21年間、職場で大法の素晴らしさを実証(二)
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文/中国の大法弟子

 

 【明慧日本2021年5月15日】(前文に続く)

 

 相手のことを考え、職場の良い環境を作った

 

 職場に復帰して、暫く私は「おとなしく」していて、周囲の同僚に法輪功のことを話しませんでした。しかし師父はすべての経文で、早く真相を伝えるようにと教えておられるので、いつまでもこのまま行動を取らないのは間違っていると思いました。学校の管理層は迫害の中で大法弟子を助けることができ、大法に対して肯定的な理解を持っていますが、法輪大法を非難するという世論環境の中に置かれ、おまけに政府の名の下の様々な文書や会議は事実を歪曲し法輪大法を誹謗中傷しているので、指導者らに悪い影響を与えており、彼らが法輪大法に対する肯定的な考えを持つ余地はどんどん狭まっていくに違いありません。

 

 大法弟子として、楽をしようと思ってはならず、世論の流れに逆らって中共の法輪功への迫害の実態を伝えなければなりません。まず主要な指導者に真実を理解させた方が良いと思いました。大法弟子が取った行動は市民の基本的な権利であり、政府に追い込まれてせざるを得ないということを知ってほしいのです。指導者たちは真相が分かれば、下の教職員も上層の影響を受けます。しかし、当時は法輪功を擁護した弁護士までもが逮捕される時世なので、指導者たちは法輪功の資料を受け入れてくれるでしょうか。

 

 師父の言葉を思い出しました。「何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません」[2]。そこで私は指導者たちを思いやり、彼らが受け入れられる方法で真相を伝えようと思いました。

 

 DVDを新聞紙で包み、ドアをノックして指導者のオフィスに入って、DVDを机の上にそっと置いて、「あなたは学校の指導者であり、あなたに対する信頼と尊重に基づいて、いくつかのことを申し上げたいので、これから何かある時に、指導者として把握できるようにするため、DVDの内容をご覧ください」と言いました。

 

 そのように、複数の指導者にDVDを渡したあと、ある指導者は「法輪功を宣伝しないで」と言い、私は「皆が私を誤解している環境では、生活も仕事も難しくなります。皆が法輪功を誤解し私と接触することを恐れているのでは通常な人間関係を築くことはできません」と説明して、それを聞いた指導者も「なるほど」と納得してくれました。このようにして、一歩一歩、指導者たちにUSBメモリを渡したり、手紙を書いたりして、真相を伝えました。

 

 警官や「610弁公室」の担当者がよく学校に来て、指導者らに私の近況を尋ねていますが、指導者らはどう対応していいか分からないようでした。私は指導者らに「実は、警官も『610弁公室』も法輪功が迫害されている真実を知りません。私は違法なことどころか、不徳なことさえ一つもしていません」としっかり伝えると、指導者らは安心して、警官や「610弁公室」に対して余裕を持って対応できるようになりました。

 

 私に対する態度・立場を探るために校長のところに行った教師に対して、校長は「〇〇さんはとても聡明な人です、法輪功の悪口をいわないで、言っても彼女を変えることはしない」と言いました。ある指導者は「それは〇〇さんの信仰であり、我々にはコントロールできない。もし法輪功が悪いものであれば、〇〇さんはそれを学ばないだろう」と言い、もう一人の指導者は冗談を混じえて「今回の教師の能力評価にあなたはきっと高い点数で合格するだろう。一つ目の質問、『中国共産党を擁護するか』の10点をあなたはきっと放棄するが、それでもあなたの素質ではきっと合格できるだろう」と言いました。彼らの私に対する態度は職場の環境に良い影響を与え、一般の教師らも法輪功について寛容な態度をとるようになりました。

 

