【5.13応募原稿】会社の社長「あなたの円満成就をお祈りします」(1)
■ 印刷版
 

文/山東省の大法弟子 李縁

 【明慧日本2023年6月9日】私は今年70歳で、法輪大法の修煉を26年間続けています。当時(訳注:1997年)、私は病気のために修煉を始めました。修煉を始めてから1年も経たないうちに、師父は何度か私の体を浄化してくださいました。発熱、下痢、嘔吐、腰や脚の痛み、重い風邪などの症状が現れましたが、私は師父が私の体を浄化してくださっていることを知っていました。その度に、薬を使わずに回復しました。それ以来、1粒の薬も服用していません。

 修煉を始めて数ヶ月目のことですが、その時私はすでに40歳を迎えていました。1人の同僚が「あなたの顔はなぜこんなに輝いているんですか?」と言いました。もう1人の同僚も「あなたは別人のように変わりましたね」と言いました。私はよく、「あなたの肌はとてもきれいですね。美容をしているのですか? 白く透明感のある肌ですね」と言われました。少女の頃からくすんだ肌だった私にとって、これは大法が人間界で創り出した奇跡でした。

 修煉を始めてから、私は師父の著作『轉法輪』を繰り返し拝読しました。最初は理解できず、師父が何を説かれているのか分かりませんでした。しかし、次第に師父が説かれている法は、私が生まれて以来聞いたことのない、人々に新鮮な驚きを与えるまったく新しい教えでした。文字は簡潔ですが、その内涵には博大な奥深さがありました。大法は清らかな泉のように、長い間汚れに埋もれていた私の心を洗い清めてくださいました。大法は鍵のように、ほこりに埋もれたまま長い間戻りたいと願っていた生命の記憶を開放してくださいました。私は「おおっ! なんと人生とはこういうものだったのですね! なるほど、人はこうして生きるべきなんですね!」と驚嘆しました。自分が万古に会えない高徳の大法を手に入れたことに感謝しました。大法は指し示す灯台のように、私の将来の人生の航路を照らしてくださいました。

 大法を体得することで私は善い人として生きることを学び、その学びの中で喜びを見出した

 師父は法の中で失と得の関係について説かれ、因果応報の宇宙の法則をはっきりと述べられました。私は「人生における富と貧は、前世の行いによって引き起こされる因果応報だ。善行を行うと白い物質である『徳』を得るし、悪事を行うと黒い物質である『業力』を得る。徳が多ければ幸福があり、業力が大きければ苦難がある」と理解しました。要するに、人生で行う善行や悪事はすべて自分自身に対して行うものでした。

 私の職場は、製造と商業を統合した複合企業でした。退職する前、私は組織内で管理・運営業務と物流支援の業務を担当していました。師父が法理を説かれた後、私は「師父の教えを心に留め、自分自身に厳しい要求をするよう努める。小さなことから始めて、公共の財産を一銭も占有しないようにする」と理解しました。オフィスには固定電話が設置されており、個人的には公用の携帯電話も配布されていました。通話料金は完全に免除されていました。しかし、私の私用電話に関しては、常に自分の携帯電話を使用しており、私的な欲望に余地を与えることは絶対にありませんでした。毎月の公用通信費は最低限に抑えていました。

 現代の中国社会では、仕事の中で客を招待したり贈り物をすることは一般的であり、誰もそれが間違っているとは考えませんでした。しかし、私は例外でした。なぜなら、私は修煉者だからでした。相手に理解してもらうために、私は大法から悟った法理で、贈り物を受け取らない理由や人として守るべき原則を説明しました。相手の立場に立ち、客たちの苦労を理解し共感しました。贈り物は必要ありませんと伝えましたが、適切な手続きは必ず行いました。しかし、原則に反することは絶対に行わないことを伝え、客たちを心服させました。

 商品の購買や手配に関する事柄は、中国共産党(以下、中共)政権下での社会的な道徳の堕落による業界の暗黙の了解でした。私はこのような暗黙の了解に関する事柄は部下に任せ、自身は関与しませんでした。企業が時々気を使って私を食事に招待する場合でも、私は断りました。企業は「他の会社では、商品の提供に関することは、部下は関与できません。あなたたちの会社では逆になっています」と非常に感動しました。

 仕事中に真・善・忍の基準に従って自分を律する

 私の部署での業務は広範で複雑であり、大小さまざまな業務に関わりました。どの工程に問題が発生しても、それは生産スケジュールや商業利益に影響を及ぼしました。私は責任を放棄できないので、非常に心身を労わる必要がありました。

 修煉後、大法は私に健康な体を与えてくださいました。私は常に修煉者の基準に従って自分自身に要求し、大法弟子としての風格を体現しました。私は以前のようにオフィスで報告を聞いたり電話を受けたりする習慣を大きく変えました。頻繁に各部門を訪れ、時には車隊(訳注:企業が所有する車両)を見に行ったり、時には設備課(訳注:設備の管理・保守・修理などを担当する部署)や他の部署を回ったりしました。早急な解決を要する問題について理解し、即座に解決し、作業効率を向上させました。

