺に関する真相ドキュメンタリーが流れた。学習者の靳衛さん、李向東さん、蘇剣秋さん、李偉さんは、それぞれ16年、15年、9年、7年の懲役刑を言い渡された。

 西南師範大学を卒業した靳衛さん(30代)は、割り込み放送を行ったとして十数年の懲役刑に処せられ、重慶市の女子刑務所に収監された。

 重慶市の職業高校の教師であった劉春書さん(女性45歳)は、修煉を放棄しない理由で労働による再教育を強いられ、2002年1月9日に亡くなった。彼女の死後、中共は割り込み放送で彼女に13年の懲役を言い渡した。

 2002年5月14日、成都市の徐衛東さんは二度にわたり割り込み放送を行ったとして、10年の不当懲役を宣告された。

 12、安徽省での割り込み放送

 2002年5月31日夜、安徽省霍邱県の張家林さんと他の8人の学習者は、ケーブルテレビによる割り込み放送を行おうとしたが、ケーブルテレビのスタッフに発見され、警察に通報された。2002年、張家林さんは12年の懲役刑を言い渡された。

 安徽省テレビ局の元技術者である孫方熙さんも、割り込み放送を行ったとして13年の実刑判決を受け、現在も宿州刑務所に収監されている。

 13、他の多くの割り込み放送

 割り込み放送は、他の多くの地域でも行われた。例えば、張明学さんは北京で11年の実刑判決を受け、後に内モンゴルの保安沼刑務所に移送された。2002年4月20日夜、黒龍江省ハルビン市、大慶市、双城市、チチハル市、牡丹江市、ジャムス市、鶴岡市、双鴨山市、鶏西市の学習者たちは団結して、各市のケーブルテレビで割り込み放送を行った。ハルビン市の劉昊明さんは、地元の割り込み放送に関与したとして、11年の不当懲役を言い渡された。

 黒龍江省ジャムス大学電子工学科の教員である黄敏さん(男性、当時61歳)は、1995年5月に法輪功を習い始めた直後、すべての病気が治り、8年間も離れていた講壇に戻ることができ、「大法の師父から二度目の命を授かった!」と人々に言うようになった。2002年、黄敏さんは割り込み放送を行ったとして20年の刑に処せられ、山東省の刑務所に収監された。2004年5月以降、同刑務所は毎日3人の受刑者を使い、あらゆる手段を用いて黄敏さんに対して強制的に洗脳していた。黄敏さんは精神が錯乱状態になるまで迫害された。2017年7月下旬、黄敏さんの息子は歩けなくなった父親を見舞うため、東北から遠路はるばる山東省済南市の刑務所病院にやってきた。黄敏さんは車椅子で運ばれ、まともに話すことも出来なかった。息子は釈放を求めたが、刑務所当局はさらに半年間の観察を経て、どうしても自分の世話ができないようなら釈放すると言った。

 14、ラジオによる割り込み放送

 中国本土の学習者はラジオ、MP5、スピーカーなどを用いて嘘を暴き、真相を広めていた。例えば、大連やハルビンでは、学習者たちは地元のラジオ局を通じて、法輪功迫害の実態や焼身自殺の真相の割り込み放送に成功した。

 『共産党についての九つの論評』の発売後、雲南省、山東省、河北省、山西省、江蘇省揚州市などでもテレビによる割り込み放送があった。 

 明慧ネットの資料によると、2005年2月から3月にかけて、山西省清徐県、晋城市、陽城県などの地域では、一般市民がテレビで天安門焼身自殺事件に関する真相ドキュメンタリーの放送を10分以上見ることができたという。

 2005年3月29日午後8時30分、山東省済南市の複数のテレビチャンネルの通常の番組放送が中断され、代わりに『共産党についての九つの論評』(以下、『九評』)というドキュメンタリー映画が放映され、良知ある共産党員への脱党の呼びかけが行われた。済南市民の話によると、映画の放映が10分以上続いたという。『九評』の原文を読んだことがある済南の一部の視聴者は、割り込み放送を行った義士たちに敬意を表したいという意見もあった。