 私は何人かの同僚に真相資料を入れたUSBメモリを渡しています。警官が学校に来て、私の状況を尋ねた時、同僚たちはお茶を出して、「〇〇先生は良い人で、生徒との間に良い関係を作って、自分の子供もとても優秀な子に育っている。法輪功のことについて私たちはよく分からないが、〇〇先生はとても仕事ができる人だ。それで充分でしょう」と言ったらしいです。だから警官は私に会うたびにとても優しい態度で、「あなたは職場での評価が高いですね」とフィードバックしてくれました。

 

 師父が説かれた「今日の世の中の全ての生命は皆法のためにやってきたのです。このことをはっきりと認識してほしければ、真相を伝えてあげてください。これは万能のかぎであり、既に長く封じ込まれた、久しい昔から待っていることを開けるための鍵です」[3]の通りです。

 

 頑固なB先生を感動させた

 

 学校の統合などを経て、私は新しい職場に来ました。ある日、教師全員が出席した集会で、私は校長先生にマイクで呼ばれて、皆の注目の中で舞台に上がりました。校長は私を学校の党委員会書記と人事部長に紹介し、2人は「あなたがまだ来ていないのに、警官は5回も学校に来たのよ」と言いました。今回は真新しい環境、真新しい指導者たちに直面して、私は山のように重いプレッシャーを感じました。

 

 当時、私は獄中の同修を救出するために奔走していました。1人は刑務所で迫害されて命の危険にさらされており、他の数人は新しい大法弟子です。皆を救出するために、私は身の危険を顧みず何度も派出所に行って、関連部署に実名を告げて電話をして、同修たちの釈放を要求しました。警官は何度も学校に来て、私を重要な監視対象として扱いました。指導者たちは多少、法輪大法が迫害されている真相が分かっていますが、一般の教員はまだ真相を知らなくて、一時、私に関する噂が多く流されました。とうとう、私は教職から一般事務の部署に異動されられました。面子を保ちたい執着心を放下して、私は楽しく新しい部署に行きました。

 

 学校には少し破天荒な性格を持つB先生がいて、普段、私はB先生と仕事上のつながりがないため、会ったら挨拶をするだけでした。他の教師との人間関係も悪くて、職員寮の同じ部屋に住んでいた教師は全員退去しました。B先生はショックを受けて、泣きながら私に電話をしてきました。彼女を1人にさせるわけにはいかないと思って、私はB先生の部屋に移りました。

 

 一緒にいる時間が長くなってから、B先生は「何故あなたは授業をしないの」と聞かれ、私は、「私が法輪功学習者(以下、学習者)であることを知らないのですか、それが原因です」と答え、結局、B先生は本当に私が学習者であることを知らなかったのです。法輪功に深い誤解を持っているため、B先生は「〇〇さんが怖い」、「もう二度とあの部屋には住まない」と大騒ぎをしました。善意を持ってB先生に近づいた私は、かえってひどい目に遭ってしまいました。

 

 その2カ月後、B先生と偶然に会い、私は何もなかったように挨拶をしました。B先生は、椎間板ヘルニアのためとても腰が痛くて、トイレに行く時も這って行かなければならず、仕事もできなくなって少しの給料しかもらえないなどと訴え、私は同情しました。B先生はまた、「他の先生に聞いたところ、法輪功をする人は特に危険な人物ではないと聞いたので、またあなたと同じ部屋に住みたい」と言いました。躊躇しましたが、その後もB先生に何度も催促されて断れず、私はまたB先生と同じ部屋になりました。

 

 一緒に過ごしている間、B先生は依然として大法にとても反発していて、会話の中で私が自然に話した法理に対しても理解することなく、中国共産党(以下、中共)の話題になると、B先生はとても怖がり、荷物をまとめて他の部屋に移り、数日後、B先生はまた戻ってくる、こういう状態を何度か繰り返しました。しかし、その過程でB先生は私の人柄の良さを認めました。「トラブルが起きるたびにあなたを観察しましたが、なんとあなたは全然気にもせず、会えば普通に挨拶をし、全く怒らない、心が広いですね」と言いました。

 

 (続く)

 
(中国語://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/30/418599.html)
 
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