中国長春市の電波ジャック 真実は心の灯をともす
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 文/中国の法輪功学習者

 【明慧日本2022年7月5日】「ろうそくの小さな光、一つ一つの悲しい歌は、修煉者の英雄の悲壮さを語る。一つ一つの詩は、修煉者の慈悲と強さを語る......」 (『 燭光(キャンドルライト)』の歌詞より)

 目撃者が「許されざる者」 の内幕を明かす

 「3月13日午後7時頃、私が職場(公安局)に戻って2階を通りかかった時、尋問や殴打と罵声が聞こえました。私はドアを少し隙間を開けて中を覗いてみると、何人かの隊員(警官)が拷問していたのが見えました。劉海波さんは全身を裸にされ、虎の椅子に手錠をかけられ、頭を挟まれたままひざまずいた姿勢で、二人の隊員が高圧スタンガンを持って力を込めて肛門に電撃し、そのそばに折れた四方型の木の棒が何本か投げ捨てられていました」。

 この場面は、霍介夫さんの脳裏に深く刻まれ、「そして、二階から叫び声が聞こえました。『もう殴るな、この部屋の人は死んでいる』と。私は見たのですが、劉海波さんは床に倒れていて、すでに死んでいました」。

 これは長春市公安局寬城分局南広場派出所の元巡査長・霍介夫さんが、劉海波さんが拷問され迫害によって死亡に至るまで目撃した一幕である。

 霍さんが劉海波さんへの拷問を目撃するちょうど一週間前の2002年3月5日、世界を震撼させる「3.05」事件が起きた。長春ケーブルテレビ網が割り込まれ法輪功の真実の情報を伝える番組を放送し、50分以上にわたって放送した。

 迫害の真相が明らかになると、共産党の悪の指導者・江沢民は激怒し、中南海で「容赦なく殺せ」という密命を出し、公安部副部長・劉京は期限までに事件を解決するために長春に駆けつけた。3月6日以来、現地の軍隊、警察、政府関係者を利用して、5千人以上の法輪功学習者を連行し、刑務所や強制収容所に入れ、密かに拷問や迫害を加えていた。

 では、なぜ長春ケーブルテレビの電波ジャック事件は、悪の指導者・江を怒らせ、江は「容赦なく殺せ」という密命を出したのだろうか?

 「天安門焼身自殺」から語り始める

 1992年、李洪志先生が長春で法輪大法を正式に伝え出されて以来、法輪功は病気を取り除くに奇跡的な効果があり、道徳レベルを高めるにも奇跡的な効果があるため、1998年に喬石氏を中心とする全国人民代表大会の退役幹部が法輪功について詳しく調査研究し、「法輪功は国にとっても、人民にとっても、百利があっても一害なし」という結論に至ったのである。この行動は、江を大いに驚かせた。彼は「六四学生弾圧」によって権力を握ったが、徳がなくかつ無能であり、その結論を無視した。 彼は、法輪功が民衆に広く普及し、億人の学習者がいることを見て、嫉妬し、他の常務委員の反対にもかかわらず、他人からの意見を聞かずに、自身の考えだけで、1999年7月20日に法輪功の迫害を始めたのである。

 2000年まで、政治局員は弾圧に感心がなく、多くの地方や都市は無関心であった。体制内部からの受動的な抵抗と民衆の広範な反感が、悪の首魁による法輪功への弾圧を維持できなくなったのである。

 2001年1月23日の大晦日、突然テレビに映し出された衝撃的な映像、天安門広場で5人が自分にガソリンをかけて焼身自殺を行ったのである。燃え盛る炎と、消火器を持った警察官による消火にあたり、見分けがつかないほど焼かれた少女も含まれ......この悲惨ででたらめな映像が放送されると、国民の怒りは抑えきれないほどかき立てられ、多くの人がそれまで見てきた法輪功の素晴らしさや法輪功学習者の良いところは見ず、その嘘を信じるようになってしまった......。

 「天安門焼身自殺」事件は、悪の指導者・江一派が法輪功を残酷に弾圧するための最も重要な「後押し」となった。 江の個人的な命令により、全国の大小のメディアは法輪功への批判を一斉にスタートした。

 人々は嘘言から目覚める

 2002年3月5日午後7時19分、長春市は騒がしくなり、興奮に包まれた。

 長春ケーブルテレビ8つのチャンネルで『焼身自殺、それともやらせ?』、『法輪大法は世界に広く伝わる』などの真実の番組を同時に放送した。数十万人の人々が夢から覚めたようで「天安門焼身自殺」事件はなんと「フェイク(やらせ)」だったのか、王進東という焼身自殺者は、両足の間に挟まれたガソリンを入れたペットボトルが高温の中で変形しなかったのである。もう一人の焼身自殺者・劉春玲は濃い煙にまぎれて警察から致命的な一撃を受けた。一番若い劉思影は気管切開の3日後に大きな声で話し、歌うことができた。常識破りの脚本はお粗末で穴だらけである。「焼身自殺」は中国共産党がでっち上げた嘘だったというニュースが広がった。

 長春市民が目覚め、このことが処心積慮、法輪功を窮地に陥れようとする江を激怒させ、怒り心頭になった江は、直接命令を下し、「容赦なく殺せ」と言ったのである。

 悲劇の歴史と英雄たちの偉業

 2002年9月18日、長春市高裁は15名の法輪功学習者に不当な判決を下し、周潤君さんは実刑20年、劉偉明さんは実刑20年、劉成軍さんは実刑19年、梁中興さんは実刑19年、張聞さんは実刑18年、雷明さんは実刑17年......劉成軍さん、雷明さん、梁振興さん、侯明凱さんら8人の法輪功学習者は拷問され、迫害によって死亡した。

 2007年、アジア太平洋人権基金会はその年の「丹心汗青賞」を、報道の封鎖を打ち破った「3.05」長春電波ジャックチームリーダー、長春の法輪功学習者・劉成軍さんに授与した。アジア太平洋人権基金は「劉成軍さんは20世紀の中華民族の人権擁護者として、よき名声を後世に伝え残すことになる」とコメントした。

 善悪には報いがあり、天は誰を許したことがあるだろうか?

 善悪には報いがあるのは天理であり、佛法への迫害はさらに罪深く、以下は長春で法輪功学習者を迫害した一部の公安・検察・裁判所の各レベルの幹部の結末である。

 長春市寬城区公安局刑事警察元大隊長・孫立東は、2004年初め、事務所で急死。

 長春市規律検査・政法委員会元書記・劉元俊は2006年。肝臓がんのため死亡。

 長春市高裁刑事第一法廷裁判長・張暉、2006年、突然の脳出血で死亡。

 長春市高裁の元所長、孫万勝は、賄賂を受け取ったとして取り調べを受けた。

 元長春市副市長で公安局長の田中林は、11年の懲役を言い渡された。

 元党書記で長春市高裁所長・宋利菲は、審査を受ける。

 元党委員会副書記で吉林省公安局常務副局長の劉培柱は、二つの役職から解任された。

 明慧ネットの不完全な統計によると、2019年2月現在、中国共産党による法輪功迫害の19年間で、20,784人が悪報に遭い(うち災いを受けた親族や友人4149人が含む)、悪報に遭わされ死亡したのは7405人で、公安関係者が4540人を占め最も死亡者が多く、災いを受けた親族や友人が972人に達している。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/6/26/444812.html)
 
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