 2005年8月9日午後8時頃、山東省冠県の26番チャンネルでは「脱党」のCMが放送され、河北省臨西県の清河テレビ局の放送にも「脱党」の番組があった。

 2005年9月18日の夜8時、雲南・ミャンマー国境付近で、誰かがタイマー放送装置を使って、中国本土のCCTV1と雲南テレビ局の1チャンネルに対して、30分間の割り込み放送を行った。現地の人々から「非常にはっきりと見えた」との報告があった。割り込み放送がカバーできた範囲は広いため、雲南地域の約2万人がはっきりと見ていたと推定された。

 2006年9月23日夜、揚州のケーブルテレビには法輪功と『九評』に関する番組の割り込み放送があり、一晩続いた。

 本文に収めていない情報はまだまだたくさんある。1億人が修煉しており、もし10万人に1人が電波ジャックは意義があってすべきことだと思っているとしたら、100人の事例、数百件の割り込み放送の実行になるはずだ。紙幅には限りがあるので、数え上げればきりがない程の事例があるだろう。

 結び、歴史は電波ジャックをどう評価するだろうか?

 冒頭のナチスとユダヤ人の例に戻ろう。このような歴史的状況の中で、ナチスのテレビ局やラジオ局に対して電波ジャックをした人たちを、歴史はどう評価するだろうか? 今日もあえて本音を語ることができる世人は、迫害されている法輪功をどう見ているだろうか?

 以下は北京で起きた実話である。

 2002年9月、北京の地下鉄は天安門駅と万寿路駅の区間を走っていた。地下鉄の中で、なぜか喧嘩しそうなほど口論している2人がいた。ある人が横で「暑いから体力を温存した方がいいのでは? それに、大変なのは皆同じだから、気楽にしている方が大事ではないか?」と喧嘩を仲裁した。

 喧嘩腰の2人は口論をやめた。ある人が仲裁者に「あなたは何をする人なの? こんなに親切に仲裁してあげて」と尋ねた。仲裁者は「私は『真・善・忍』を修めています」と答えた。すぐに車内の誰かが「真・善・忍、万歳! 真・善・忍は素晴らしい!」と叫んだ。すると、車内の人々は一斉に「真・善・忍は素晴らしい! 素晴らしい! 素晴らしい!」と叫んだ。

 噂によると、この事件はすぐに中央政府の「ニュース速報」に掲載され、羅幹の「仕事の不行き届き」の証拠の一つになったという。その後、北京地下鉄の天安門駅から万寿路駅までの区間には、多くの私服警官が配置された。しかし、乗車する人々は彼らに気付き、こう皮肉っていた。「こんなに暑いのに、何のためにここまで来て無駄に苦労をするのか? 能力があるなら貪官汚吏を逮捕しにいきなさいよ!」

 如何だろうか? 「正義は滅されにくく、善悪は常に我々の心にある」。心の底にある善良は自ら懇ろに守れば、他人に簡単に奪われることがありえるだろうか?

 目下、武漢肺炎の流行は再び深刻化し、まもなく誰もが危険に晒され、昨年の最悪時よりもはるかに悪化した状況に陥ることになる。ワクチン開発はウイルスの突然変異のスピードに追いつかず、全国民を対象とするPCR検査の実施は集団感染の可能性を高めるだけである。今回、一人一人が生き残れるのか? どうやって生き延びるのか?

 伝統的な教育を受けた中国人なら、誰もが疫病は疫病神によってもたらされたものであり、悪者を取り除き、罰するものだと考えている。西洋の『聖書』は、疫病は「人間の神への裏切り」に対する神からの罰であると人々に伝えている。要するに、東西の伝統文化のどちらも、疫病の流行は道徳の低下や神への冒涜が原因であると考えている。このようなことは聞かされていたのだろうか?

 共産党が鼓吹する無神論は、今のところは誰もが検証できない仮説に過ぎない。一方で、神の痕跡は何千年経っても消し去ることができない。

 「真・善・忍」があなたの心に入り、もっとも暗黒なときにあなたに希望をもたらし、前途を明るく照らしてくれるよう願っている。

 (完)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/29/419226.html)
 
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