 従業員が多いため、仕事場は数十キロに広がっており、従業員食堂は四つありました。そのため、食堂の管理は後方支援の重要な業務の一つとなっていました。従業員の食事を改善し、従業員が安心して仕事に取り組めるようにするために、私は総務担当者と総務部長と定期的に協議し、従業員の食事の調整やメニューの策定について話し合いました。私たちは肉料理と野菜料理のバランスをとり、さまざまな種類の料理を提供し、価格帯も高めのものから低めのものまで幅広くカバーしました。コストを削減するために、私は総務担当者に食材の価格を定期的に市場で調査するよう要求しました。これにより、購買担当者が食材の価格を虚偽報告することを防ぎ、制約(訳注:購買担当者の行動を制限すること)することができました。私は時間を作って、食堂や料理人と一緒に食材を選ぶことで、従業員の食事の実際の状況を把握しました。通常、私は昼食時には食堂で食事をし、従業員と一緒に同じテーブルで食事をすることで、従業員の食事に関するフィードバック(訳注:改善に役立つ情報)を把握しました。その時、私たちの食堂の食事は本当に品質が良く、価格も手頃でした。地元では一流と言えました。会社の社長はある時、私が食堂で食材を選んでいるのを見て、満足げに笑って「私たちの地域では、おそらく他に『食材を選ぶ』という副社長を持つ企業はありません」と言いました。

 師父は弟子に対して、どこにいても善い人であるよう求めていました。私は以前の党文化の習性で部下を非難したり厳しい口調で話したりすることを改めるように努力しました。そして、できる限り穏やかな口調で話すように心がけました。当時の保育園の園長は他の部署から異動してきた人でしたが、園長の機嫌が非常に悪いことに気づきました。しかし、何が原因なのかは分かりませんでした。私は時間を作って頻繁に保育園に行き、子供たちを見守り、先生たちとおしゃべりし、子供たちの食事状況を確認しました。子供たちのイベントや祝日には、私は以前の知識を活かして自ら子供たちの演出用衣装をデザインし、裁断しました。これにより、職場の費用を節約するだけでなく、園長の問題も解決できました。夜勤が終わった後、子供たちが少ない時間帯には、私はその時間を使って当直の先生とおしゃべりをし、法輪大法の素晴らしさを伝えました。時には一緒に大法書籍を学ぶこともありました。何人かの先生たちは修煉を続けており、その中には確固とした大法弟子となり、現在も修煉を続けている人もいました。

 園長は大法書籍を読んだ後、法輪大法の修煉によって私が親しみやすく変わったのだと理解しました。園長の顔にはついに誠実な笑顔が浮かび、園長は心を開き、自身の思いを「以前の会議であなたが真剣な表情で厳しそうにしている姿を見ましたが、実はあなたがこんなに素晴らしい人だったとは知りませんでした」と率直に語りました。

 ある時、私は退職した従業員に出会いました。その退職した従業員は「あなたは変わりましたね、顔つきがとても優しいです」と言いました。社外の人と接する時には、しばしば人々が「あなたはとても善良な印象を受けます」と言いました。またある時、1人のキッチンスタッフが私に「以前、私たちは密かにあなたを『武則天』(訳注:中国史上の女性政治家で唐の時代に皇帝の座についた)と呼んでいました」と言いました。私は心の中で「『武則天』が師父の大法によって心が優しく、道理をわきまえ情理にかなった人間に変わったことに感謝申し上げます」と感嘆しました。

 会社の本部長は非常に仕事熱心で、まさに「仕事中毒」と言えるほどでした。そして、部下に対して非常に厳しかったのでした。本部長は私が非常に職場を愛していることを知っており、私が本部長のために多くの懸念を解消してくれたことによって、本部長は経済面のマクロコントロール(訳注:企業の事業展開において、需要予測の見直し、価格戦略の調整、財務戦略の見直し、市場エントリーの判断などを行うこと)に精力を注ぐことができました。本部長は私を非常に信頼し、私の人柄を非常に評価していたため、法輪大法にも好意を持っていました。中共による法輪功の迫害以降、本部長は一度も私を困らせたことはありませんでした。当時、私が担当していた仕事の一つは組織工作(訳注:人事異動や昇進、配置転換、および情報の収集・配信)であり、法輪功の修煉者は組織工作の管轄範囲に含まれていました(訳注:修煉者の活動が組織工作部門によって管理・監督されていた)。しかし、市内で開催される組織工作会議には私が参加していました。そのため、私の在職期間中、私たちの部署にいたいくつかの法輪功修煉者の同僚は一度も露見することなく、中共の邪悪な嫌がらせを回避し、職場や社長に対しても多くのトラブルを回避させることができました。社長は会社の幹部会議で「法輪功(修煉者)は悪い人ではありません」と言いました。酒席のテーブルで、社長は「あなたの円満成就をお祈りします」と半分ジョークを言いながら、私に乾杯しました。

 私が組織工作の仕事を担当していた期間において、どれほどのプレッシャーがあろうとも、私は修煉者の基準に基づいて自分を厳しく律し、真剣に取り組み責任を持ち、決して手を抜かずに取り組みました。各部門において、過大な業務不履行(訳注:負荷が大きすぎて適切に業務を履行できないこと)は一度も発生しませんでした。私が退職後、かつての職場の副社長だった人に偶然出会いました。副社長だった人は感慨深げに「あなたが退職後、以前はあなた1人で行っていた仕事が、たくさんの人に分散されました」と言いました。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/26/460152.html)
 
関連文章